*メインプロセッサPCB - トラブルシューティングガイド

Introduction

このドキュメントを使用して、次世代制御搭載の機械でのMaincon PCBの問題のトラブルシューティングを行います。状況に合ったシナリオが見つからない場合は、エラーログ ([SHIFT] + [F3]) を [email protected] に送信してください。

注意：必要に応じて、プログラムの実行中にエラーログコマンド ([SHIFT] + [F3]) を開始できます。

部品を交換する前に、以下のメインプロセッサPCB検査レポートチェックリスト（Main Processor PCB Inspection Report Checklist）をダウンロードして記入してください。

メインプロセッサPCB検査レポートチェックリスト

15" LCD Main Processor PCB - Overview

次世代制御15" LCDメインプロセッサPCBには、ビデオ、メイン、モーションコントローラーのユニットが含まれています。16の駆動制御チャネルに対応しています。より多くのチャネルを必要とするアプリケーションのために、MOCONを追加する必要はありません。このボードは、RS422システムを使用した単一のRJ45ケーブルを介したシリアル通信を介してI/O PCBと通信します。次世代制御には、リニアスケールエンコーダー用のポートが含まれています。前面パネルとの通信はRJ45ケーブルを介して行われ、 15" LCDディスプレイのビデオ信号が含まれます。

J3 は、+5VDCおよび+/-12VDCと電圧モニター信号がPSUP PCB から供給される電源入力コネクタです。
J7は、RJ45イーサネットコネクタとデュアルUSBハブです。
RJ45イーサネットコネクタは、有線イーサネット接続用の制御キャビネットサイドウォールシートメタルからの入力装置です。
- 上部のUSBポートは、J9でSKBIF PCBに接続されています。
- 現時点では、下部のUSBポートは使用されていません。
J8は、デュアルUSBハブです。現時点では使用されていません。
J9は、RJ45イーサネットコネクタです。これは、J28でSKBIF PCBに接続されています。
J14は、RJ45イーサネットコネクタです。これは、J4でI /OPCBに接続されています。
J13は現時点では使用されていません。
J2は、RP-SMA（逆極性サブミニチュアバージョンA）同軸コネクタです。これはWiFiアンテナに接続されています。
J16は、ベクトル駆動からの電圧モニター入力装置です。
P1-P16は、アンプコマンド接続です。これらは軸サーボアンプに接続されています。
P17-P32は、軸エンコーダの入力接続です。これらは、軸サーボモーターエンコーダー、軸ホームセンサー、および一部の回転式空気圧センサーの入力装置です。
P33-P37は、軸スケールエンコーダ入力装置です。これらは二次スケールエンコーダーに接続されています。
BT1は、システムバッテリーです。これにより、日付と時刻のメモリを保存することができます。
Q7 モジュールは、プロセッサボードです。このモジュールは削除しないでください。
J12は、WiFiモジュールのUSBコネクタです。これは、WiFiモジュールPCBに接続されています。
J20は、UMCC（超小型同軸コネクタ）です。これは、ジャンパーケーブルでWiFiモジュールに接続されています。

PCB serial number

注記: PCBのシリアル番号は、検査レポートチェックリストに含める必要があります。シリアル番号は、検査チェックリストの上部にあるステッカー[1]に記載されています。

シリアル番号は2文字で始まり、それに8桁続きます。検査レポートに文字と数字の両方を含めます。

15" LCD Main Processor PCB Troubleshooting - Boot Up

1

機械の電源を入れると、コントロール画面が起動せず、黒い画面が表示され、LCDバックライトが点灯しません。

以下について確認してください：

J3の電源入力コネクタを確認し、コネクタの+5VDCを測定します。正しい電圧は、+4.90VDCから+5.20VDCの間になります。
機械の電源を数回切ったり入れたりし、電圧が一定に保たれていることを確認します。
電圧レベルが一定していない場合。PSUP PCB、LVPS、およびケーブルのトラブルシューティングを行って、電源の問題を見つけます。

要注意：電圧をテストするときは、赤と黒のリードを短絡させないように注意してください。これにより、メインプロセッサPCBまたは低電圧電源が破損する可能性があります。

2

起動時に一貫して正しい電圧を測定したが、制御が起動せず、画面が真っ暗な場合。機械の電源をオフにして、次のことを確認してください：

J9のメインプロセッサPCBからJ28のSKBIF PCBへのRJ45イーサネットケーブルとコネクタを確認します。ケーブルをテストするには、ネットワークケーブル - テスター工具の手順を参照してください。
LCDへの接続を確認してください。SKBIFのJ16にあるLCDへのLCDデータケーブル。J13からLCDへのLCDバックライトケーブル。接続を抜かないで、完全に接続されていることを確認してください。

