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Mill Operator's Manual

サービス ホーム ミルオペレーター マニュアル
Recently Updated Last updated: 02/03/2023

ミルオペレーター マニュアル


ミルオペレーター マニュアル

- セクションに移動 - 1. 1 - ミル - 概要 2. 垂直ミル - 各部(前面) 3. コントロールペンダント 4. スピンドルヘッドアッセンブリ 5. 垂直ミルの各部(後面) 6. 電気コネクター 7. クーラントタンクアッセンブリ 8. 電気制御キャビネットの側面パネル 9. エアー・潤滑混載モジュール(CALM) 10. EC-1600の概要 11. 概要 12. 水平ミル仕様 13. 2 - ミル - 法律情報 14. 著作権情報 15. 限定保証書 16. 顧客満足方針 17. Declaration of Conformity 18. 3 - ミルの安全性 19. Safety Notes 20. Summary of Types of Operation for Haas Automation Machine Tools 21. Unattended Operation 22. Read Before Operating 23. Machine Evrionmental Limits 24. Run/Setup Mode Restrictions 25. Safety Decals 26. 4 - ミルのコントロールペンダント 27. 概要 28. フロントパネルの制御 29. ペンダントの右側パネルと上部パネル 30. ペンダントトップパネル 31. キーボード 32. 特殊記号入力 33. ファンクションキー 34. カーソルキー 35. 表示キー 36. モードキー 37. 数字キー 38. 文字キーボード 39. ジョグキー 40. オーバーライドキー 41. 5 - ミル - 制御ディスプレイ 42. 制御表示 43. タブメニューの基本的な操作 44. 入力バー 45. モード、ネットワーク、時間ステータスバー 46. モード、キーアクセスとモードの表示 47. ネットワーク 48. 設定の表示 49. クーラントディスプレイ 50. オフセットディスプレイ 51. 現在のコマンド 52. デバイス−機構 53. デバイス−保持具 54. 時間調整 55. タイマーとカウンターのリセット 56. 現在のコマンド - 有効なコード 57. ツール-ツールテーブル 58. ツール-ツールの使用法 59. ツール-ATM 60. 計算機 61. ミリング/ターニング計算機 62. タッピング計算機 63. ビデオ・画像メディアの表示と再生 64. アラームとメッセージ表示 65. メッセージを追加 66. 位置ディスプレイ 67. メンテナンス 68. 6 - ミル - デバイスマネージャー 69. デバイスマネージャー(リストプログラム) 70. デバイスマネージャーの操作 71. ファイル表示コラム 72. チェックマークの選択 73. 有効プログラムを選択 74. 新しいプログラムの作成 75. プログラムの編集 76. プログラムのコピー 77. 編集に向けたプログラムの作成/選択 78. プログラム編集モード 79. 基本プログラム編集 80. ブロック選択 81. ブロック選択のアクション 82. 7 - ミル - タッチスクリーン機能 83. LCDタッチスクリーンの概要 84. タッチスクリーンステータスアイコン 85. LCDタッチスクリーン - ナビゲーションタイル 86. LCDタッチスクリーン - 選択可能なボックス 87. LCDタッチスクリーン - 仮想キーボード 88. リストプログラムからのドラッグ&ドロップ 89. ハンドルバーのコピー、切り取り、貼り付け 90. LCDタッチスクリーン - メンテナンス 91. 8 - ミル - パーツセットアップ (4 ステップ) 92. 部品のセットアップ 93. ジョグモード 94. 工具オフセット 95. 工具オフセットの設定 (2 ステップ) 96. ワークオフセット 97. ワークオフセットの設定 (2 ステップ) 98. WIPS - オペレーターマニュアル 99. 9 - ミル - アンブレラ型ツールチェンジャー (2 ステップ) 100. ツールチェンジャー 101. ツールチェンジャーの積載 102. 傘型ツールチェンジャーのツールローディング (2 ステップ) 103. 傘型ツールチェンジャーの復元 104. 10 - ミル - SMTC (2 ステップ) 105. ツールチェンジャー 106. ツールチェンジャーの積載 107. ツールテーブル 108. サイドマウントツールチェンジャーの工具積載 (2 ステップ) 109. 高速サイドマウントツールチェンジャー 110. 工具指定に「0」を使用 111. 回転ラックの工具の移動 112. 回転ラックの工具の移動 113. 工具の移動 114. SMTC工具の事前呼び出し 115. SMTCドアスイッチパネル 116. SMTCドア操作 117. SMTCの復元 118. 11 - ミル - 操作 119. 機械の電源投入 120. スピンドルのウォームアップ 121. 画面キャプチャ 122. エラーレポート 123. 基本プログラム検索 124. 最後のプログラムエラーを見つける 125. 安全運転モード 126. 停止・ジョグ・復帰 127. グラフィクスモード 128. 12 - ミル - プログラミング (1 ステップ) 129. 基本プログラミング 130. 準備 131. 切削 132. 完成 133. 絶対座標対相対座標位置決め(G90、G91) 134. ミルの相対移動位置決めの例 135. ミルの絶対座標位置決めの例 (1 ステップ) 136. G43工具オフセット 137. G54ワークオフセット 138. サブプログラム 139. 検索位置のセットアップ 140. ローカルサブプログラム(M97) 141. 外部サブプログラム(M98) 142. 13 - ミル - マクロ (4 ステップ) 143. マクロの概要 144. 便利なGコードとMコード 145. 丸め 146. 先読み 147. ブロックの先読みとブロックの削除 148. マクロ変数表示ページ (2 ステップ) 149. タイマーとカウンターのウィンドウにマクロ変数を表示 (2 ステップ) 150. マクロ呼び出し引数 151. 文字アドレッシング 152. 整数引数渡し(小数点不可) 153. マクロ変数 154. ローカル変数 155. グローバル変数 156. システム変数 157. マクロ変数テーブル 158. システム変数の詳細 159. 14 - ミル - 制御アイコン Back to Top

1 - ミル - 概要

  • 1.1 はじめに
  • 1.2 垂直ミルの概要
  • 1.3 水平ミルの概要
  • 1.4 水平ミルの仕様

概要

本オペレーターマニュアルは、ミルCNCマシンの特徴と機能について説明するものです。 

垂直ミル - 各部(前面)

以下の各図でHaas垂直ミルの標準機能とオプション機能の一部を示します。これらは標準的な機種を示したものであることにご留意ください。実際の外観やオプションの装備と異なることがあります。

  1. サイドマウントツールチェンジャー(オプション)
  2. 自動ドア(オプション)
  3. スピンドルアッセンブリ
  4. 電気制御ボックス
  5. 作業灯(2灯)
  6. 窓の制御
  7. 保管トレー
  8. エアガン
  9. 前面作業テーブル
  10. チップ容器
  11. 工具保持用ビス
  12. チップコンベヤ(オプション)
  13. 工具トレー
  14. 高輝度照明(2灯)(オプション)

A. 傘型ツールチェンジャー(図には示されていません)
B. コントロールペンダント
C. スピンドルヘッドアッセンブリ

  1. アンブレラ型ツールチェンジャー

コントロールペンダント

  1. クリップボード
  2. 作業ビーコン
  3. ホールド・ツゥ・ラン(搭載されている場合)
  4. ビスハンドルホルダー
  5. ストレージ格納ドア
  6. 工具トレー
  7. Gコード・Mコード一覧表
  8. オペレーターマニュアルとアッセンブリデータ(内部に収納)
  9. リモートジョグハンドル

スピンドルヘッドアッセンブリ

  1. SMTCダブルアーム(搭載されている場合)
  2. 工具解放ボタン
  3. プログラマブルクーラント(オプション)
  4. クーラントノズル
  5. スピンドル

垂直ミルの各部(後面)

  1. 銘板
  2. メイン回路ブレーカースイッチ
  3. ベクトル駆動ファン(断続的に作動)
  4. 制御キャビネット

A 電気コネクター
B クーラントタンクアセンブリ(可動)
C 電気制御キャビネットの側面パネル
D エアー・潤滑混載モジュール(CALM)

電気コネクター

  1. クーラントレベルセンサー
  2. クーラント(オプション)
  3. 補助クーラント(オプション)
  4. 噴射洗浄(オプション)
  5. コンベヤ(オプション)

クーラントタンクアッセンブリ

  1. 標準クーラントポンプ
  2. クーラントレベルセンサー
  3. チップトレー
  4. ストレーナー
  5. スルースピンドルクーラントポンプ

電気制御キャビネットの側面パネル

  1. イーサネット(オプション)
  2. A軸スケール(オプション)
  3. B軸スケール(オプション)
  4. A軸電源(オプション)
  5. A軸エンコーダー(オプション)
  6. B軸電源(オプション)
  7. B軸エンコーダー(オプション)
  8. 115VAC @ 0.5A

エアー・潤滑混載モジュール(CALM)

  1. MQLグリスソレノイド
  2. 気圧ゲージ
  3. 空気逃し弁
  4. 回転テーブル圧縮空気供給口
  5. 空気/水分分離器
  6. 空気遮断弁
  7. パージソレノイド
  8. 空気供給口
  9. スピンドル滑剤タンク
  10. スピンドル潤滑点検窓(2)
  11. 軸潤滑グリス容器
  12. グリス圧力ゲージ

    注意:アクセスドア内側のステッカーにより詳しい情報があります。

EC-1600の概要

以下の各図でEC-1600水平ミルの標準機能とオプション機能の一部を示します。一部の機能は垂直ミルと共通です。

注意:これらは標準的な機種を示したもので、実際の外観やオプションの装備と異なることがあります。

  1. サイドマウントツールチェンジャー SMTC
  2. コントロールペンダント
  3. エアー・潤滑混載モジュール(CALM)
  4. 電気制御ボックス
  5. オペレータースピンドルアクセスドア
  6. 工具トレー
  7. 前面作業テーブル
  8. 作業アクセスドア
  9. エアガンホルダ
  10. クーラントタンクアセンブリ(可動)
  11. デュアルチップコンベヤ
  12. カバー排気システム(オプション)

