サービス ホーム 手順 直線軸テスト - 指示
Last updated: 06/29/2023

直線軸テスト - 指示

はじめに

この手順は、リニア軸テストのページを使用する際のガイドとして役立ちます。このページには、軸負荷テストと共振スキャンテストの2種類のテストが記載されています。リニア軸テスト - 指示のセクションでは、各テストで実行する詳しい内容について概説します。先へ進む前に、すべての機械的チェックが完了していることを確認してください。

  • 機械は水平になっていること
  • 軸潤滑システムの準備が整っていること
  • ボールスクリュー部品の位置合わせとトルクが調整されていること 

重要：リニア軸テストは 機械で実行する場合に危険を伴うテストです。すべての機械的チェックが実行された後、次のことを確認してください。 

  1. 機械でテストする軸の移動幅全体にジョグできることを確認してください（タレットおよびスピンドルから工具を取り外し、加工品や保持具を取り除きます）。
  2. 共振スキャンテストを試みる前に、診断データ収集手順（軸負荷テスト）を実行してください。 
  3. このテストは、Serviceの承認なしでは実行しないでください。 

続行する前に、すべての軸をゼロリターンさせます。

 注意： 名前が表すとおり、リニア軸テストは、X、Y、Zの各軸にのみ適用されるため、B軸、C軸では実行できません。 

機械要件：

  • 100.23.000.1000 、またはそれ以降のソフトウェアのバージョンが必要です。

必要なツール:

  • USBデバイス

セットアップ手順

直線軸テストは、目的の軸の原点から開始し、移動の中間点に移動し、最後に最大移動位置まで移動します。

重要： テストを開始する前に、テスト対象の軸が完全に移動できることを確認してください。オブジェクトに衝突することなくジョグできない場合 テストを実行しないでください。

以下の手順では、テストを実行する前に考えられる安全上の懸案事項について説明します。 

1

X、Y方向の移動時に衝突が起きないように、立型機のテーブルにある回転部をすべて取り外します。

Z軸で各テストを実施する前に、スピンドルから工具ホルダを取り外します。

テストを実行する前に、手動で軸の移動幅全体にジョグできることを確認してください。

注：一部のロータリーはテスト中にクリアされますが、ホームから完全に移動するまでジョグしている間にロータリーが干渉しない場合は、ロータリーを取り外すかどうかはあなたの裁量次第です。Z軸をロータリーに衝突しない位置に配置します。 

2

旋盤の場合は、Z軸テストを実行する前に、工具や加工品をすべて取り除きます。 

テストを実行する前に、手動で軸の移動幅全体にジョグできることを確認してください。

テストを実行する前に、心押台やサブスピンドルが工具タレットの邪魔にならないように移動します。 

3

旋盤の場合は、X軸またはY軸のテストを実行する前に、工具をすべて取り除きます。 

テストを実行する前に、手動で軸の移動幅全体にジョグできることを確認してください。

旋盤でX軸テストの実行中に、タレットがチャック、心押台、またはサブスピンドルに衝突しないように安全な場所に移動します。

4

VRシリーズやGMシリーズなどのジンバル5軸ヘッドを装備したマシンでは、Z軸テストを実行する前にB軸を90度回転させる必要があります。

テストを実行する前に、手動で軸の移動幅全体にジョグできることを確認してください。

重要：デュアルボールスクリュー機械のX軸で軸負荷テストまたは共振スキャンテストを試みる前に、Haas Serviceにご相談ください。 

注：名前が表すとおり、リニア軸テストは、X、Y、Zの各軸にのみ利用可能であり、B軸、C軸では実行できません。 

 

5

GM Dual Ballscrew

 IMPORTANT: For GM dual ballscrew machines, only the Axis Load Test is available, the Resonance Scan Test is not currently available in any level of access.

6

UMC機械では、このテストを実行する前に、B軸を0度に戻す必要があります。

注：注意：名前が表すとおり、リニア軸テストは、X、Y、Zの各軸に沿った動きにのみ適用されるため、B軸、C軸では実行できません。

リニア軸テスト - 指示のセクション

リニア軸テストには、異なるレベルのアクセス性、顧客対応、サービス技術者レベルに関するテストがあります。

リニア軸テストページでは、共振スキャンテストと軸負荷テストの2つのテストを実行できます。

共振スキャンテストでは、軸を原点付近、移動の中間位置、および移動の終点の3箇所に移動します。それぞれの位置で、モーターが振動し、一定の周波数範囲にわたってスイープし、反応をデシベル単位で測定します。

軸負荷テストは、軸を原点から移動の終点まで一定の送りスピードで移動させ、負荷の応答を測定します。 

各テストを実行するタイミングの詳細については、軸ハミングのトラブルシューティングガイドを参照してください。

1

顧客対応アクセス：

ソフトウェアバージョンが100.23.000.1000から100.23.000.1020までの機械は、このページの共振スキャンテストにのみアクセスできます。

ソフトウェアバージョンが100.23.000.1020以降の顧客対応レベルの機械は、デフォルトで共振スキャンテストと軸負荷テストの両方を実行します。顧客レベルのアクセスでは、2つの間で選択できません。

 [DIAGNOSTIC] を押してメンテナンスタブに移動し、次にリニア軸テストタブに移動します。

[1]でテストを実行する軸を選択します。

テストを開始するには [F2] を押します

共振スキャンテスト は、目的の軸の原点から開始し、移動の中間点まで移動し、最後に最大移動の位置まで移動します。

重要： テストを開始する前に、テスト対象の軸が完全に移動できることを確認してください。オブジェクトに衝突することなくジョグできない場合 テストを実行しないでください。

注意： このテストの実行中には、ボールスクリューが振動し、高音のノイズが発生します。これは、このテスト中に予想されることです。 

2

サービス技術者レベルのアクセス：

サービスキーを使用すると、技術者は軸負荷テストと共振テストの両方にアクセスできます。

[DIAGNOSTIC]を押してメンテナンスタブに移動し、次にリニア軸テストタブに移動します。

必要なテストを選択します[1]。サービスレベルキーを使用すると、共振スキャンテストと軸負荷テストの両方、または個々のテストを個別に実行することができます。

テストを実行する軸を選択します。

テストを開始するには[F2]を押します。

共振スキャンテスト は、目的の軸の原点から開始し、わずかに移動して原点近くのデータをキャプチャしてから、移動の中間点まで移動し、最後に最大移動の位置まで移動します。

軸負荷テストは原点から開始し、最大移動の位置まで連続的に移動します。 

重要： テストを開始する前に、テスト対象の軸が完全に移動できることを確認してください。オブジェクトに衝突する可能性なしにジョグできない場合テストを実行しないでください。

注意：この共振テストの実行中には、ボールスクリューが振動し、高音のノイズが発生します。これは、このテスト中に予想されることです。 

 

3

特に指定がない限り、リニア軸テストページは、デフォルトによりサービスのアクセスで、2つのテストを実行します。

テストが完了すると、テストした各軸について.csvファイルとpngファイルが出力されます。これにより、My Scan Dataページに入力されます。 

これにアクセスするには、[LIST PROGRAM]を押して、ユーザーデータページに移動し、次にMY SCAN DATAページに移動します。

この画像では、両方のテストオプションが選択されており、すべてのデータがここに入力されています。軸負荷テストのみが選択されている場合、軸負荷テストのデータが[1]によって表示されます。これはこのページに入力される唯一のデータです。

共振スキャンテストのみが選択されている場合、共振スキャンテストのデータが〔2]によって表示されます。これはこのページに入力される唯一のデータです。