オーバーライドによって、プログラムにおける速度と送りを暫定的に調整することができます。例えば、プログラム検認中に速度を低下させたり、パーツの仕上がりに対する効果を試すために送りレートを調整するといった具合です。
設定19、20、21を使用して、送りレート、スピンドル、高速オーバーライドをそれぞれ無効にすることができます。
[FEED HOLD]を押すと、高速動作と送り動作を停止させるオーバーライドとして機能します。[FEED HOLD]は、工具交換とパーツのタイマーも停止しますが、タッピングサイクルやドウェルタイマーは停止しません。
[FEED HOLD]後に続行するには、[CYCLE START]を押します。[セットアップモード]キーがロックされていない場合、カバーのドアスイッチにおいても同じような結果を得られますが、ドアが開いているとDoor Holdが表示されます。ドアが閉まると制御はFeed Hold状態になり、継続するには[CYCLE START]を押さなければなりません。Door Holdおよび[FEED HOLD]が補助軸を停止することはありません。
[COOLANT]を押すと、標準クーラント設定をオーバーライドすることが可能です。次のMコードまたは演算子のアクションが発生するまで(設定32を参照)、クーラントポンプはオンまたはオフのいずれかの状態を維持します。
M30およびM06のコマンド、あるいは[RESET]に設定83、87、88を使用し、オーバーライド済みの値を個々のデフォルト値に変更します。