A 回転制御
B 作業アクセスステップ
C 第2ATC制御

A) 回転制御
 
  1. 緊急停止ボタン
  2. (オプション)
  3. (オプション)
  4. (オプション)
  5. 回転インデックスボタン
B) 作業アクセスステップ
 
  1. カバーに対するチェーン
  2. フロアアンカーボルト
    カバーに対するチェーンまたはフロアに対するボルトで作業プラットフォームを固定します。
C) 第2ATC制御
 
  1. 第2ATC順方向ボタン
  2. 手動/自動工具交換スイッチ([1]および[4]ボタンの有効化/無効化)
  3. 緊急停止ボタン
  4. 第2ATC反転ボタン

水平ミル仕様

UMCシリーズ-技術仕様については、以下の設置前のリンクを参照してください。

EC-400/40T - 設置前の仕様
EC-500/50T - 設置前の仕様
EC-1600ZT - 設置前の仕様
EC-500/40T - 設置前の仕様
EC-1600 - 設置前の仕様
EC-1600ZT-5AX - 設置前の仕様

2 - ミル - 法律情報

  • 2.1 著作権情報
  • 2.2 限定保証書
  • 2.3 顧客満足方針
  • 2.4 適合宣言書

著作権情報

All rights reserved. 無断複製を禁ず。この刊行物のいかなる部分も、形式を問わず、機械、電子、光学コピー、録音、録画、その他手段を問わず、Haas Automation Inc.の文書による許可なく複製、検索システムへ保存、送信できません。この刊行物に掲載されている情報の使用について、一切の特許侵害の賠償責任を負いません。さらに、Haas Automationは常時その高品質製品の向上に努めているため、このマニュアルに掲載されいてる情報は予告なく変更されることがあります。当社は本マニュアルの製作にあたり、細心の注意を払っております。しかしながら、Haas Automationは誤植または遺漏がないことについての責任を負いかねます。加えて、この刊行物に掲載されている情報の使用に起因する損害の賠償責任を負いません。

Javaの使用

この製品はOracle CorporationのJava技術を使用しています。お客様は、OracleがJavaと、Javaに関係するすべての商標を所有していることを認め、www.oracle.com/us/legal/third-party-trademarks/index.html 

に示されている商業ガイドラインに同意し、これを遵守していただけますようお願い申し上げます。

Javaプログラムの(本機器/機械の範囲を超えた)一切の配布は、Oracleとの法的な拘束力をもつエンドユーザーライセンスの対象となります。有償機能(「Commercial Features」)を生産/商用目的で使用するには、Oracleから別途のライセンスを取得する必要があります。

限定保証書

Haas Automation, Inc. 

Haas Automation, Inc. CNC機器に適用

2010年9月1日より有効

Haas Automation Inc.(「Haas」または「製造者」)は、Haasが製造し、Haasまたはその正規販売店が販売した新品のミル、ターニングセンター、ロータリー機(集合的に「CNC機械」とします)とその部品(下記の保証の限度と除外に示されたものを除く)(「部品」)を本保証書の定めに従って限定的に保証します。本保証書に定める保証は限定保証であり、製造者による唯一の保証であって、本保証書に示す条件が適用されます。

限定保証の適用範囲

製造者は材料と加工の不良について各CNC機械とその部品(合わせて「Haas製品」といいます)を保証します。この保証はCNC機械のエンドユーザー(「お客様」)にのみ提供されます。この限定保証の期間は1年間です。限定保証の期間は、お客様の施設にCNC機械を設置した日に開始します。お客様は、お買い上げから1年間の期間、いつでもHaasの正規販売店から保証期間の延長(「延長保証」)を購入することができます。

修理または交換のみの対応

すべてのHaas製品において、本保証に基づく製造者の唯一の責任およびお客様の唯一の救済は、不良となったHaas製品の修理または交換に限定されます。修理、交換のいずれの対応をとるかの決定はHaasにお任せいただきます。

保証の免責

本保証は製造者による唯一の排他的な保証であり、性質を問わず、明示、黙示を問わず、文書によるものか口頭のものかを問わず、他の一切の保証に代わるものです。「他の一切の保証」には市場性、商品性、市販可能性、特定目的への適合性の保証、ないしは、その他の品質または性能または不侵害の保証が含まれますが、これらに限られません。本保証書により、製造者はこれらのすべての「他の一切の保証」を、その種類を問わずに免責され、お客様は「他の一切の保証」を免除します。

保証の限度と除外

塗装、窓の仕上げと状態、電球、シール、ワイパー、ガスケット、チップ取り出しシステム(オーガ、チップシュートなど)、エアガンとホース、洗浄ガンとホース、ベルト、フィルター、ドアローラー、ツールチェンジャーフィンガーなどを含むがこれらに限定されない、通常の使用と時間の経過による消耗する部品は本保証の対象外です。この保証を有効に維持するには、製造者の指定するメンテナンス手順に従い、メンテナンスを記録する必要があります。製造者が以下を同定した場合、保証は無効となります。(i) Haas製品が誤った取り扱い、誤った使用、濫用、放置、事故、不適切な設置、不適切なメンテナンス、不適切な保管、不適切なクーラントまたはその他の液体の使用を含む不適切な操作または応用の対象となった場合。(ii) Haas製品にお客様、正規以外のサービス技術者または他の正規以外の者による不適切な修理またはサービスが行われた場合。(iii) 製造者の文書による事前の許可なくお客様または一切の者がHaas製品に何らかの変更または改造を施したか試みた場合。(iv) Haas製品が業務用以外(個人用または家庭用など)に使用された場合。本保証は、盗難、破壊行為、火災、天災および天候条件(降雨、洪水、風、雷、地震など)、戦争、テロを含むがこれらに限られない外的な影響または製造者が合理的に管理しえない事由による損傷または故障には及びません。

本保証書に示した一切の除外または限界の一般性を制限することなく、本保証には、いかなるHaas製品についても、ある特定の生産仕様または他の要件を満たし、断続することなく動作し、または誤作動なく運転できる保証は含まれません。製造者は、誰が使用したかを問わず、いかなるHaas製品についても、その使用に関する責任を負いません。製造者は、本保証により上記のように定められた修理または交換を除き、設計、生産、操作、性能またはHaas製品の一切に関する賠償の責任を負いません。

責任と損害の制限

製造者は、製造者または正規販売店、サービス技術者または製造者の他の正規代理人(これらすべてを「正規代理人」といいます)が提供したHaas製品、他の製品またはサービスに起因する、またはこれらに関係する一切の補償的、付随的、派生的、懲罰的、特別損害、その他の損害または請求のいずれについても、それが契約、不法行為または普通法あるいは衡平法上の理論のいずれに基づくものであろうと、たとえ製造者または一切の正規代理人がかかる損害の可能性について知らされていたとしても、お客様またはいかなる者に対しても一切の賠償責任を負いません。この節による免責の対象となる損害または請求には、逸失利益、データの喪失、製品の喪失、収益の喪失、使用不能損失、ダウンタイムによる損失、のれんの減損、機器、土地、建物、その他のいかなる者の一切の資産への損害、および、Haas製品の誤作動に起因する一切の損害が含まれますがこれらに限られません。製造者は、かかるすべての損害および請求を免責され、お客様はこれらの損害を免除し、請求を放棄します。原因を問わず、損害および請求に対する製造者の唯一の責任およびお客様の唯一の救済は、不良となったHaas製品の本保証に基づく修理または交換に限定されます。修理、交換のいずれの対応をとるかの決定はHaasにお任せいただきます。 

お客様は、製造者またはその正規代理人との取引の一部として本保証に定めた制限と限界を認めたものとします。この制限と限界には、損害の回復を得るお客様の権利への制限が含まれますが、これに限りません。お客様は、損害または請求について本保証の範囲を超える責任を製造者に求める場合、Haas製品の価格がより高くなることを理解し、承知します。

 

完全合意

本保証書は、口頭または文書のいずれによるかを問わず、当事者間の、または製造者による、本保証書が対象とする事項についてのすべての他の同意、約束、表明、保証に優先し、これらを置き換えます。本保証書には、かかる対象事項についての当事者間または製造者によるすべての誓約および同意が含まれています。本保証書により、製造者は、本保証書の一切の条項に見られない、ないしは矛盾する、一切の同意、約束、表明または保証(口頭によるか、文書によるかを問わず)を明示的に排除します。両当事者の署名のある文書により同意した場合を除き、本保証書の条項が変更または改定されることはありません。前記規定にかかわらず、延長保証が保証の適用期間を延長する限りにおいて製造者は保証の延長に任じます。

譲渡の可能性

最初に本機をお買い上げのお客様が保証終了前に別の当事者にCNC機械を個人的に売却した場合、本保証を元のお客様から別の当事者に譲渡できます。ただし、譲渡について製造者に文書で通知することを要し、譲渡の時点で本保証が無効となっていないことが条件となります。本保証の被譲渡人は本保証書のすべての条項に従うものとします。

その他の事項

本保証はカリフォルニア州の法律を準拠法とし、法の抵触に関する原則は適用しません。本保証に起因する一切の紛争はカリフォルニア州ベンチュラ郡、ロスアンゼルス郡、オレンジ郡の管轄裁判所で解決するものとします。ある状況において、いずれかの法的管轄区域で無効または執行不能となった本保証書の一切の条項は、本保証書のその余の条項の効力または執行力に影響しないものとし、また、かかる無効または失効不能となった条項の別の状況または別の法的管轄区域における効力または執行力に影響しないものとします。

顧客満足方針

Haas機器をご愛用のお客様各位

Haas Automation, Inc.およびお客様が機器をお買い上げになったHaas販売店(HFO)の両方にとって、お客様に完全にご満足いただき、好感をもっていただくことはなによりも大切なことです。お客様を担当するHFOは、お買い上げの取引または機器の操作における一切の疑問や問題を迅速に解決します。