機械の電源はオンの状態で：

J20の電源入力コネクタを確認し、SKBIFの+3.3VDC、+5VDC、および+12VDCテストポイントの電圧を測定します。正しい電圧は、+ 3.10VDC〜 + 3.50VDC、+ 4.90VDC〜 + 5.20VDC、および+ 11.85VDC〜+12.40VDCになります。

3

ケーブル接続と測定された電圧は正しいが、制御が起動せず、画面が真っ暗な場合。以下を実行します：

機械の電源を入れるときにUボタンを押したままにして、機械ソフトウェアを更新します。
- USBには、サービスキー、最新のソフトウェア、および機械構成が含まれている必要があります。
- 機械が起動し、HaasSoftwareUpdater画面が表示された場合。オプション2のソフトウェア更新を実行します。
それが失敗した場合は、オプション5のソフトウェア更新を実行してください。
それが失敗した場合は、機械の電源を入れるときにEボタンを押したままにしてソフトウェア更新リカバリを実行します。これにより、プロセッサではなくUSBから起動します。
機械が起動せず、Haasソフトウェア更新画面が表示されない場合。メインプロセッサPCBを交換してください。

4

コントロール画面の電源がオンになっても手順2〜8で停止する場合は、電源の問題やRJ45ビデオ接続の問題ではなく、メインプロセッサの起動の問題です。
これは、起動時に毎回、または断続的に発生する可能性があります。以下について確認してください。

以下のメインプロセッサ/ソフトウェアの互換性の表を確認し、最新のソフトウェアにアップグレードしてください。

注：100.16.000.1020以下のソフトウェアバージョンから現在のソフトウェアにアップグレードしないでください。最初に100.16.000.1021にアップグレードする必要があります。その後、現在のソフトウェアバージョンにアップグレードできます。

最初にオプション2のソフトウェア更新を実行します。
これが失敗した場合は、オプション5のソフトウェア更新を実行してください。それが失敗した場合は、機械の電源を入れるときにEボタンを押したままにしてソフトウェア更新リカバリを実行します。
機械が起動せず、Haasソフトウェア更新画面が表示されない場合。メインプロセッサPCBを交換してください。

Hardware and Software Version Compatibility Table

NGCメインPCB	互換性のあるソフトウェアバージョン	ハードウェアPN＃	TP＃
Q7_4GB eMMCモジュールを備えたNGC Maincon PCB。	100.16.000.1011以降（注*を参照）	32-4250A、32-4250B、32-4251B、32-4252F、32-4253F	非適用
Q7_8GB eMMCモジュールを備えたNGC Maincon PCB。	100.17.000.1018以降	32-4250C、32-4250D、32-4251C、32-4252A、32-4253A	20433
Q7_16GB eMMCモジュールを備えたNGC Maincon PCB。	100.17.000.2034以降	32-4252B、32-4253B	20566
IWAVE Q7_16GB eMMCモジュールを備えたNGC Maincon PCB。	100.20.000.1200以降	32-4256、32-4257	非適用
C7付きNGC Maincon PCB（1GB、32GB、および64GB）	100.22.000.1010以降	32-4290、32-4291	56810
Xilinx Q7 を搭載したNGC Maincon PCB	100.23.000.1000以降	32-4254、32-4255、32-4266、32-4268	N/A
Xilinx Q7を搭載したNGC Maincon PCB	100.24.000.1000以降	32-4266A、32-4268A	N/A
Y/Dコンタクタ
Y/Dコンタクタとフィードバックケーブル。	100.17.000.2034以降	32-5280A、32-5281A	20007

注意： 100.16.000.1020以下のソフトウェアバージョンから現在のソフトウェアにアップグレードしないでください。まず、 100.16.000.1021 にアップグレードしてから、最新のソフトウェアバージョンにアップグレードする必要があります。

