5.1 - HSF-325 - トラブルシューティング

Introduction

工具ホルダのボアと切削工具は、切削工具が固着しないように完全にクリーニングする必要があります（クリーニング用の布を使用して綺麗にしてください）。

加熱手順中、アラームが発生した場合 E1、E2、E3、E4、またはE5がLCDディスプレイウィンドウに表示された場合は、以下の症状表で詳細を参照してください。

注記：この誘導収縮装着式機械は、使用中に熱を発生させるため、換気の良い場所で操作する必要があります。本機は清潔で乾燥した場所に配置し、強い打撃から保護してください。本機の修理は行わないでください。問題が発生している場合は、お住まいの地域のHFOに修理を依頼してください。

注：安全のため、使用中は可燃性物質を本機から遠ざけてください。

警告：一部の部品はHSF-325の230V（米国）および400V（EU）バージョンで異なります。 5.2 HSF-325 - 予備部品リスト のセクションを参照して、正しい部品を注文していることを確認してください。

Symptom Table

兆候 考え得る原因 是正措置
エラーコードE1 機械加熱エラー 機械加熱エラー。
加熱ヘッドの接続を確認してください。
エラーコードE2 加熱ヘッドの温度過剰 加熱ヘッドが過剰温度になっています。 加熱ツール間の冷却時間を長くします。
加熱ヘッド熱センサーが故障しました ヒーティングヘッドが損傷していないことを確認します。以下の加熱ヘッドのセクションを参照してください。
エラーコードE33相電源供給エラー 3相入力電力が正しくありません。 入力電源の配線と位相を確認してください。
エラーコードE4加熱ヘッドに工具ホルダがありません 加熱ヘッドに工具ホルダがありません。 工具ホルダを取り付け、加熱ヘッドを正しい高さまで下げます。
CT2電流センサー2が故障しました。 以下のCT2電流センサー2のセクションを参照してください。
加熱ヘッドの高さが正しくありません。 詳細については、HSF-325の操作を参照してください。
工具ホルダが小さすぎます。 加熱ヘッドに鋼材が十分でない場合、誘導コイルに十分な電流が誘導されません。3/8"（10mm）より小さいシャンクを備えた工具用に改造または設計された工具ホルダは、小さすぎる場合があります。
エラーコードE5機械電源モジュールの温度過剰 本機の電源モジュールが過剰温度になっています。 工具ホルダ加熱の間の冷却時間を長くします。
CF1冷却ファンが作動していません。 電源を入れたときにCF1冷却ファンが作動することを確認します。
加熱期間が長すぎます。 必要に応じて、ツールを取り付けまたは取り外して冷却期間を延長するのに十分な時間だけツールを加熱してください。
IGBT過熱検出PCBが故障しました。 IGBT過熱検出PCBが損傷していないことを確認します。以下のIGBT過熱検出PCBセクションを参照してください。
自動モードではエラーコードE1 、手動モードではE4。 CT2センサー、GTS9000-4 PCB、または加熱ヘッドが故障しました。

工具ホルダが設置されていることを確認します。加熱ヘッドが正しく接続されていることを確認してください。加熱ヘッドの高さが正しく設定されていることを確認してください。 CT2電流センサー2が損傷していないことを確認します。エラーコードが引き続き発生する場合は、CT2-電流センサー2を置き換えます。エラーコードが続く場合は、GTS9000-4 PCBを交換します。GTS9000-4 PCBを交換する場合に使うサーマルパッド4.8X2.4 RoHS W/4MNTNG HOL。エラーコードが引き続き発生する場合は、加熱ヘッドアセンブリを置き換えます：

部品番号については、5.2 HSF-325 - スペアパーツリストのセクションを参照してください。

Electrical Diagram

ベンダーアイテム 説明
TM1 3相電源インレット端子
P-SW 電源オン/オフスイッチ
M-FUSE HSF-325 主電源ヒューズホルダー
フィルター EMIフィルター
BD 3相整流器
CM1 キャパシタモジュール1
CM2 キャパシタモジュール2
CT1 電流センサー1
CT2 電流センサー2
SO1 加熱ヘッドへの出力ソケット
SO2 加熱ヘッド接続へのソケット
S-FUSE 2.0アンペアヒューズ付きサブヒューズホルダー
PT コントローラー用電源トランス
PDC AC/DC12V電源ユニット
CF1 コントローラークーラー用冷却ファン1
CF2 IGBT冷却用冷却ファン2
GTS9000-1 PCB LCDモジュール付きパネル制御PCB
GTS9000-2 PCB メインコントローラーPCB2
GTS9000-4 PCB IGBTモジュール付きGTS9000-4 PCB
GTS9000-5 PCB IGBT過熱検出PCB
M-V1 電磁バルブ