一方で、HFOの管理層またはHFOの専務、社長、経営者と問題をご相談いただいても完全に満足のいく解決が得られない場合は、

Haas Automationのお客様ご相談係(805-988-6980)に連絡してください。その際には、お客様のご懸念を当社ができるだけ早く解決できるよう、次の情報をお手元にご用意ください。

  • お客様の社名、住所、電話番号
  • 機械の型番とシリアル番号
  • HFOの名前と、HFOの最後の担当者の名前
  • ご質問、懸念、問題の内容

Haas Automationに書簡でお申し付けいただく場合は、下記住所までお送りください。 

Haas Automation, Inc. U.S.A.
2800 Sturgis Road
Oxnard CA 93030
Att: Customer Satisfaction Manager
メールアドレス: [email protected]

Haas Automationお客様サービスセンターにご連絡いただきますと、当社はお客様と直接、そしてお客様を担当するHFOを交えて、できる限りの措置を講じて迅速に問題の解決に当たります。Haas Automationは、お客様と関係者の継続的な成功を確保するにはお客様、販売店、製造者の良好な関係が不可欠であることを承知し、このことを大切にしております。

米国以外:

Haas Automation Europe
Mercuriusstraat 28, B-1930
Zaventem, Belgium(ベルギー)
メールアドレス: [email protected]

Haas Automation, Asia
No. 96 Yi Wei Road 67,
Waigaoqiao FTZ
Shanghai 200131 P.R.C.(中国)
メールアドレス: [email protected]

お客様のフィードバック

オペレーターマニュアルについてご不明の点については、当社ウェブサイトwww.HaasCNC.comよりご連絡ください。「Contact Us(当社へのご連絡)」リンクからお客様ご相談係までご意見などをお寄せください。

Declaration of Conformity

ES0766AD

製品: ミル(垂直および水平)*

*正規HAASファクトリーアウトレット(HFO)によるすべての工場設置または後付けオプションを含む

製造元:

Haas Automation, Inc.
2800 Sturgis Road, Oxnard, CA 93030 
805-278-1800

当社は、上に示した製品がマシニングセンターについての次のCE指令に示された規定に適合していることを単独の責任において宣言します。

  • 機械指令2006/42/EC
  • EMC指令2014/30/EU
  • 低電圧指令2014/35/EC

その他の規格と標準:

  • EN 12417:2001+A2:2009
  • EN 60204-1:2018
  • EN ISO 13849-1:2015
  • BS EN 50370-1:2005
  • BS EN 50370-2:2003
  • ISO 10218:1-2:2011(ロボットまたはCobotが含まれている場合)
  • ISO/TS 15066:2016(Cobotが含まれている場合)

RoHS2: 生産者の文書による適用除外により適合(2011/65/EU) 

適用除外事由:

  • 大型固定据付装置
  • 鋼、アルミニウム、銅の合金素材として鉛を使用していること
  • 電気接点のカドミウムとその化合物

技術ファイル作成担当者:

Kristine De Vriese
電話番号:+32 (2) 4272151

住所:

Haas Automation Europe
Mercuriusstraat 28
B-1930 Zaventem
Belgium(ベルギー)

米国: Haas Automationは本機が下記のOSHAおよびANSIの設計および製造基準に適合していることを証明します。本機の所有者およびオペレーターが各規格が要求する操作、メンテナンス、トレーニングの要件に継続的に従った場合のみ本機の動作は下記に示した各規格に適合します。

  • OSHA 1910.212 - すべての機械に関する一般規定
  • ANSI B11.5-1983 (R1994) ドリル、ミル、ボーリング機械
  • ANSIB11.19-2019リスク削減対策のパフォーマンス要件
  • ANSI B11.23-2002 マシニングセンターと自動数値制御ミル、ドリル、ボーリング機械の安全要件
  • ANSI B11.TR3-2000 リスク評価とリスク削減 - 工作機械に関連するリスクの評価と削減のためのガイドライン

カナダ: 当社は相手先商標製造会社として、表示された製品が工業施設における労働衛生と安全の法規851の試運転前健康・安全審査のセクション7に示された、安全装置に関する条件と基準の規定に適合することを宣言します。

さらに、本文書は、2016年11月付のオンタリオ衛生・安全ガイドライン、PSRガイドラインに記載されている、一覧に含まれる機械の試運転前検査免除のための通知文書作成規定を満たしています。PSRガイドラインでは、相手先ブランド供給業者からの適用可能な規格への適合を宣言する書面による通知により、試運転前健康・安全審査の免除が認められています。

すべての Haas CNC 機械には、ETL リストに記載されたマークが付いており、NFPA 79 産業機械電気規格およびカナダの同等規格である CAN/CSA C22.2 No. 73 に準拠していることが証明されています。ETLリストおよびcETLリストのマークは、Underwriters'  Laboratoriesの代替となるIntertek Testing Services(ITS)によるテストに合格した製品に付与されます。

Haas Automationは、ISO 9001: 2015.  登録の範囲: CNC 機械ツールおよび付属品の設計および製造、シートメタルの加工  この登録証明書を維持するための条件は、ISAの登録ポリシー 5.1に記載されています。 該当組織が上記の標準への準拠を維持することを条件に、この登録が付与されます。 この証明書の有効性は、進行中の監視監査に依存しています。

3 - ミルの安全性

  • 3.1 一般的な安全上の注意事項
  • 3.2 操作の前にお読みください
  • 3.3 機械の制限
  • 3.4 ドアのルール
  • 3.5 安全ステッカー

Safety Notes

注意: 本機器は、承認を受け、かつトレーニングを受けた人員のみが操作できます。オペレーターマニュアル、安全表示デカール、安全手順、および安全な機械操作に関する説明書に常に従って行動する必要があります。トレーニングを受けていない人員は自身に危険が及び、機械にも危険をもたらします

重要:すべての警告、注意、指示を読むまではこの機械を操作しないでください

要注意:このマニュアルのサンプルプログラムが正確であることは確認してありますが、これらは説明のみを目的として掲載されています。これらのプログラムでは、工具、オフセット、材料を指定していません。また、保持具やその他の固定具についても指定していません。ご使用の機械でサンプルプログラムを実行する場合は、グラフィクスモードで実行してください。慣れていないプログラムを実行するときは、必ず安全を優先した加工を実践してください。 

安全はじめにすべてのCNC機械は、回転する切削工具、ベルト、滑車、高圧電気、ノイズ、圧縮空気による危険をもたらします。CNC機械およびその部品を使用する際、身体傷害および機械損傷のリスクを抑制する基本的な安全対策に必ず従わなければなりません。

作業エリアは十分に光を当て、機械がはっきりと見えて安全に作業できるようにしなければなりません。これには、オペレーターの作業領域および、メンテナンス中や清掃中にアクセスする可能性のある機械の全領域が含まれます。適切な証明はユーザーの責任です。

切削工具、保持具、加工品、クーラントはHaas Automation, Incが担当する範囲および管理に含まれていません。これに関係する潜在的危険(鋭角、重量物の昇降に関する考慮事項、化学成分など)のそれぞれについて適切な措置(PPE、トレーニングなど)を講じることはユーザーの責務です。

通常の使用中およびメンテナンスまたは修理の前に機械の清掃が必要です。ウォッシュダウンホース、チップコンベヤ、チップオーガーといった、清掃を支援するオプションの設備を販売しています。この設備を安全に使用するにはトレーニングが必要であり、適切なPPEが要求される可能性もあります。これにつきましてはユーザーの責任になります。

このオペレーターマニュアルは参照ガイドとして作成されており、トレーニングの唯一の情報源としてはなりません。完全なオペレータートレーニングは認定Haas販売店が提供しております。

Summary of Types of Operation for Haas Automation Machine Tools

Haas CNCミルは他の硬質材料の切削と形削りに使用する装置です。本質的に多用途な装置であり、対応可能な加工と材料のすべてを一覧として示すことはできません。ほぼすべての切削と形削りをスピンドルに取り付けた回転工具により行います。ミルの回転は必須ではありません。一部の切削作業では、クーラント液が必要となります。クーラントは切削の種類より選択されるオプションでもあります。

Haasミルの取り扱いは3つの領域に分けることができます。それらは、操作、メンテナンスとサービスです。操作とメンテナンスは訓練を受け、専門的な資格をもったオペレーターが行います。このオペレーターマニュアルには、機械の操作に必要となる情報が掲載されています。その他の一切の取り扱いは、サービスになります。サービスは、特別な訓練を受けたサービス専門技術者のみが行います。

以下に本機の操作をまとめます。
  1. 機械のセットアップ
    • 後で機械の運転と呼ぶことになる繰り返しに機能に必要となる工具、オフセット、固定具をセットアップします。一部のセットアップ機能はドアを開けたままでもできますが、「hold to run」になっている場合に限られます。
  2. 自動モードでの作動
    • 自動での作動はCycle-Startで起動し、ドアが閉まっているときのみ可能です。
  3. オペレーターにより材料(加工品)のロードとアンロード
    • 加工品のロードとアンロードは、自動工程の前後に行われます。これらはドアを開けて行う必要があり、ドアを開いた時は機械のすべての自動的な作動が停止します。
  4. オペレーターによる切削工具の取り付けと取り外し
    • 工具積載と取り外しはセットアップより少ない頻度で行われます。工具が摩耗して交換が必要なときに必ずこの操作が必須となります。

メンテナンスには、以下のみが含まれます。

  1. クーラントの補充と点検
    • 定期的なクーラントの補充と濃度の維持が必要です。これは普通の運転の機能で、作業カバーの外側の安全な場所から行うことも、ドアを開けて機械を停止させて行うこともできます。
  2. 滑剤の補充
    • 定期的なスピンドルと軸の潤滑剤の補充が必要です。多くの場合、月または年ごとに行います。これは普通の運転の機能で、作業カバーの外側の安全な場所から行います。
  3. チップの機外への除去
    • 加工の種類により決まる周期でチップの除去が必要です。これは普通の運転の機能のひとつです。この作業はドアを開き、機械のすべての作動を止めて行います。

