HPC-300/1K - トラブルシューティングガイド

Introduction

部品を交換する前に、以下のクーラントポンプ検査レポートチェックリストをダウンロードして記入してください。

この画像は、HPCシステムの以下のコンポーネントを示しています。

HPC自動洗浄クーラントポンプ
逆止弁
HPC圧力センサー

推奨クーラント：

良好な切削性能と長いポンプ寿命は、適切なタイプのクーラントの使用にかかっています。常にメーカーの推奨濃度で混合された、可溶性オイルまたは半合成クーラントを使用してください。完全な合成クーラントは通常、十分な潤滑性がなく、常に十分な防錆特性を備えているとは限りません。

優れたシステム性能と信頼性は、適切なクーラントろ過にも関係しています。鋳造材や研磨材を切削する場合は、Haas Auxiliary Filterアセンブリを使用する必要があります。

Symptom Table

兆候	考え得る原因	是正措置
アラーム8151 HPC低圧（HPC-300/1K）	ポンプモーターまたはポンプモーターケーブルの短絡により、回路ブレーカーがモータードライブPCBでトリップしました。	モータードライブPCBの回路ブレーカーを確認します。
	ポンプモーターまたはポンプモーターケーブルの短絡により、回路ブレーカーがモータードライブPCBでトリップしました。	HPCポンプケーブルとモーターリードの短絡を確認します。
	誤った電源位相 - ポンプモーターが逆回転している	位相表示器を確認し、必要に応じて入力電源ケーブルを交換します。
	モーターシャフトキー、シャフトカラーの損傷、またはポンプヘッドアセンブリの他の部分の摩耗	モーターシャフト/ポンプヘッドアセンブリを点検してください。
	HPC圧力センサーが故障しています。この場合、クーラントの流れが発生する可能性があります。	クーラント圧力センサーをトラブルシューティングします。以下のHPC圧力 - センサー障害セクションを参照してください。
クーラントの流量が少ない、アラームなし。（HPC-300/1K）クーラントの流量が少ない、ポンプがキャビテーションを起こす（キャビテーションがポンプヘッドの大きなグリットのような音、または吸引音）、またはその他の理由で騒音が出る。	自動洗浄クーラントポンプフィルター（装備されている場合）が詰まっています。	自動洗浄ポンプフィルターの点検とトラブルシューティングを行います。
	ポンプヘッドの圧力解放スプリングが破損している。	圧力リリーフスプリングを点検します。
	モーターシャフトキー、シャフトカラー、またはポンプヘッドアセンブリの他の部分の摩耗の損傷。	モーターシャフト/ポンプヘッドアセンブリを点検してください。
	ピックアップホースはポンプの運転中にねじれる可能性があります。	ピックアップホースをスプリング付きの新しい仕様のものと交換してください。
	ピックアップホースのフィッティングが緩んでいます。	ピックアップホースのフィッティングを締めてください。
	ギアポンプカップラのずれ。	93-4195クーラントギアポンプカップラ変換キットを注文してください。ポンプヘッドカップリング - フレキシブルカップリングの交換手順に従ってください。
230Vシステムがオンにならず、モータードライブPCBの赤色LEDが消灯しています。	モータードライブPCBのジャンパーが正しく配置されていないか、欠陥があります。	モータードライブPCBのピン1と2の間（下部の2つのピン）のP3にジャンパーが取り付けられていることを確認してください。
230Vシステムがオンにならず、モータードライブPCBの赤色LEDが消灯しています。	12V入力電源がありません。	12V入力電源がモータードライブPCBのP2に接続されていることを確認してください。
クーラントが流れ始めるまでに遅延がある。	クーラントチェック弁が故障しています。	逆止弁に汚染や適切な動作がないか点検します。
クーラントが流れ始めるまでに遅延がある。	自動洗浄シリンダーに漏れがある。	サイクル後、エアシリンダーにクーラントタンクへの漏れがないか点検します。
標準クーラントがオンの場合、HPCポンプは逆方向に作動します。	クーラントマニホールドにはチェック弁が取り付けられていません。	チェック弁を取り付け、クーラントマニホールドをアップグレードします。
ポンプからの過度のノイズ	ギアポンプカップラのずれ。	キット93-4195クーラントギアポンプカップラ変換キットを注文してください。「フレキシブルカップリングの交換」手順に従ってください。

Short Circuit

1. モータードライブPCB：

注意： HPC-1KのPCB [2]にはファンがあります。HPC-300 PCB [1]にはありません。

回路ブレーカーがオンの位置になっているか確認します。

回路ブレーカーが落ちた場合は、再度オンにします。HPCシステムをテストします。回路ブレーカーが再び落ちる場合は、HPCポンプの短絡を確認してください。

注意： HPC-1Kシステムでは、水のクーラントを使用する必要があります。切削油のような濃厚な液体は、ポンプに過負荷をかけ、ブレーカーをトリップさせます。

2. ポンプに短絡がないか確認します。

HPC電源ケーブルで（3）リード[1]からアース[2]を測定します。すべてのリードテストがアースに対して開いている場合、ポンプとケーブルに短絡はありません。

モーターリードテストで短絡が示された場合は、モーターからケーブルを外します。（3）ケーブルリードからアース[3]を測定します。リードテストで短絡があった場合、ポンプが故障しています。リード線がどれも短絡していない場合は、ケーブルに障害があります。

