この手順では、統合空気潤滑マニホールド（CALM）システムを使用せずにHaas立型ミル機械に50テーパー16DP-Cギアボックスを取り付ける方法について説明します。この手順は、ZFギアボックスを備えたHaas立型機械には適用されません。

このギアボックスには、3リットルの大型サンプタンク[1]と500mlのリザーバー[2]が装備されています。

前提条件：

注意：ギアボックスの3リットルサンプタンクには、工場出荷時に適切な量のMobil SHC627が充填されています。

ミルが正常に動作している場合、500mlのリザーバーは空です。定期的なメンテナンスの一環として、サンプタンクまたはリザーバーに充填しないでください。

必要な部品：

• トランスVF 7.5K 50T 16DP-C：P/N 93-30-9743A

または

• トランスVF 10K 50T 16DP-C：P/N 93-30-9744B

または

• トランスVF-5/50 30HP 7.5K 16DP-C：P/N 93-30-9982B

ツールリリースピストン（TRP）のコネクタブラケットから（2）スイッチケーブル[1]を外します。

注意：各TRPエアホースにラベルを貼って、正しい位置に取り付けられるようにします。

（3）TRPエアホース[2]を外します。

機械にTSCが装備されている場合は、クーラントユニオンと延長チューブを取り外します。T-2080を使用して、スピンドルを固定します。クーラントユニオンとエクステンションは左ねじです。

（4）TRPネジ、ワッシャー、スプリングを取り外します。

注意：TRPの下のシムの数と位置を記録します。電気テープでシムを一緒にテープで固定します。これは取付け時にTRPを正しく位置合わせするために必要です。

TRPアセンブリを取り外します。

ミッドベルトシールドを取り外します。

空気供給[1]を外します。

コネクタブラケット[2]からすべてのスイッチとソレノイドのケーブルを外します。

ホイストをギアボックスアセンブリ[1]に取り付けます。

要注意: ギアボックス／スピンドルモーターアセンブリの重量は少なくとも500ポンド（227kg）あります。ギアボックス／スピンドルモーターアセンブリの重量に見合ったホイストを使うようにしてください。

8本のギアボックスねじ [2] を取り外します。

ギアボックスアセンブリを前方に引いて、ドライブベルトの張力を下げます。

スピンドル側からドライブベルトを取り外します。

ギアボックス／スピンドルモーターアセンブリをゆっくりと持ち上げます。

アセンブリをゆっくりと持ち上げて、接続されている他のケーブルを探します。

エンコーダーケーブル [1] を外します。

古いギアボックスからコネクタブラケット[1]、TRPソレノイド[2]、およびエンコーダーケーブル[4]を取り外します。

注：Pre-CALM機械にHAASベアリングレスTSCユニオンが後付けされている場合は、新しいギアシフトソレノイド（2個のコイル付き）を古いギアボックスの元のソレノイド（3個のコイル付き）と交換します。

古いギアボックスからのコネクタブラケット[1]、TRPソレノイド[2]、およびエンコーダーケーブル[4]を新しいギアボックスに取り付けます。

注：Pre-CALM機械にHAASベアリングレスTSCユニオンが後付けされている場合は、新しいギアシフトソレノイド（2個のコイル付き）を古いギアボックスの元のソレノイド（3個のコイル付き）と交換します。

必要に応じて、ギアボックスを取り付ける前に新しいドライブベルトを取り付けます。

ホイストを使用して、交換用のギアボックス／スピンドルモーターアセンブリを持ち上げ、所定の位置に配置します。

要注意: ギアボックス／スピンドルモーターアセンブリの重量は少なくとも500ポンド（227kg）あります。ギアボックス／スピンドルモーターアセンブリの重量に見合ったホイストを使うようにしてください。

エンコーダー[1]を接続します。ギアボックスの下と後ろに配線します。

8本のギアボックスねじを手で締めます。

ねじを締める前に、「VMC - スピンドル駆動ベルト - 張力調整 - Gatesソニックメーターの説明」に従って、正しいベルト張力を設定します。

キットに付属の300Aアダプターケーブルのオス4ピンコネクタ[1]を見つけます。コネクタブラケット上のSPINDLE FANというラベルの付いたコネクタに接続します。

3リットルのサンプタンクのタンクベントソレノイドからのケーブルを見つけます。

タンクベントソレノイドからのケーブルを300Aアダプターケーブルの2ピンメスコネクタに接続します。

TRANS OIL FLOW [1]というラベルの付いたケーブルを、950 LOW GEARBOX OIL PRESS STATUSというラベルの付いたコネクタに接続します。

注：3リットルサンプタンクのVMC GEARBOX 2 LEVEL [2]というラベルの付いたケーブルは使用しません。

残りのスイッチとソレノイドをコネクタブラケット[1]に接続します。給気ホースをT型継手[2]に接続します。

TRPアセンブリを取り付けます。

一緒にテープで固定したシムを、TRPから取り外したのと同じ位置に取り付けます。

（4）TRPネジ、ワッシャー、スプリングを取り付けます。

ねじを50ft-lbs（76Nm）のトルクで締めます。

（2）スイッチケーブル[1]をツールリリースピストン（TRP）のコネクターブラケットに接続します。

（3）TRPエアホース[2]を、取り外したときと同じ継手に接続します。

ラベルを使用すると、正しいフィッティングに取り付けるのに役立ちます。

一次空気バルブを開いて、機械に空気を供給します。すべてのエアホースに漏れがないか調べます。

メイン回路ブレーカーを、ONの位置に設定します。[POWER ON] を押します。

[TOOL RELEASE]ボタンを押して、TRPが正しく動作することを確認します。