サービスには、以下のみが含まれます。

  1. 正しく作動しない機械の修理
    • 正しく作動しない機械はすべて当社による訓練を受けた専門技術者によるサービスを必要とします。これは普通の運転機能では決してありません。これはメンテナンスとみなされません。設置とサービスのための説明は、オペレーターマニュアルとは別になっています。
  2. 機械の移動、開梱、設置
    • Haasの機器は、すぐに運転できる状態に近い形で使用者の施設に出荷されます。それでも、訓練を受けたサービス技術者による設置が必要です。設置とサービスのための説明は、オペレーターマニュアルとは別になっています。
  3. 機械の梱包
    • 発送のための機会の梱包には、当初の配送でHaasが提供した梱包資材と同じものが必要です。梱包には訓練を受けたサービス技術者による作業が必要です。発送のための説明は、オペレーターマニュアルとは別になっています。
  4. 使用の停止、撤去、廃棄
    • 本機は発送のために分解されることを想定していません。本機は分解することなく、設置した状態のまま移動できます。本機を廃棄するため、製造者の販売店へ本機を返却できます。製造者は、指令2002/96/ECに従い、リサイクルのための一切の部品を受け付けます。
  5. 寿命による廃棄
    • 寿命による廃棄では、機械が設置されている地域の法と規則に従って行う必要があります。このことは、機械の所有者と売主の共同の責任です。リスク分析はこのフェーズを対象としていません。

Unattended Operation

全閉型のHaas CNC 機械は無人運転用に設計されています。ただし、機械加工プロセスを監視なしで行うことは安全ではない可能性があります。

機械を安全にセットアップし、ベストプラクティスの機械加工技術を使用することは事業主の責任であり、これらの方法の進捗を管理することも事業主の責任です。危険な状態が発生した場合の損傷、傷害、または人命の損失を防ぐために、機械加工プロセスを監視する必要があります。

たとえば、機械加工を実施する材料によって火災のリスクがある場合には、適切な消火システムを設置し、人員、機器、建物への危害のリスクを軽減する必要があります。機械の無人運転を許可する前に、監視ツールを設置について専門家にお問い合わせください。

人間の介入なしに問題を即座に検出して適切な措置を実行できる監視機器を選択することが特に重要です。

Read Before Operating

危険: 機械の動作中、または機械が動作する可能性のあるときは、絶対に機械加工区域に立ち入らないでください。重大な傷害または死亡の原因となることがあります。電源が投入され、機械が[EMERGENCY STOP]の状態でない場合は機械が動く可能性があります。

基本的な安全:

  • この機械は身体の重大な傷害の原因となることがあります。 
  • この機械は自動制御されており、いつでも動き出す可能性があります。
  • この機械を操作する前に、ご使用の地域の安全規則と規制を確認してください。安全に関して不明な点がある場合は、当社販売店にお問い合わせください。
  • 本機の設置と操作に関与する方が、本機の取り扱いをはじめる前に本機の操作と安全のための指示に十分精通していただけるよう、お客様の責任においてご確認ください。安全に関する最終的な責任は本機の所有者と本機を使用する作業者にあります。 
  • 本機の操作では、目と耳の適切な保護器具を使用してください。 
  • 加工した材料を取り除いたり、本機を清掃したりする際は、適切な手袋を使用してください。 
  • 窓が破損したりひどい傷がついた場合は、すぐに交換してください。 
  • 操作中は側面の窓を閉じてください(窓がある場合)。

電気保安:

  • 仕様の通りの電源を使用してください。仕様以外の電源で機械の運転を試みると、重大な故障の原因となるだけでなく保証が無効となります。 
  • 本機の設置、修理、メンテナンスを除き、電気盤は常時閉じ、制御キャビネットのカギおよびラッチは施錠状態にしておく必要があります。設置、修理、メンテナンス時であっても、専門の電気技術者のみが電気盤を扱うことができます。メイン回路ブレーカがオンになっているときは電気盤(回路基盤とロジック回路を含む)には高電圧が印加されています。一部の部品は高温で動作します。これらの取り扱いには十分注意してください。本機を設置した後は、制御キャビネットを施錠し、専門のサービス技術者のみが解錠できるようにしてください。 
  • トリップの理由が明確になるまでブレーカーをリセットしないでください。Haasの機器は、Haasの訓練を受けた専門サービス技術者のみがトラブルシューティングおよび修理できます。 
  • 機械の設置が完了するまで、コントロールペンダントの[POWER UP]を押さないでください。

運転時の安全:

危険:怪我を防ぐため、ドアを開ける前にスピンドルの回転が停止していることを確認してください。停電が発生した場合、スピンドルが惰走停止するまではるかに長い時間がかかります。

  • ドアを閉じ、ドアのインターロックが正しく作動している場合のみ運転してください。
  • 本機を操作する前に、損傷した部品および工具がないことを確認してください。損傷した部品または工具は、正規技術者による適切な修理または交換を必要とします。正常に機能しないことが疑われる部品があるときは本機を運転しないでください。
  • 回転切削工具は重大な傷害の原因となることがあります。プログラム実行中は、常時フライス盤のテーブルとスピンドルヘッドが高速で動く可能性があります。
  • 高速または速い送りでクランプが不十分なまま加工すると、加工品が飛び出し、本機のカバーを破損することがあります。大きすぎる加工品や不完全な保持は大変危険です。

 注意:カバーのドアを手動または自動で閉じるのは潜在的なピンチポイントです。自動ドアを使用するとドアは自動的に閉じるようにプログラムされ、あるいは演算子ペンダントのドア開閉ボタンを押すとプログラムできます。手動または自動で閉じるときは、ドアに手や付属物を入れないでください。

機械内に閉じ込められた人の解放:

  • 作動中は絶対に本機内に立ち入ってはなりません。 
  • 万一、人が本機内に閉じ込められた場合は、緊急停止ボタンを即時に押し、立ち入った人を機外に出す必要があります。 
  • 人体の挟み込み、もつれ、からまりが発生した場合、即時に電源を切断します。そして、外部の動力により、拘束を解放する方向に本機の軸を動かす必要があります。
詰まりや障害物による停止の修復:
  • チップコンベヤ - Haasサービスサイトの清掃に関する説明に従います(www.haascnc.comを開き、サービスタブをクリックします)。必要な場合、ドアを閉じ、コンベヤを逆送りして詰まった部分や材料を手の届く所へ送り出して除去します。重量物は巻上機などを使い、または多人数で処理します。 
  • 工具、材料、加工品 - ドアを閉め、[RESET]を押してアラームを解除します。軸をジョグして工具と材料を離します。
  • 自動ツールチェンジャー、工具、スピンドル - [RECOVER]を押し、画面の指示に従います。
  • アラームが解除されない場合、または障害を解消できない場合は、HAAS ファクトリーアウトレット(HFO)にご連絡の上、サポートをお申し付けください。

本機での作業では、以下のガイドラインに従ってください。

  • 通常作動時 - 運転中はドアを閉め、ガードを所定の位置にしてください(カバーのない機械の場合)。 
  • 加工品の取り付けと取り外し – ドアを開け、作業を行い、ドアを閉め、[CYCLE START]を押します(自動運転がはじまります)。 
  • 加工作業のセットアップ - セットアップを完了したら、セットアップキーをロックアウトセットモードに回し、キーを抜き取ります。 
  • メンテナンス/機械の清掃 – カバーに入る前に、機械の[EMERGENCY STOP]または[POWER OFF]を押します。

機械の安全機能の定期点検:

  • 緊急停止ボタンのいずれかを押して、すべての動作が停止し、107緊急停止アラームが表示されることを確認します。
  • 各緊急停止ボタンは、月次点検を実施する必要があります。
  • ドアのインターロック機構が適切に設定されており、機能していることを点検します。
  • 安全窓とカバーに損傷や漏れがないか点検します。 
  • カバーパネルが所定の位置にあることを確認してください。

ドアのセーフティーインターロックの点検:

  • ドアのインターロックを点検し、ドアのインターロックのキーが折れ曲がっていないこと、正しい位置にあること、すべてのファスナーが取り付けられていることを確認します。
  • ドアのインターロック自体を点検し、動きの妨げや位置のずれの兆候がないか確認します。 
  • ドアのセーフティーインターロックでこれらが確認できない部品は即時に交換してください。

ドアのセーフティーインターロックの検証:

  • 機械を実行モードにし、機械のドアを閉じ、スピンドルを100RPMで回転させ、ドアを引いてドアが開かないことを確認します。

機械のカバーと安全ガラスの点検とテスト:

定期点検:

  • カバーと安全ガラスを目視で点検し、歪み、破損、その他の損壊の兆候がないか確認します。 
  • レキサン窓が7年経過した場合、または破損かひどい傷がついた場合は交換してください。 
  • 操作中に機械が適切に見えるように、すべての安全ガラスと機会の窓をきれいに保ちます。 
  • 機械のカバーを毎日目視で点検し、すべてのパネルが所定の位置にあることを確認してください。

機械のカバーのテスト:

  • 機械のカバーのテストは不要です。

Machine Evrionmental Limits

本表は  安全な操作に適した環境制限を示したものです。

環境制限(屋内使用のみ)

  最低 最高
使用温度 41 °F(5.0 °C) 122 °F (50.0 °C)
保管温度 -4 °F(-20.0 °C) 158 °F(70.0 °C)
周囲湿度 相対湿度20%、結露なきこと 相対湿度90%、結露なきこと
姿勢 海水位 6,000 ft.(1,829 m)