3. すべてのリードテストに問題がなかった場合：

HPCモーターに、アンペア数が多すぎる状態を引き起こす可能性のある拘束がないか確認します。

Incorrect Input-Power Phasing

電源PCBには、ボードの上部中央部分にネオンインジケーターを備えた位相検出があります。電力が正しい位相になっていることを確認します。

緑色の光 ：入力電源は正しく位相調整されています。
オレンジ色の光： 入力電源が正しく位相調整されていません。
両方の光： 欠落している位相があります（システムに緩いケーブルがあります）。

電源の位相が正しくない場合：

メイン回路ブレーカーをOFFの位置にセットします。

メイン回路ブレーカーをロックします。承認済みの安全タグ付きの承認済みロックを使用します。

主変圧器で＃74と＃75の入力電源ケーブルを入れ替えます。

Coolant Pump Damage

ポンプをタンクから取り外します。手で時計回りにポンプモーターファン[1]を回転させます。ポンプカップリング[2]も回転することを確認してください。

回転しない場合は、ポンプをモーターから外します。モーターシャフトのキーが破損していないか確認してください。

HPC Pressure - Sensor Failure

注意：HPC圧力センサーは、ツールチェンジャー後方のクーラントブロックに取付けられています。

アナログHPC圧力センサーを備えた機械：

重要： I/Oページにその圧力が表示され、アラーム151が発生すると、機械は停止します。

[RESET]を押してアラームをリセットし、HPCをオンに戻します。I/Oページのゲージを注意深く見て、HPCがオンのときでもゲージが0psiに固定されているかどうかを確認します。

機械の電源を入れ直して、HPCをオンにし、I/O画面のゲージを確認します。ゲージが正しく作動し、機械がアラームを発しなければ、引き続き使用できます。ゲージがまだ0で止まっていたり、アラームを発したりする場合は、トラブルシューティングを続けます。

圧力センサー：

チェック弁アセンブリのセンサーを交換する前に、HPCチェック弁[1]が詰まっていないことを確認してください。

HPCアナログ圧力センサーをマルチメーターでテストする方法：

アナログ圧力スイッチ[2]にアクセスするには、背面のシートメタルを取り外す必要があります。ケーブルコネクタがセンサーに正しくねじ込まれていることを確認してください。

機械の電源をオンにし、アイドリング状態にしてください。

I/O PCBで、P48で接続されているHPC圧力センサーケーブルを見つけます。ケーブルをセンサーに差し込んだまま、先端の細いプローブを使用してピン間の読み取り値を確認します。

正しい読み取り値については、下の表を参照してください。値が範囲内にない場合、HPCセンサーが故障している可能性が高いです。

赤のマルチメーターリード	黒のマルチメーターリード	正しい読取り値
茶色の電線（ピン3、[+5VDC]）	白色の電線（ピン7、[GND]）	4.69VDC～5.25VDC
青色の電線（ピン2、[HPC信号〕）	白色の電線（ピン7、[GND]）	0.490VDC～0.510VDC (機械はアイドリング状態)

Coolant Blockage HPC-300/1K

TSCアセンブリの下部からフィルタートレイを取り外します。フィルター[4]からトレイの蓋[3]を取り外します。ブラシを使用してフィルターを掃除します。

チップトレイからチップバスケットとポリエステルメッシュストレーナー（ストレーナーが取付けられている場合）を取り外します。すべてのチップを、チップストレーナーバスケットから取り外します。

メッシュストレーナー[5]を交換するには、チップバスケット[7]の上にしっかりと引っ張ります。ゴムバンド[6]がチップバスケット[7]の縁を超えていることを確認してください。

HPCポンプが停止したときに、自動洗浄プランジャーが作動することを確認してください。停止しない場合は、ソレノイドのトラブルシューティングガイドを参照してください。HPCパージソレノイドをテストします。

ソレノイドが作動して空気を出力する場合は、エアチューブにねじれや破損がないか確認します。

損傷した圧力開放スプリングに対してこれらの手順を実行します。

HPCHPCポンプをタンクから取り外します。
圧力開放プラグを取り外します。
スプリングとバルブピンを点検します。スプリングが壊れている場合はスプリングを交換し、ピンが凹んでいるか摩耗している場合はピンを交換します。

Kinked Pick-up hose

ピックアップホースはポンプの運転中にねじれる可能性があります。ピックアップホースをスプリング付きの新しい仕様のものと交換してください。

HPC Check Valve

標準のクーラントポンプを作動させると、HPCポンプを逆駆動してしまうことがあります。

チェック弁を追加するには、マニホールドブロックをアップグレードする必要があります。次のPNを使用してマニホールドアセンブリをアップグレードします。

1. 20-9118

2. 58-0287

3. 59-2229

HPC-300/1K - Troubleshooting Guide - NGC