Symptom Table

兆候	考え得る原因	是正措置
時間/日付または有効が断続的にリセットされます。	システムバッテリーに欠陥があります。	システムのバッテリー電圧を測定します。電圧が3.0 VDC未満の場合は、バッテリーを交換します。次世代制御-メイン制御PCB-バッテリー交換を参照してください。バッテリーを再充電するには、機械の電源を少なくとも4時間オンのままにします。機械の日付/時刻をリセットする場合は、バッテリーを交換する必要がある場合があります。
時間/日付または有効が断続的にリセットされます。	Maincon PCBが正しい電圧を出力していません。	是正処置については、以下のPCBバッテリー検査セクションを参照してください。
機械のディスプレイがオンにならない。	低電圧電源が正しい電圧信号を出力していない	J3の電源入力コネクタを確認し、コネクタの+5VDCを測定します。正しい電圧は、+4.90VDCから+5.20VDCの間になります。機械の電源を数回切ったり入れたりし、電圧が一定に保たれていることを確認します。
	WIFIモジュールPCBへのケーブル接続が緩んでいると、プロセッサが応答しません。	機械の電源をオフにします。 J12でWIFIモジュールコネクタを取り外します。機械の電源をオンにします。機械が正しく起動する場合は、J12とWIFIモジュールPCB [1]のWIFIモジュールコネクタを取り付け直します。
	SKBIFからMaincon PCBへのケーブルに欠陥があります。	次世代制御-SKBIF/LCDモニター-トラブルシューティングガイドを参照して、トラブルシューティングの詳細を確認してください。
サーボがオンのとき、制御の画面がちらつく、または空白になります。	SKBIFからMaincon PCBへのケーブルに欠陥があります。	ネットワークケーブルテスターを使用して、SKBIF PCBのJ28およびMaincon PCBのJ9に接続するRJ-45ケーブルをテストします。ネットワークケーブルテスターツールの手順を参照してください。
	SKBIF PCBのコネクターのはんだ接合部が壊れているか、正しくはんだ付けされていません。	SKBIF PCBのJ28ヘッダーコネクタのはんだを確認します。正しくはんだ付けされていることを確認してください。コネクタが正しくはんだ付けされていない場合は、SKBIF PCBを交換してください。
	Maincon PCBのコネクタのはんだ接合部が破損しているか、正しくはんだ付けされていません。	Manicon PCBのJ9ヘッダーコネクタのはんだを確認します。正しくはんだ付けされていることを確認してください。コネクタが正しくはんだ付けされていない場合は、Maincon PCBを交換します。
100.17.000.2034以前のソフトウェアバージョンの機械。制御がフリーズする、空白のモニター、黒い画面、キーパッドが機能しない、時々起動しない、ランダムなシャットダウン、またはソフトウェアアラーム。	Maincon PCBのQ7モジュールのパラメータが古くなっています。	更新されたパラメータは、ソフトウェアバージョン100.17.000.2034（TP 21894）に組み込まれています。ソフトウェアを最新バージョンに更新してください。ソフトウェアの更新後も症状が続く場合は、エラーログを [SHIFT] + [F3] でダウンロードし、Haasサービス部門に電子メールで送信します。
100.17.000.2040 以降のソフトウェアを備えた機械では、ソフトウェアの更新中に次のUSBエラーが発生します。システムチェックで、USBコネクタが、skbifまたはメインボード......の間違ったポートに挿入されていることが検出されました"	MainconまたはSKIBF PCBのUSBケーブルが間違った場所に接続されています。	SKIBF PCBに接続するUSBケーブルがMaincon PCBの正しい位置＃2に接続されていることを確認します（上の図を参照）。
アラーム488 断続的なUSBエラー	USBデバイスの故障による通信タイムアウト。	別のUSBデバイスを試して、問題が続くかどうかを確認してください。プログラムは、USBからではなく、制御メモリから実行する必要があります。はいの場合は、機械のソフトウェアを最新のものに更新します。アラームが引き続き発生する場合は、アラーム発生中にエラーレポートを取得し、Haas Serviceに送信してください。ペンダントの側面からUSBデバイスを取り外します。アラームの発生が続かない場合は、USBをSKBIF PCBまたはメインプロセッサPCBに直接接続して、障害のあるケーブルまたはPCBを見つけます。引き続き発生する場合は、他のUSBデバイスの接続を切ります。手順については、以下のアラーム9100.017&9100.018セクションを参照してください。以下のビデオを見て、行われたトラブルシューティングに従ってください。 USBケーブル - トラブルシューティング
制御がフリーズします。	メインプロセッサPCBまたはSKBIF PCBのUSBスティックまたはUSBハブに障害があります。	別のUSBデバイスを試して、問題が続くかどうかを確認してください。プログラムは、USBからではなく、制御メモリから実行する必要があります。制御がフリーズし、機械が応答しない場合は、機械の電源を入れ直し、エラーレポートを取得して、Haas Serviceに送信します。続行しない場合は、USBをSKBIF PCBの J21 の下部ポートに取り付けます。問題が続行する場合は、問題発生時にエラーレポートを取得して、Haas Serviceに提出してください。それでも解決しない場合は、ペンダントからSKBIF PCBへのケーブルを交換してください。
制御の応答が遅い/遅れています。	メインプロセッサPCBまたはSKBIF PCBのUSBスティックまたはUSBハブに障害があります。	別のUSBデバイスを試して、問題が続くかどうかを確認してください。プログラムは、USBからではなく、制御メモリから実行する必要があります。制御が遅い場合は、ペンダントの側面からUSBスティックを取り外します。問題が解決しない場合は、問題発生時にエラーレポートを作成し、Haasサービスに送信してください。続行しない場合は、USBを SKBIF PCBの J21の下部ポートに取り付けます。問題が続行する場合は、問題発生時にエラーレポートを取得して、Haas Serviceに提出してください。それでも解決しない場合は、ペンダントからSKBIF PCBへのケーブルを交換してください。
アラーム9100.017 または 9100.018 リセット不可能なソフトウェアエラーは、ソフトウェアバージョン100.21.000.1133以下の機械で発生します。	USBコンポーネントの故障による通信タイムアウト。	機械のソフトウェアを最新のものに更新します。アラームが引き続き発生する場合は、アラーム発生中にエラーレポートを取得し、Haasサービスに送信してください。次のUSBデバイスの接続を切って、アラームの原因となっているUSBデバイスのトラブルシューティングを行います： •ペンダントのUSBドライブ。 •タッチスクリーンと設定を無効にします •Wi-Fiとワイヤレス接続を無効にします •ロボット信号と設定を無効にします手順については、以下のアラーム9100.017&9100.018セクションを参照してください。
アラーム9011 WIFIモジュールエラー	Wi-Fi USBデバイスの故障による通信タイムアウト。	取り付けられている場合は、ペンダントの側面からUSBデバイスを取り外します。機械を最新のソフトウェアに更新します。アラームが引き続き発生する場合は、アラーム発生中にエラーレポートを取得し、Haas Serviceに送信してください。メインプロセッサPCBの J12 でWi-Fiの接続を切り、設定 > ネットワーク > 通信網ワイヤレス接続でWi-Fiの接続を無効にして、F1を押して接続を切ります。機械の電源を入れ直します。アラームは発生し続けますか？ •いいえの場合、メインプロセッサPCBを交換します。 •はいの場合、他のUSBデバイスの接続を切ります。
アラーム9012 イーサネットアダプターエラー	ロボット信号USBデバイスの故障による通信タイムアウト。	取り付けられている場合は、ペンダントの側面からUSBデバイスを取り外します。はいの場合は、機械のソフトウェアを最新のものに更新します。アラームが引き続き発生する場合は、アラーム発生中にエラーレポートを取得し、Haasサービスに送信してください。メインプロセッサPCBの J8 のロボット信号ケーブルの接続を切り、設定372–パーツローダータイプを 0：に変更してロボットを無効にします Off. •アラームは発生し続けますか？いいえの場合は、メインプロセッサPCBを交換します。 •はいの場合、他のUSBデバイスの接続を切ります。