注意: 爆発性雰囲気(爆発性蒸気や粒子状物質)の下で機械を操作しないでください。

Haasロボットパッケージを備えた機械

機械およびロボットの環境は、機械工場や産業施設を対象としています。工場の照明はユーザーに責任があります。

Run/Setup Mode Restrictions

すべてのHaas機械にはオペレータードアのロックが装備されています。加えて、コントロールペンダントの横にはセットアップモードをロックし、またはロックを解除するキースイッチが装備されています。通常、セットアップモードの状態(ロックまたは解放)はドアが開いているときの機械の作動に影響します。

セットアップモードは運転時間の大部分でロックアウトしておく必要があります(キースイッチを垂直のロックの位置にしておく)。実行およびセットアップモードでは、CNCプログラム実行中、スピンドル回転中、または軸の運動中、カバーのドアはロックされます。機械がサイクルを実行していないときは、自動的にロックが解除されます。ドアを開けると、機械の多くの機能が使用不能になります。

セットアップモードでロックを解除することで、専門の技術者が機械のセットアップを行うことができます。このモードでは、ドアの開閉の状態により機械の挙動が変わります。次の表は、各モードと使用できる機能をまとめたものです。

 注: これらすべての状況は、操作が行われる前および操作が行われる間、ドアが開いており、開いたままであることを想定しています。

危険: 安全機能を回避しようとしないでください。安全機能の回避を試みると機械の安全性が失われ、保証が無効になります。

機械の機能 実行モード セットアップモード
エラーブラスト(AAG)オン 不可 不可
ペンダントハンドルジョグによる軸ジョグ 不可 可
RJHハンドルジョグによる軸ジョグ 不可 可
RJHシャトルノブによる軸ジョグ 不可 不可
ホームG28または第2ホームによる軸早送り 不可 不可
軸のゼロリターン 不可 不可
自動パレット交換 不可 不可
APC操作ボタン 不可 不可
チップコンベヤ CHIP FWD、REV 不可 不可
ペンダントのクーラント ボタン 不可 可
RJHのクーラント ボタン。 不可 可
プログラマブルなクーラント栓の移動 不可 可
スピンドル方向決め 不可 不可
プログラムの実行、ペンダントの[CYCLE START}ボタン 不可 不可
プログラムの実行、RJHの[CYCLE STRAT}ボタン 不可 不可
プログラムの実行(パレット) 不可 不可
ペンダントのスピンドル[ FWD / REV ]ボタン 不可 不可
RJHのスピンドル FWD / REV  不可 不可
ツール交換 ATC FWD / ATC REV。 不可 不可
スピンドルからのツール解放 可 可
スルースピンドルクーラント(TSC)オン 不可 不可
工具エアーブラスト(TAB)オン 不可 不可

Safety Decals

潜在的な危険を迅速に伝えるために、Haas工場において機械に表示ステッカーを貼付しています。表示ステッカーが損傷または損耗した場合、あるいは特定の安全ポイントを強調する目的で表示ステッカーを追加で必要とする場合、HAAS ファクトリーアウトレット(HFO)にご連絡ください。

注: 安全表示デカールや記号は決して変更または削除しないでください。

安全表示ステッカーの記号を必ず理解しておいてください。記号は、それが伝える情報のタイプをお客様に迅速に伝えられるようにデザインされています。

  • 黄色の三角形 - 危険について説明しています。
  • 赤色のスラッシュ付きの円 - 禁止行動について説明しています。
  • 緑色の円 - 推奨される行動について説明しています。
  • 黒色の円 - 機械または付属品の操作について情報を提供しています。

安全表示ステッカーの記号の例:[1]危険の説明、[2]禁止行動、[3]推奨される行動。

モデルおよびインストールされたオプションに応じて、お客様の機械にその他のステッカーが貼付されている可能性があります。これらのステッカーの内容を必ずよく読み、理解しておいてください。

Hazard Symbols - Yellow Triangles

からまり、閉じ込め、圧搾、切断の恐れのある可動部分。

機械の可動部分には人体のいずれの部分も近づけないでください。電源が投入され、機械が[EMERGENCY STOP]の状態でない場合は機械が動く可能性があります。

服装のだぶつきや緩みを保持し、頭髪はまとめてください。

自動制御されている機械はいつ動き出してもおかしくないことを忘れないでください。

回転する工具に触れないでください。

機械の可動部分には人体のいずれの部分も近づけないでください。電源が投入され、機械が[EMERGENCY STOP]の状態でない場合は機械が動く可能性があります。

鋭利な工具とチップは容易に皮膚を切傷します。

Regenはスピンドル駆動で過剰となった動力を放熱するために使用されており、高温になることがあります。

Regenの周辺では常に注意してください。

本機には高電圧が印加される部品があり、感電の原因となることがあります。

高電圧が印加される部品の周辺では常に注意してください。

本機には高電圧が印加される部品があり、アークフラッシュや感電の原因となることがあります。

コンポーネントの電源が切られているか、適切な個人用保護具を着用していない限り、電気エンクロージャを開けないように注意してください。アークフラッシュの定格は銘板に記載されています。

長い工具は、特にスピンドル速度が5000RPMを超える高速で危険です。工具が 折れて機械から飛び出すことがあります。

機械のカバーはクーラントとチップの飛散を止めることを意図したものです。カバーは破損した工具や、外れて投げ出された加工品の飛散を阻止できないことがあります。

加工開始前にセットアップと工具の取り付けを必ず確認してください。

加工により有害または危険なチップ、くず、噴霧(ミスト)が生じることがあります。これは切削する材料、金属加工用の液剤、切削工具、加工または送りの速度によって異なります。

本機の所有者/オペレーターの判断で必要な個人用防護具(PPE、安全ゴーグルなど)、マスク、ミスト除去システムを使用してください。

一部のモデルにはミスト除去システムを接続できます。加工品の材料、切削工具と金属加工用液剤の安全データシート(SDS)を必ず読み、理解してください。

服装のだぶつきや緩みを保持し、頭髪や宝飾品などはまとめてください。機械の回転部分付近では手袋を使用しないでください。機械に引き込まれ、重大な傷害または死亡の原因となることがあります。

電源が投入されおり、機械が [EMERGENCY STOP]の状態でない場合は、機械が自動的に動く可能性があります。

からまり、閉じ込め、圧搾、切断の恐れのある可動部分。

機械の可動部分には人体のいずれの部分も近づけないでください。電源が投入され、機械が [EMERGENCY STOP]の状態でない場合は機械が動く可能性があります。

自動制御されている機械はいつ動き出してもおかしくないことを忘れないでください。

機械の表面が滑りやすくなっている場合があり、出入りの際に転倒や怪我の原因となることがあります。

Prohibited Action Symbols - Red Circles with Slash-Through

機械が自動的に動きだす可能性があるときに機械のカバー内部に入らないでください。

タスクを完了するためにカバー内に入る必要があるときは、[EMERGENCY STOP]を押すか、機械の電源を切ってください。コントロールペンダントに安全タグを取り付け、他の人々に人間が機械内に入っており、機械をオンにし、または操作してはならないことを警告してください。

セラミックスを加工しないでください。

スピンドルドッグと工具ホルダのVフランジの切り欠きを整列しないまま工具を取り付けようとしないでください。

可燃性の材料を加工しないでください。

可燃性のクーラントを使用しないでください。

粒子または蒸気となった可燃性物質は爆発することがあります。

機械のカバーは爆発の抑制または火炎の消火を意図したものではありません。

水をクーラントとして使用しないでください。機械の部品の錆びの原因となります。

防錆のクーラント濃縮液を水と共に使用してください。

機械が自動的に動きだす可能性があるときに機械のカバー内部に入らないでください。

タスクを完了するためエンクロージャーに入る必要がある場合は、ペンダントキーを回して機械をセットアップモードにします。リモートジョグハンドルを使用して、機械の動作を制御します。

機械が自動的に動きだす可能性があるときに機械のカバー内部に入らないでください。

作業のためにエンクロージャ内に入る必要がある場合は、他の人が機械のコントロールペンダントを操作しないようにしてください。

Recommended Action Symbols - Green Circles

機械のドアを常時閉じておきます。

機械の周囲では、常時安全メガネまたはゴーグルを使用します。

空気中の異物により目を傷めることがあります。

機械の周囲では、常時聴力保護具を使用します。

機械による騒音は70 dBAを超えることがあります。

スピンドルドッグが工具ホルダのVフランジの切り欠きと整列していることを確認します。

工具解放ボタンの位置を確認します。工具を保持しているときのみこのボタンを押します。

大変重い工具があります。これらの工具は注意して扱ってください。工具を両手で支え、別の人にボタンを押してもらってください。

加工する前に、必ずスピンドルチャックを締めてください。 

デスクトップミルのみ。 

機械加工中は、機械のドアを閉じたままにしてください。

デスクトップミルのみ。 

機械の周囲では、常時安全メガネまたはゴーグルを使用します。

空気中の異物により目を傷めることがあります。

機械の周囲では、常時聴力保護具を使用します。

機械による騒音は70 dBAを超えることがあります。

部品や保持具を機械に出し入れする際は、必ず保護ヘルメットを着用してください。

サービスのために機械の電源を切るとき。機械の電源をオフにします。コントロールペンダントに安全タグを取り付け、他の人々に人間が機械内に入っており、機械をオンにし、または操作してはならないことを警告してください。

Informational Symbols – Black Circles

クーラントの推奨濃度を保ってください。

クーラントが"薄い"(推奨濃度以下)と、機械の効果的な防錆が期待できません。

クーラントを"濃く"(推奨濃度以上)しても推奨濃度時に比べてメリットはなく、クーラント濃縮液の無駄となります。

Other Safety Information

重要:モデルおよびインストールされたオプションに応じて、お客様の機械にその他のステッカーが貼付されている可能性があります。これらのステッカーの内容を必ずよく読み、理解しておいてください。

4 - ミルのコントロールペンダント

  • 4.1 コントロールペンダント
  • 4.2 ペンダントのフロントパネル
  • 4.3 キーボード
  • 4.4 ファンクションキー/カーソルキー
  • 4.5 ディスプレイキー/モードキー
  • 4.6 ナンバーキー/アルファベットキー
  • 4.7 ジョグキー/オーバーライドキー

