カリフォルニア理工州立大学サンルイスオビスポ校(カルポリSLO)は、カリフォルニア州オックスナードにあるHaasの本社工場の135マイル先にあります。場所が近いことやそのエンジニアリングプログラムの質が高いことにより、同校はHaas Automationの貴重なエンジニアリングの人材源となっています。
カルポリSLOは全米でも上位にランクされている実地エンジニアリングプログラムで知られ、19,000人以上の学生が在籍し、そのうち6,500人が工学を専攻しています。同校のエンジニアリングプログラムでは14のさまざまな学士号と11の修士課程があり、230人を超える工学部教授の指導のもと、学生は11の最先端製造エンジニアリングラボを利用することができます。
産業および製造工学(IME)学部は、ジョージ・ホフマン博士によって1954年に設立されました。その教育哲学を要約したこの学部のミッションステートメントは次の通りです。社会、ビジネス、産業におけるプロセスやシステムを改善するための革新的で効果的なソリューションを設計、実装する力を育成する実践教育のアプローチを用いて、工学のプロフェッショナルとしての輝かしいキャリアのため、学生に刺激を与え、教育すること。
これを達成するため、IME学部ではABET*が認定する2つの工学士号(製造工学理学士、産業工学理学士)を授与しているほか、産業工学や技術管理の理学修士号もあります。
「当校の主な焦点は、プロフェッショナルなエンジニアリングにおいてキャリアを形成できるように学生を育成することです。」と話すのは、SLOでIME教授兼講師を務めるトライアン・ジョルジウ氏です。「当校の実践教育哲学は、カリキュラム全体(多数の設計中心のラボ、カリキュラム全体での設計統合、最終設計プロジェクトによる直接の体験)に適用されています。」
カルポリSLOの製造工学コースの多くには3時間のラボ実習が組み込まれており、学生に実用的な実地体験を提供しています。学生は、部品の設計、図面作成、設計からの製造、作成した部品の検品方法をラボで学び、最終的に製造容易性設計の重要な原則を自らの工学スキルセットに染み込ませます。
トライアンさんはこう話します。「当校の学生は理論に強固な基礎を持っています。そしてその多くが大学院に進みます。しかし、当校が学生に提供する教育により、学生は卒業した瞬間から正当で実践的なエンジニアになるのです。事実、当校の産業パートナーは当校の卒業生を求めているという話を聞いています。それはつまり、『当校の学生は即戦力になる』ということなのです。」
カルポリSLOのミッションステートメントはHAAS技術トレーニングセンター(HTEC)ネットワークのものと重なる部分が多くあります。これこそSLOがHTECネットワークに10年以上参加している理由です。HTECの目標は学生に、関連のある先端技術のハンズオン教育体験を提供することです。そして、現在の業界の雇用主と未来の製造課題のため、即戦力となるCNC機械工、プログラマー、エンジニアを輩出することです。
SLOの製造ラボには、Haas VMCが16台、Haas旋盤が4台、さらに数多くのHaasロータリーがあります。ラボには3D金属プリンター、3Dプリンター、射出成形機、レーザーカッター、溶接装置、ウォータージェット加工機、数々の手動機械もあります。
詳しい情報はカルポリSLOのウェブサイト(https://ime.calpoly.edu/)をご覧ください。
* ABETとは、応用/自然科学、コンピューティング、工学、工学技術分野における大学のプログラムに対して認定を行う、非営利、非政府組織です。