この手順では、 Maincon - デュアルブートシミュレーター - CHC でソフトウェアをリカバリーする方法について説明します。

重要：この手順は、Maincon PCBが装備されているシミュレーターでのみ機能します。  お使いのシミュレーターにMaincon PCBが備えられているかどうかを確認するには：

•  POWER ON を押しながら、 [PRGRM CONVRS] を長押しします。 
• BIOSの文字が赤の場合、Maincon PCBシミュレーターが備わっています。BIOSの文字がGREENの場合は、 Cold Fire 2 - デュアルブートシミュレーター - M16.xx / L09.xx - ソフトウェアリカバリー - CHCの手順を実行します。

この手順は、次のシナリオで使用します：

• シミュレータソフトウェアが破損しています。
• 起動中にシミュレーターがハングします。
• Maincon PCBの電池を交換しました。
• シミュレータを最新のCHCソフトウェアリリースにアップグレードします。
• シミュレーターのMaincon PCBを交換しました。
• 144タイムアウトアラームが表示されます。

必要な工具

• USB メモリデバイス
• Mainconデュアルブートシミュレーターソフトウェアファイル。 HBCサイトにログインして、ファイルをダウンロードします。

ダウンロードした.zipファイルを解凍します。 

USBメモリスティック[1]のルートフォルダにファイルをコピーします。

[Boot]フォルダーを開き、M1829B.binおよびL1129B.bin [2]のソフトウェアファイルがあることを確認してください。 

重要：USBのファイルディレクトリが、図のようになっていることを確認してください。

POWER ON (電源オン) ボタンを押しながら、[PRGRM CONVRS]ボタンを長押しします。

これにより、シミュレーターが MONITOR  (モニター) モード[1]に移行します。

次のステップを実行して、BBU（バッテリーバックアップ）メモリ[2]をクリアします。

•  M6000000 6FFFFFF と入力し、[WRITE/ENTER]を押します。
•  MEMORY TEST PASSED, PRESS RESET TO STOP が3回表示された後、 RESETを押します。

次のステップを実行して、フラッシュメモリ[3]をクリアします。

•  FC と入力し、[WRITE/ENTER]を押します。
•  FLASH CLEAR COMPLETE!!  (フラッシュメモリがクリアされました) が表示されるのを待ちます。

次のステップを実行して、シミュレーターソフトウェアファイル[4]をロードします。

• USBメモリスティックを、シミュレータに挿入します。
•  NGLDR304.BIN と入力し、[WRITE/ENTER]を押します。
•  UF と入力し、[WRITE/ENTER]を押します。

 LOAD COMPLETE!!  (ロード完了) が表示されたら、POWER (電源) を入れ直します。

ブートロード画面が起動します。

[Left]の矢印を押し、 MILL (ミル) を選択します。

シミュレーターは、[USB Boot]フォルダー内のソフトウェアを検索開始します。 USBでソフトウェアが見つからない場合は、内蔵の「Hard Drive\BOOT」フォルダーを検索します。

注：シミュレーターがソフトウェアを見つけられない場合、「Start Failed..（起動に失敗しました）」と表示されます。USBディレクトリの「Boot」フォルダーを確認し、電源を入れ直します。

ソフトウェアが見つかると、メモリへのロードを開始します。 

起動が完了すると、 Language File Loader (言語ファイルローダー) が表示されます。

これにより、新しい言語ファイルと ROTARY.rpk ファイルがロードされます。

注： 最初の初回起動でシミュレーター機能は、機械モデルを選択する前に不安定になる可能性があります。 

以下の手順を実行して、シミュレーターのミルモデルを選択します。

• アラームページで、 DEBUG と入力します
• [WRITE/ENTER]を押します。
  注記：デバッグモードの場合、ディスプレイボックス[1]の周囲に 緑の線が表示されます。
• 目的のミルモデル番号 (VF2、 VF3、 VF4など) を入力します。[2].
• [WRITE/ENTER] を押します。
• シミュレータが再起動します。 
• 左矢印を押して、 MILL (ミル) を選択します。

内蔵ハードドライブからシミュレーターを起動するには。 

• BOOT [1]と表示されたハードドライブディレクトリにフォルダを作成します。
  注：「BOOT」フォルダーがすでに存在する場合は、そのフォルダーに移動して、旧バージョンのソフトウェアをすべて削除します。

これらのファイル[2]を「HARD DRIVE\BOOT」フォルダーにコピーします。

• M1829A.bin  (または最新のミルソフトウェア)
• L1129A.bin  (または最新の旋盤ソフトウェア)

• 背面の電気プレートに刻印されたシミュレーターのシリアル番号を書き留めます。
• 設定 26  (SERIAL NUMBER) を正しいシリアル番号に設定します。
  
• 2011年5月よりも前に製造され、 PENDANT ESTOP (ペンダント非常停止) の冗長回路を備えていないシミュレーターについては、パラメータ 1275  (PENDANT ESTOP (ペンダント非常停止)) を 0 [1]に設定します。
• パラメータ 737:17  (ENABLE CIRCUIT BREAKER MONITOR (回路ブレーカーモニターを有効にする)) を 0 [2]に設定します。
• 全てのアラームをリセットし、全ての軸をゼロリターンします。

電源を入れ直します。

右矢印を押して、 LATHE (旋盤) を選択します。

シミュレーターが旋盤ソフトウェアをメモリにロードします。

 注意：機械モデルを選択する前にシミュレーター機能が不安定になることがあります。アラームをクリアして、続行します。

旋盤のシミュレーターモデルを選択するには、以下のステップを実行します。

• アラームページで、 DEBUG と入力します
• [WRITE/ENTER] を押します。
  注意： デバッグモードの場合、ディスプレイボックス[1]の周囲に 緑の線が表示されます。
• 目的の旋盤モデル番号(ST10、 ST20、 ST30など) を入力します。[2].
•  [WRITE/ENTER] を押します。
• シミュレータが再起動します。右矢印を押して、 LATHE (旋盤) を選択します。
• 設定26（シリアル番号）を正しいシリアル番号に設定します。
• 2011年5月よりも前に製造され、 PENDANT ESTOP  (ペンダント非常停止) の冗長回路を備えていないシミュレーターについては、パラメータ 1275  (PENDANT ESTOP (ペンダント非常停止)) を 0 に設定します。
• パラメータ 737:17  (ENABLE CIRCUIT BREAKER MONITOR (回路ブレーカーモニターを有効にする)) を 0に設定します。
• 全てのアラームをリセットし、全ての軸をゼロリターンします。