概要

コントロールペンダントはHaas機械の主なインターフェースです。ここは、ユーザーがCNC機械プロジェクトをプログラムし、実行する場所です。このコントロールペンダントのオリエンテーションのセクションでは、ペンダントのさまざまなセクションについて説明します。

  • ペンダントのフロントパネル
  • ペンダントの右側、上部、底部
  • キーボード
  • ファンクションキー/カーソルキー
  • ディスプレイキー/モードキー
  • ナンバーキー/アルファベットキー
  • ジョグキー/オーバーライドキー

フロントパネルの制御

名前  画像 機能
POWER ON 機械の電源をオンにします。
POWER OFF 機械の電源をオフにします。
EMERGENCY STOP 押すと、すべての軸運動が停止し、サーボが無効になり、スピンドルとツールチェンジャーが停止し、クーラントポンプがオフになります。
HANDLE JOG これは軸のジョグに使用します(HANDLE JOGモードで選択)。また、編集中にプログラムコードやメニュー項目をスクロールするためにも使用します。
CYCLE START プログラムを開始します。このボタンはまた、グラフィックモードでプログラムのシミュレーションを開始するためにも使用します。
FEED HOLD プログラム中にすべての軸運動を停止させます。スピンドルは作動し続けます。CYCLE STARTを押してキャンセルします。

ペンダントの右側パネルと上部パネル

名前 画像 機能
USB 互換性のあるUSBデバイスをこのポートに差し込みます。取り外し可能な防塵キャップが付いています。
Memory Lock ロックされた位置において、このキースイッチは、プログラム、設定、パラメータ、オフセットの変更を防止します。
セットアップモード ロックされた位置において、このキースイッチはすべての機械の安全機能を有効にします。ロックを解除するとセットアップが可能です(詳しくは本マニュアルの安全のセクションの「セットアップモード」を参照してください)。
Second Home 押すと、設定268~270において指定された座標に対してすべての軸を高速化します。(詳細については、このマニュアルの設定のセクションの「設定268~270」を参照してください)。
Auto Door Override 自動ドア(装備されている場合)を開閉するにはこのボタンを押します。
作業灯 これらのボタンは内部作業灯と高輝度照明(装備されている場合)を切り替えます。

ペンダントトップパネル

ビーコンライト
機械の現在のステータスを迅速に視認できます。5種類のビーコン状態があります。
ライトステータス 意味
Off 機械はアイドル状態です。
緑が点灯 機械は作動中です。
緑が点滅 機械は停止していますが、準備できている状態です。継続するにはオペレーターによる入力が必要です。
赤が点滅 不具合が発生しているか、機械が非常停止しています

キーボード

キーボードキーグループキーボードのキーは以下の機能領域に分類されています。

  1. 機能
  2. カーソル
  3. 表示
  4. モード
  5. 数字
  6. アルファベット
  7. ジョグ
  8. オーバーライド

特殊記号入力

一部の特殊記号はキーパッド上にありません。

記号 名前
_ アンダースコア
^ キャレット
~ チルダ
{ 始め波括弧
} 終わり波括弧
\ バックスラッシュ
| パイプ
< 小なり
> 大なり

これらのステップを実行して特殊記号を入力します:

  1. プログラム一覧表示を押し、記憶装置を選択します。
  2. [F3]を押します。  
  3. 特殊記号を選択し、ENTERを押します。
  4. 番号を入力し、関連する記号をINPUT:バーへコピーします。

例えば、ディレクトリ名をMY_DIRECTORYへ変更するには:

  1. 変更したいディレクトリを名前とともに強調表示します。
  2. MYと入力します。
  3. [F3]を押します。
  4. 特殊記号を選択し、ENTERを押します。
  5. 1を押します。
  6. DIRECTORYと入力します。
  7. [F3]を押します。
  8. 名前の変更を選択して、ENTERを押します。

ファンクションキー

ファンクションキーの一覧と操作の説明

名前 キー 機能
リセット RESET アラームを消去します。入力テキストを消去します。設定88がオンである場合、デフォルト値に対するオーバーライドを設定します。
電源投入 POWER UP すべての軸に対するゼロリターンを行い、機械制御を初期化します。
復旧 RECOVER ツールチェンジャー復旧モードに入ります。
F1~F4 F1~F4 これらのボタンは有効なタブに応じて異なる機能を有しています。
工具オフセット指定方法 TOOL OFFSET MEASURE パーツのセットアップ中に工具長さのオフセットを記録します。
次の工具 NEXT TOOL ツールチェンジャーから次の工具を選択します。
工具解放 TOOL RELEASE MDI、ZERO RETURN、HAND JOGモードにおいて、スピンドルから工具を解放します。
パーツゼロセット PART ZERO SET パーツのセットアップ中にワーク座標オフセットを記録します。

カーソルキー

カーソルキーを使うと、データフィールド間の移動、プログラム全体のスクロール、タブメニューのナビゲートが可能です。

名前 キー 機能
ホーム HOME カーソルを画面最上部の項目に移動させます。編集時にはプログラムの左上のブロックに移動させます。
カーソル矢印 上、下、左、右 関連する方向においてひとつの項目、ブロック、またはフィールドを移動します。このキーは矢印を描いていますが、本マニュアルではこれらのキーをそのスペルアウトされた名称で呼びます。
ページアップ、ページダウン PAGE UP / PAGE DOWN 画面を変更するため、あるいはプログラムを表示させる時にページの上方/下方へ移動するために使用します。
エンド END カーソルを画面の最下部へ移動させます。編集時にはプログラムの最後のブロックへ移動します。

表示キー

機械のディスプレイ、操作情報、ヘルプページを確認するには[表示]キーを使用します。

名前 キー 機能
プログラム PROGRAM ほとんどのモードにおいて有効なプログラムのペインを選択します。
位置 POSITION 位置ディスプレイを選択します。
オフセット OFFSET 工具オフセットおよびワークオフセットのタブメニューを選択します。
現在のコマンド CURRENT COMMANDS デバイス、タイマー、マクロ、有効なコード、計算機、高度工具管理(ATM)、工具テーブル、メディアのメニューを表示します。
アラーム ALARMS アラームビューワとメッセージ画面を表示します。
診断 DIAGNOSTIC 機能、補正、診断、メンテナンスのタブを表示します。
設定 SETTING ユーザー設定の変更について表示し、ユーザー設定を変更できるようにします。
ヘルプ HELP ヘルプ情報を表示します。

モードキー

モードキーは機械の作動状態を変更します。各モードキーは矢印の形をしており、そのモードキーに関係する機能を実行するキーの行を指しています。画面の左上には常に現在のモードが「Mode:Key」の形式で表示されます。

注意:EDITおよびLIST PROGRAMは表示キーとしても機能します。これらから、機械のモードを変えることなくプログラムエディタとデバイスマネージャーにアクセスできます。たとえば、機械がプログラムを実行している間に、プログラムを中断することなくデバイスマネージャー(LIST PROGRAM)またはバックグラウンドエディタ(EDIT)を使用できます。

名前 キー 機能
EDIT MODE KEY(編集モードキー)
編集 EDIT エディタでプログラムを編集します。[EDIT]タブメニューからビジュアルプログラミングシステム(VPS)にアクセスできます。
挿入 INSERT 入力行のテキストまたはクリップボードの内容をプログラムのカーソル位置に挿入します。
オルタネイト ALTER ハイライトされているコマンドまたはテキストを入力行のテキストまたはクリップボードの内容と置き換えます。

注記:[ALTER]はオフセットには機能しません。
削除 DELETE カーソル位置にある対象を削除します。または、選択したプログラムブロックを削除します。
元に戻す UNDO 遡って40件までの編集による変更を元に戻し、ハイライトされているブロックの選択を解除します。
注記:[UNDO]はハイライトされた削除済みのブロックには機能しません。また、削除済みのプログラムに対しても機能しません。
MEMORY MODE KEY(メモリモードキー)
メモリ MEMORY メモリーモードを選択します。このモードでプログラムを実行すると、MEM行のその他のキーでプログラムの実行方法を制御できます。左上のディスプレイに「OPERATION:MEM」と表示されます。
シングルブロック SINGLE BLOCK シングルブロックのオン/オフを切り替えます。シングルブロックをオンにすると、制御は[CYCLE START]を押すごとにプログラムブロックをひとつのみ実行します。
グラフィクス GRAPHICS グラフィクスモードを開きます。
オプショナルストップ OPTION STOP オプショナルストップのオン/オフを切り替えます。オプショナルストップをオンにすると、機械はM01コマンドで停止します。
ブロック削除 BLOCK DELETE ブロックのオン/オフを切り替えます。ブロック削除をオンにすると、制御はスラッシュ(/)のある行でスラッシュ以降のコードを無視します(実行しません)。
MDI MODE KEY(MDIモードキー)
手動データ入力 MDI MDI(手動データ入力)モードでは、制御から入力した未保存のプログラムまたはコードブロックを実行します。画面左上に「EDIT:MDI」と表示されます。
クーラント COOLANT オプションのクーラントをオンまたはオフにします。また、[SHIFT] + [COOLANT]によりオプションの自動エアガン/最小限潤滑油機能をオンまたはオフにします。
ハンドルスクロール HANDLE SCROLL ハンドルスクロールモードを切り替えます。これにより、制御がジョグモードの時にジョグハンドルを使ってメニューのカーソルを動かすことができます。
ツールチェンジャーの自動前進 ATC FWD 工具回転ラックを次の工具の位置に回転させます。
ツールチェンジャーの自動反転 ATC REV 工具回転ラックを前の工具の位置に回転させます。
HANDLE JOG MODE KEY(ハンドルジョグモードキー)
ハンドルジョグ HANDLE JOG ジョグモードに入ります。
.0001/.1 .001/1 .01/10 .1/100 .0001 /.1, .001 / 1., .01 / 10., .1 / 100. ジョグハンドルのクリックに対応するインクリメントを選択します。ミルがMMモードになっている場合、軸をジョグするとき最初の数は10倍されます(たとえば、.0001は0.001 mmになります)。下の数は[JOG LOCK]と軸のジョグキーを押した後、または軸のジョグキーを押したままにしたときの速度を設定します。画面左上に「SETUP:JOG」と表示されます。
ZERO RETURN MODE KEY(ゼロリターンモードキー)
ゼロリターン ZERO RETURN ゼロリターンモードを選択します。このモードでは、軸の位置を次の4つの異なるカテゴリで表示します。Operator、Work G54、Machine、Dist To Go タブを選択してカテゴリを切り替えます。画面左上に「SETUP:ZERO」と表示されます。
すべて ALL すべての軸を機械ゼロに戻します。これは[POWER UP]と同じですが、工具交換は行われない点が異なります。
起源 ORIGIN 選択した値をゼロにします。
シングル SINGLE 軸をひとつだけ機械ゼロに戻します。文字キーボードで希望する軸の文字を押し、[SINGLE]を押します
ホームG28 HOME G28 高速動作ですべての軸をゼロに戻します。[HOME G28]も、[SINGLE]と同じ方法で単一軸をホームに戻します。