HSF-325 Component Back View

HSF-325 Component Top View

HSF-325 Component Top View

GTS9000-5 PCB - IGBT OVERHEAT DETECT PCB Replacement

電源を入れた時にエラーコードE5が発生した場合。IGBTモジュール付きGTS9000-4 PCBが機能するようにトラブルシューティングします。工具ホルダを取り付け、加熱ヘッドを正しい高さまで下げます。手動機能に移動し、加熱ヘッドの手動加熱ボタンを押して、IGBTモジュール付きGTS9000-4 PCBが機能するかどうかを確認します。工具ホルダが加熱されている場合は、GTS9000-5 PCBを検査する必要があります。これはIGBT過熱検出であり、故障した可能性があります。

 注意：部品番号については、5.2 HSF-325 - スペアパーツリストを参照してください。

xactoナイフを使用して、フェライトフィルターのホットグルーを切断し、GTS9000-5 PCBからGTS9000-2 PCBへのケーブル[1]を抜きます。

xactoナイフを使用して、 GTS9000-5 PCBのコネクタ[2]のホットグルーを切断し、ケーブルを抜きます。

スタンドオフナット[3]を取り外しPCBを交換します。故障したPCBから交換用PCBにフェライトフィルターを移します。

フェライトフィルターにホットグルーを塗布して、GTS9000-5PCBの所定の位置とコネクタに固定します。

CT2 - Current Sensor 2 Replacement

工具が加熱されるとエラーコードE4が発生する場合：工具ホルダが設置されていることを確認します。加熱ヘッドの高さが正しく設定されていることを確認してください。 CT2電流センサー2が損傷していないことを確認します。エラーコードE4が引き続き発生する場合は、CT2-電流センサー2に置き換えます。

 注意：部品番号については、5.2 HSF-325 - スペアパーツリストを参照してください。

フェライトフィルター [1]、ケーブルハーネス[2]、および電流センサー[3]から結束バンドを取り外します。

 GTS9000-1 PCB-LCDモジュール付きパネル制御PCBからケーブル[4]を抜きます。

ケーブルハーネス[1]からフェライトフィルターを取り外します。

BD-3相整流器からケーブル[2]を外します。

ピックを使用して、コネクタ[3]から赤とオレンジのケーブルを取り外します。

交換用のCT2-電流センサーからの赤と黄色のケーブルを正しいピン配列[4]のコネクタに挿入します。

CT2-電流センサーにケーブルを通し、BD-3相整流器に固定します。

フェライトフィルターをケーブルハーネスに再度取り付けます。

結束バンドを交換して、フェライトフィルター、ケーブルハーネス、およびCT2-電流センサー2を固定します。

Heating Head Replacement

自動モードを選択した場合、または工具を加熱することなくエラーコードE2 が発生した場合。自動モードのエラーコードE1 と手動モードのE4 、およびCT2センサーとGTS9000-4 IGBTモジュールが交換されました。 加熱ヘッド過熱センサーが故障していないか、損傷していないことをトラブルシューティングし、目視検査します。故障した加熱ヘッドを交換します。

 注意：部品番号については、5.2 HSF-325 - スペアパーツリストを参照してください。

加熱ヘッドケーブルとエアラインを外し、ガイドレールから加熱ヘッドを取り外します。

加熱ヘッドアセンブリを取り付け、加熱ヘッドケーブルとエアラインを接続します。

GTS9000-4 PCB Replacement

自動モードで工具が加熱されるとエラーコードE1、または手動モードで工具が加熱されるとエラーコードE4が発生する場合：工具ホルダが設置されていることを確認します。加熱ヘッドが正しく接続されていることを確認してください。加熱ヘッドの高さが正しく設定されていることを確認してください。 CT2電流センサー2が損傷していないことを確認します。エラーコードが引き続き発生する場合は、CT2-電流センサー2を置き換えます。エラーコードが続く場合は、GTS9000-4 PCBを交換します。GTS9000-4 PCBを交換する際は、サーマルパッド4.8X2.4 RoHS W/4 MNTNG HOLを注文してください。エラーコードが引き続き発生する場合は、加熱ヘッドアセンブリを置き換えます：