PCB Component Inspection

症状またはアラームが続く場合は、コンポーネントの障害が原因の可能性があります。以下は、考えられる障害の一覧です。

すべてまたは一部のコンポーネントピンのはんだが欠落している
はんだ不良
はんだブリッジ
コンポーネントの間違った取り付け（向き）
コンポーネントの欠如

注意： 一部のPCBには未使用の回路があり、意図的にコンポーネントが欠如しています。破損したコンポーネントがないか確認します。
破損したコンポーネント
ICのピンの破損
コネクタの曲がったピン

拡大鏡を使用して、Manicon PCBの前面と背面の回路コンポーネントを点検します。点検する回路コンポーネントゾーンは次のとおりです。

コネクタ内部に曲がったピンがないか、また緩んだヘッダコネクタがないか調べます。
バッテリーの緩み、バッテリータブの破損を調べ、必要に応じて修理します。

注意： Maincon PCBを交換しないでください。修理の手順については、次世代制御-メイン制御PCB-バッテリー交換を参照してください。
コネクタ内部に曲がったピンがないか、ピンが欠落しているか、また緩んだヘッダコネクタがないか調べます。
E-netモジュールを調べて、接続が緩んでいないか、ワイヤが破損していないかどうかを確認します。
Maincon PCBの背面にあるすべてのはんだ接合部と表面実装コンポーネントを点検します。

PCB Battery Inspection

是正処置：マルチメーターを使用して、バッテリーがホルダーにある間に、次のポイント [1] の電圧をテストします。

注記: マルチメーターでバッテリーを独自にテストし、4.06の電圧を生成していることを確認します。

PCBの電圧はバッテリー電圧と一致する必要があります。低い場合は、Maincon PCBを交換する必要があります。

Main Processor PCB - Troubleshooting Guide - NGC