要注意:このキーを押すときは、軸の動きの経路に妨げがないことを確認してください。軸は警告または確認の表示なしに動きをはじめます。
LIST PROGRAM MODE KEY(プログラム一覧表示モードキー)
プログラム一覧表示 LIST PROGRAM プログラムをロードまたは保存するためのタブメニューへアクセスします。
選択したプログラム SELECT PROGRAM ハイライトされたプログラムを有効なプログラムにします。
戻る BACK ARROW 現在の画面のひとつ前の段階で表示されていた画面に戻ります。このキーはウェブブラウザの[BACK]ボタンと同様に機能します。
進む FORWARD ARROW 戻る矢印を押した場合に、現在の画面の次に表示されていた画面に進みます。このキーはウェブブラウザの[FORWARD]ボタンと同様に機能します。
プログラムを消去 ERASE PROGRAM プログラム一覧表示モードで選択したプログラムを削除します。MDIモードでプログラム全体を削除します。

数字キー

数字キーを使い、数字や(メインキーに黄色で印字されている)いくつかの特殊文字をタイプします。SHIFTを押して特殊文字を入力します。

名前  キー 機能
数字 0-9 数字を入力します。
マイナス記号 - 入力行にマイナス(-)記号を追加します。
小数点 . 入力行に小数点を追加します。
キャンセル CANCEL 直近の入力文字を削除します。
スペース(空白) SPACE スペースを入力に追加します。
エンター ENTER プロンプトに回答し、入力を記述します。
特殊文字 [SHIFT]を押してから、数字キーを押します。 キーの左上にある黄色の文字を挿入します。これらの文字はコメント、マクロ、特定の特殊機能に使用します。
+ [SHIFT]、次に) +を挿入します
= [SHIFT]、次に0 =を挿入します
# [SHIFT]、次に. #を挿入します
* [SHIFT]、次に1 *を挿入します
‘ [SHIFT]、次に2 ‘を挿入します
? [SHIFT]、次に3 ?を挿入します
% [SHIFT]、次に4 %を挿入します
$ [SHIFT]、次に5 $を挿入します
! [SHIFT]、次に6 !を挿入します
& [SHIFT]、次に7 &を挿入します
@ [SHIFT]、次に8 @を挿入します
: [SHIFT]、次に9 :を挿入します

文字キーボード

アルファベットキーを使用してアルファベット文字やいくつかの特殊文字(メインキー上で黄色で印刷されています)をタイプします。SHIFTを押して特殊文字を入力します。

名前 キー 機能
アルファベット A~Z デフォルトは大文字です。小文字を入力するにはSHIFTと文字キーを押してください。
ブロック末端(EOB) ; これはブロック末端の文字であり、プログラム行の終了を示します。
丸括弧 (, ) CNCプログラムのコマンドとユーザーのコメントを分離します。これらは常にペアとして入力しなければなりません。
シフト SHIFT キーボード上の追加文字にアクセスするか、アルファベット文字を小文字で入力するために移動します。追加文字は、文字キーボードおよび数字キーの一部においては左上に表示されています。
特殊文字 [SHIFT]を押してから、文字キーを押します キーの左上にある黄色の文字を挿入します。これらの文字はコメント、マクロ、特定の特殊機能に使用します。
フォワードスラッシュ [SHIFT]、次に; /を挿入します
左ブラケット [SHIFT]、次に( [を挿入します
右ブラケット [SHIFT]、次に) ]を挿入します

ジョグキー

名前 キー 機能
チップコンベヤ前進 CHIP FWD チップ取出しシステムを(機械から外の方向へ向けた)前進方向で起動します。
チップコンベヤ停止 CHIP STOP チップ取出しシステムを停止させます。
チップコンベヤ反転 CHIP REV チップ取出しシステムを「逆」方向で起動します。
軸ジョグキー +X/-X、+Y/-Y、+Z/-Z、+A/C/-A/C、+B/-B(SHIFT +A/C/-A/C) 軸を手動でジョグします。軸を選択してジョグハンドルを使用するには、軸ボタンを押下するか、押して解除してください。
ジョグロック JOG LOCK 軸ジョグキーと併用します。[JOG LOCK]を押した後に軸ボタンを押すと、軸は再度[JOG LOCK]を押すまで移動します。
クーラントアップ CLNT UP オプションのプログラマブルクーラント(P-Cool)ノズルを上昇させます。
クーラントダウン CLNT DOWN オプションのP-Coolノズルを下降させます。
補助クーラント AUX CLNT スルースピンドルクーラント(TSC)システムの操作をトグルするには、MDIモードでこのキーを押してください(搭載されている場合)。スルーツールエアーブラスト(TAB)機能をトグルするには[SHIFT]と[AUX CLNT]を同時に押してください(搭載されている場合)。この2つの機能は、停止・ジョグ・復帰モードでも機能します。

オーバーライドキー

オーバーライドによって、プログラムにおける速度と送りを暫定的に調整することができます。例えば、プログラム検認中に速度を低下させたり、パーツの仕上がりに対する効果を試すために送りレートを調整するといった具合です。

設定19、20、21を使用して、送りレート、スピンドル、高速オーバーライドをそれぞれ無効にすることができます。

[FEED HOLD]を押すと、高速動作と送り動作を停止させるオーバーライドとして機能します。[FEED HOLD]は、工具交換とパーツのタイマーも停止しますが、タッピングサイクルやドウェルタイマーは停止しません。

[FEED HOLD]後に続行するには、[CYCLE START]を押します。[セットアップモード]キーがロックされていない場合、カバーのドアスイッチにおいても同じような結果を得られますが、ドアが開いているとDoor Holdが表示されます。ドアが閉まると制御はFeed Hold状態になり、継続するには[CYCLE START]を押さなければなりません。Door Holdおよび[FEED HOLD]が補助軸を停止することはありません。

[COOLANT]を押すと、標準クーラント設定をオーバーライドすることが可能です。次のMコードまたは演算子のアクションが発生するまで(設定32を参照)、クーラントポンプはオンまたはオフのいずれかの状態を維持します。

M30およびM06のコマンド、あるいは[RESET]に設定83、87、88を使用し、オーバーライド済みの値を個々のデフォルト値に変更します。

名前 キー 機能
送りレート-10% -10% FEEDRATE 現在の送りレートを10%低下させます。
送りレート100% 100% FEEDRATE オーバーライドされた送りレートの設定をプログラム済みの送りレートへ戻します。
送りレート+10% +10% FEEDRATE 現在の送りレートを10%上昇させます。
送りレートハンドル制御 HANDLE FEED このジョグハンドルを使用して送りレートを1%のインクリメントで調整できます。
スピンドル-10% -10% SPINDLE 現在のスピンドル速度を10%低下させます
スピンドル100% 100% SPINDLE オーバーライドされたスピンドル速度の設定をプログラム済みの速度へ戻します。
スピンドル+10% +10% SPINDLE 現在のスピンドル速度を10%上昇させます。
スピンドルハンドル HANDLE SPINDLE このジョグハンドルを使用してスピンドル速度を1%のインクリメントで調整できます。
進む FWD スピンドルを時計方向で起動させます。
停止 STOP スピンドルを停止させます。
反転 REV スピンドルを反時計方向で起動させます。
高速 5% RAPID/ 25% RAPID/ 50% RAPID / 100% RAPID 機械の高速度をキー上の値に制限します。

5 - ミル - 制御ディスプレイ

  • 5.1 概要
  • 5.2 位置ディスプレイ
  • 5.3 オフセットディスプレイ
  • 5.4 現在のコマンド
  • 5.5 アラームとメッセージ
  • 5.6 診断

制御表示

制御ディスプレイはペインで構成されており、このペインは機械モードおよびディスプレイモードが異なると変化します。

Operation:Memモードにおける基本制御ディスプレイのレイアウト(プログラム実行時)

  1. モード、ネットワーク、時間ステータスバー
  2. プログラムディスプレイ
  3. メインディスプレイ(サイズは異なります)/プログラム/オフセット/現在のコマンド/設定/グラフィクス/エディタ/VPS/ヘルプ
  4. 有効なコード
  5. 有効な工具
  6. クーラント
  7. タイマー、カウンター/工具管理
  8. アラームのステータス
  9. システムステータスバー
  10. 位置ディスプレイ/軸積載
  11. 入力バー
  12. アイコンバー
  13. スピンドルステータス

有効なペインの背景は白です。有効なペインにおいてのみデータを操作することが可能です。同時に有効化できるペインはひとつのみです。例えば、[工具オフセット]タブを選択している場合、そのオフセットテーブルの背景が白に変わります。その後、データの変更を行えます。ほとんどの場合、ディスプレイキーを用いて有効なペインを変更します。