 注意：部品番号については、5.2 HSF-325 - スペアパーツリストを参照してください。

1

フロントパネルを固定しているネジを機械の下部から取り外します。

2

テープ[1]と結束バンド[2]をはずし、3本のケーブル[1,3,4]を抜いて、フロントパネルを引き出します。

xactoナイフを使用して、 GTS9000-5 PCBのコネクタ[5]のホットグルーを切断し、ケーブルを抜きます。

xactoナイフを使用して、フェライトフィルターのホットグルーを切断し、 GTS9000-2PCBからケーブル[6]を抜きます。

3

キャパシタモジュール1 CM1からケーブル[1]を外し、出力ソケット1SO1からケーブル[2]を外します。

GTS9000-4PCB取り付けネジ [3]を取り外し、GTS9000-4PCBを取り外します。

4

ヒートシンク[1]からサーマルペーストを取り除きます。

ピンクの保護シートを捨てて、93-3733 サーマルパッドをGTS9000-4 PCBヒートシンク[2]の穴を合わせて置き、 GTS9000-4 PCBの交換品を取り付けます。取り付けハードウェアを25インチ-ポンドのトルクで締め、外したケーブルを GTS9000-4PCBに再取り付けします。

外したケーブルを再度取り付け、コネクタとフェライトフィルターを所定の位置に結束バンド/ホットグルーで接着します。

正面パネルを再度取り付けます。

5.2 HSF-325-スペアパーツリスト

Introduction

HSF-325には2つのバージョンがあり、1つは230V（09-0020）、もう1つは400V（09-0036）です。一部のサービスパーツは2つのバージョンの間で交換可能であり、一部は交換できません。以下の表を確認して、正確な交換部品を確認してください。

Spare Parts List For Both 230V and 400V

部品番号 ベンダーアイテム 説明
93-3338 M-FUSE HSF-325 主電源ヒューズホルダー
93-3341 S-FUSE HSF-325 サブヒューズホルダー
93-3342 CF1 HSF-325 制御冷却ファン
93-3343 CF2 HSF-325 IGBT冷却ファン
93-3344 GTS9000-5 PCB HSF-325 IGBT過熱検出PCB
93-3345 M-V1 HSF-325 電磁バルブ
93-3557 TM1 HSF-325 TM1 3-PHASE電源入力
93-3558 フィルター HSF-325 EMIフィルター
93-3559 BD HSF-325 BD 3-PHASE整流器
93-3560 CM1 HSF-325キャパシタモジュールCM1
93-3563 SO2 HSF-325加熱ヘッド出力ソケット SO2
93-3565 PDC HSF-325 PDC ACDC 12V電源ユニット
93-3566 GTS9000-1
PCB		 HSF-325 GTS9000-1パネル制御PCB

Parts That Are Unique to 09-0020 (230V) or 09-0036 (400V)

09-0020（230V）の部品番号 09-0036（400V）の部品番号 ベンダーアイテム 説明
93-3337 93-4463 P-SW HSF-325 電源オン/オフスイッチ
93-3339 93-4471 CT1 HSF-325 電流センサー1
93-3340 93-4472 CT2 HSF-325 電流センサー2
93-3346 93-4476 Lサイズの加熱ヘッド HSF-325 大型加熱ヘッド
93-3561 93-4484 CM2 HSF-325キャパシタモジュールCM2
93-3562 93-4473 SO1 HSF-325加熱ヘッド出力ソケット SO1
93-3564 93-4474 PT HSF-325 PT電源トランス
93-3567 93-4475 GTS9000-2 PCB HSF-325 GTS9000-2 メイン制御PCB
93-3568 93-4470 GTS9000-4 PCB HSF-325 GTS9000-4 IGBTモジュールPCB
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