30K, ISO20 スピンドル特長

• ピーク電力5HP（3.7 KW）、連続電力3HP（2.2KW）の主軸電動機 
• スピンドル速度範囲0～30,000rpm、連続可変。
• 精密（ABEC 7）アンギュラコンタクトベアリング、グリス潤滑式
• 自動工具交換システム、ISO20工具対応、ドライブスロットなし。精密コレットを搭載したER16コレットチャックを推奨。 

スピンドル操作のガイドライン

• プルスタッドをスピンドルに入れる前にプルスタッドのトルクを確認します。 
• 荒削りでは直径3/8インチ以下の工具を使用してください。 
• 荒削りは10,000rpm以上で行う必要があります。 
• 荒削りの切削深さは工具径の20%以下にする必要があります。
• 荒削りの切削幅は工具径の25%以下にする必要があります。 
• 仕上げには適切なGコードが必要です。プログラムには、CAD/CAMプロセスで超微細な（0.00005インチ（0.00127mm）以下）許容値限界を使用して希望する経路を記述するのに十分な点と円弧のデータが必要です。 
• すべての工具はできるだけ短くする必要があります。 
• すべての工具は、30,000rpmでG2.5の工具バランスをとる必要があります。

注意： 過重量工具は、ツールチェンジャーで均等に分散する必要があります。つまり、過重量工具は対角線上に置き、隣同士にはしないでください。ツールチェンジャーでは工具の間に十分な間隔を確保してください。

スピンドルの一般的な注意事項と安全

• 30Kのオプションは高速回転／低トルクの用途に向けたものです。 
• スピンドルテーパーに工具ホルダを取り付けないまま決してスピンドルを操作しないでください。 
• 指定されているドライブスロットなしのISO20ツーリングのみを使用してください。 
• アセンブリとしてバランスが取れている工具のみを使用してください（ANSI S2.19/ISO 1940に準拠したG1.0以上）。工具ホルダの工具を交換または移動したときは必ずツーリングのバランスを取り直してください。
• 最大のコレットサイズは3/8インチ（9.525mm）です。 
• 直径1/4インチ（6.35mm）以上のツーリングでは、工具長さはゲージラインから直径の10倍未満である必要があります。 
• 最大のタップサイズは、アルミで1/4-20 x 深さ1/4インチ、スチールで10-32 x 深さ1/4インチです。
• スピンドルを使った作業の前にDaily Warm-Upプログラムを実行します。 
• ER16コレットタイプの工具ホルダのみ使用してください。

スピンドルのならし運転

加工をはじめる前に、スピンドルのならし運転を行う必要があります（特に、機械設置後と移動後）。

ならし運転をしないと、スピンドルが過熱し、故障することがあります。スピンドルにバランス済みのISO20工具ホルダが取り付けられていることを確認し、プログラム#O02025（SPINDLE RUN-IN）を実行します。このプログラムは終了まで約6時間かかります。

スピンドルのウォームアップのプログラム

機械には#O02024 20 MIN SPINDLE WARM-UPプログラムが付属してます。このプログラムは20分間でゆっくりとスピンドル速度を上げ、スピンドルの滑剤を分配し、プスピンドルの温度安定性を確保します。機械が2時間以上オフまたはアイドル状態にあるときは、機械の使用前にこのプログラムを実行する必要があります。機械の制御は、スピンドルのウォームアップを行うよう毎日確認のメッセージを表示します。

AC-25またはAC-125エアーコレットにはHA5Cインデクサを、あるいは、コンパクトミルには、HRT100、HRT110、TR110、TRT70回転テーブルを使用することが可能です。ロータリーテーブルは、ミルテーブル正面のTスロットに取り付けられた場合にのみ、完全な移動範囲を得ることができます。また、TR110およびTRT70回転テーブルは、ミルのX軸に平行なユニットの長さを持つ場合にのみ取り付けることができます。