タブメニューの基本的な操作

タブメニュー基本的な操作Haas制御は複数のモードとディスプレイにタブメニューを使用しています。タブメニューはアクセスが容易な形式で関連するデータをまとめて維持しています。これらのメニューをナビゲートする方法:

  1. 表示キーまたはモードキーを押します。

    タブメニューに初めてアクセスした場合、最初のタブ(またはサブタブ)が有効になっています。タブで最初に利用できるオプションはハイライトカーソルです。

  2. このカーソルキーまたはハンドルジョグ制御を使用して、有効タブ内でハイライトカーソルを動かします。

  3. 同じタブメニュー内で別のタブを選択するには、再度モードキーまたは表示キーを押します。
    注:カーソルがメニュー画面の上部にある場合、上向きのカーソル矢印キーを押して別のタブを選択することもできます。

    現在のタブは無効になります。

  4. カーソルキーを使用してタブまたはサブタブを強調表示し、下向きのカーソル矢印キーを押すとそのタブを使用できます。

    注:タブ表示内で位置タブを有効にすることはできません。

  5. 別のタブメニューを使用するには別の表示キーまたはモードキーを押します。

入力バー

mill_input_bar_display

入力バーは、画面の左下の角にあるデータ入力セクションです。入力はタイプしたとおりに表示されます。

モード、ネットワーク、時間ステータスバー

画面左上のこのステータスバーはモード、ネットワーク、時間の3つのセクションに分かれています。

NGC_mode_network_and_time_status_bar

モード、ネットワーク、時間ステータスバーは[1]現在の機械のモード、[2]ネットワークのステータスのアイコンと[3]現在の時刻を表示します。

モード、キーアクセスとモードの表示

モード[1]

Haas制御では、機械の機能を次の3つのモードに整理しています。セットアップ、編集、動作。各モードの作業に必要となるすべての情報が画面に表示されます。たとえば、セットアップモードでは、ワークオフセットテーブル、工具オフセットテーブル、位置情報にアクセスできます。編集モードでは、プログラムエディタとビジュアルプログラミング(VPS)などのオプションのシステムにアクセスできます(ワイヤレス直観的プロービング(Wireless Intuitive Probing、WIPS)含む)。動作モードには、メモリモード(MEM)が含まれます。このモードでプログラムを実行します。

モード キー ディスプレイ[1] 機能
セットアップ ZERO RETURN SETUP: ZERO 機械のセットアップのためのすべての制御機能を提供します。
HANDLE JOG SETUP: JOG
編集 EDIT ANY プログラムの編集、管理、伝送のすべての機能を提供します。
MDI EDIT: MDI
LIST PROGRAM ANY
動作 MEMORY OPERATION: MEM プログラムを実行するためのすべての制御機能を提供します。
EDIT OPERATION: MEM 有効なプログラムのバックグランド編集機能を提供します。
LIST PROGRAM ANY プログラムのバックグランド編集機能を提供します。

ネットワーク

次世代制御にネットワーク機能が搭載されている場合は、ステータスバー中央のネットワーク表示部分にネットワークの状態が表示されます。ネットワークアイコンの意味は表を参照してください。

ICON ネットワークのステータス
機械はイーサネットケーブルにより有線ネットワークに接続されています。
機械は無線ネットワークに接続されており、信号強度は70~100%です。
機械は無線ネットワークに接続されており、信号強度は30~70%です。
機械は無線ネットワークに接続されており、信号強度は1~30%です。
機械は無線ネットワークに接続されていますがデータパケットを受信していません。
機械はHaasConnectに正しく登録され、サーバと通信しています。
機械は過去にHaasConnectに登録されており、サーバとの接続に問題があります。
機械はリモートのネット共有に接続しています。

設定の表示

[設定]を押して、[設定]タブを選択します。設定によって機械の挙動方法が変更されます。さらに詳しい説明については「設定」のセクションを参照してください。

クーラントディスプレイ

クーラントディスプレイは、OPERATION:MEMモードの場合、画面の右上に表示されます。

最初の行は制御がONまたはOFFであるかを示します。

次の行は、オプションのプログラマブルクーラント栓(P-COOL)の位置番号を示します。位置は1~34です。オプションがインストールされていない場合、位置番号は表示されません。

クーラントゲージクーラントゲージにおいて、黒の矢印はクーラントレベルを示します。満杯は1/1、空は0/1です。クーラント流量にまつわる問題を回避するため、クーラントレベルは赤の範囲を常に超えるようにしてください。診断モードのタブにおいてもこのゲージを確認することが可能です。

位置ディスプレイ

位置ディスプレイは、4つの基準位置(ワーク、残存距離、機械、オペレータ)に対する現在の軸位置を示します。いずれのモードにおいても、位置を押しカーソルキーを使用し、タブに表示された別の基準点へアクセスします。最後のタブは同一画面上のすべての基準点を表示します。

座標ディスプレイ 機能
ワーク(G54) このタブはパーツゼロに対する軸位置を表示します。電源を入れると、この位置はワークオフセットG54を自動的に使用します。この位置は、直前に使用されたワークオフセットに対する軸位置を表示します。
DIST TO GO このタブは、軸が個々の指令された位置へ到達するまでの残りの距離を表示します。SETUP:JOGモードの場合、この位置ディスプレイを使用し、移動した距離を表示することが可能です。この値をゼロにするには、モード(MEM、MDI)を変更した後にSETUP:JOGモードへ切り替えます。
機械 このタブは、機械ゼロに対する軸位置を表示します。
演算子 このタブには、軸をジョグした距離が表示されます。これは、機械の電源を初めて投入した場合を除き、機械ゼロから軸までの実際の距離を示しているとは限りません。
ALL このタブは同一画面上のすべての基準点を表示します。

軸ディスプレイの選択

位置ディスプレイにおいて軸を追加または削除できます。位置ディスプレイタブが有効である間は、ALTERを押します。

軸ディスプレイ選択ウィンドウが画面右側から表示されます。

カーソル矢印キーを使用して軸を強調表示し、ENTERを押してディスプレイにおける軸のオンおよびオフをトグルします。位置ディスプレイにはチェックマークを付けた軸が表示されます。

軸ディスプレイセレクターを閉じるにはENTERを押します。

注:最大で5つの軸を表示できます。

オフセットディスプレイ

オフセットテーブルにアクセスするには、OFFSETを押して、[TOOL]タブまたは[WORK]タブを選択します。

名前 機能
TOOL 工具番号および工具長さの形状を表示・調整できます。
WORK パーツゼロの位置を表示・調整できます。

現在のコマンド

このセクションでは、[現在のコマンド]ページおよび、それらが表示するデータのタイプについて説明します。これらのページのほとんどにおいて得られる情報は他のモードにおいても表示されます。

[CURRENT COMMANDS]を押して、利用可能な[現在のコマンド]の表示のタブメニューにアクセスします。

デバイス - このページの[メカニズム]タブは、手動指令が可能な、機械上のハードウェアデバイスを表示します。例えば、パーツキャッチャーまたはプローブアームの拡張および退避を手動で行うことができます。また、スピンドルを所望のRPMで時計回りあるいは反時計回りで手動で回転させることも可能です。

タイマー表示 - このページには以下が表示されます。

  • 現在の日時。
  • 総電源投入時間。
  • 総サイクル開始時間。
  • 総送り時間。
  • M30カウンター。プログラムがM30コマンドに到達するたびに、これらのカウンターは両方ともひとつずつインクリメントされます。
  • マクロ変数表示。

OPERATION:MEM、SETUP:ZERO、EDIT:MDIモードにおいて、これらのタイマーおよびカウンターは表示の右下のセクションにおいても確認できます。

マクロ表示 -このページは、マクロ変数とその値の一覧を示します。制御はプログラム実行時にこれらの変数をアップデートします。この表示で変数を変更できます。

有効なコード -このページは有効なプログラムコードを一覧表示します。この表示の小型版はOPERATION:MEMおよびEDIT:MDIモードの画面に含まれています。また、任意の操作モードにおいて[PROGRAM]を押しても有効なプログラムコードを確認できます。

高度工具管理 -このページには、制御が工具寿命を予測するために使用する情報が含まれています。このページにおいて工具グループを作成および管理し、個々の工具に想定される最大工具積載割合を入力します。

詳しくは、本マニュアルの操作の章の高度工具管理のセクションを参照してください。

計算機 - このページには、標準、ミリング(フライス削り)/ターニング、タッピングの計算機が含まれています。

メディア -このページにはMedia Playerが含まれています。

デバイス−機構

[メカニズム]ページは、機械で実行できる機械部品およびオプションを表示します。その操作および使用に関する詳しい情報を確認するには、UPおよびDOWN矢印を使用し、リストアップされた機構を選択してください。このページには、機械部品の機能に関する詳細な指示、ヒントおよび、機械について学び、それを活用する上で役に立つその他のページへのリンクが掲載されています。

  • [現在のコマンド]メニューにおいて[デバイス]タブを選択します。
  • 使用したい機構を選択します。

[デバイス]内の[メインスピンドル]オプションによって、スピンドルを選択済みのRPMで時計回りに、あるいは反時計回りに回転させることができます。最大RPMは機械の最大RPM設定によって制限されています。

  • フィールド間を移動するにはカーソル矢印キーを使用します。
  • スピンドルを回転させたいRPMを入力し、[F2]を押します。
  • スピンドルを時計回りに回転させるには[F3]を押下します。スピンドルを反時計回りに回転させるには[F4]を押下します。ボタンが解放されるとスピンドルは停止します。

デバイス−保持具

ソフトウェアバージョンから 100.20.000.1110 複数のワークホールディングデバイスをサポートするために、保持具のタブがコントロールに追加されました。このコントロールは、ハース電動ビス[1]、油圧[2]、および空気圧[3]バイスをサポートします。

マシンは最大3つのフットペダルをサポートし、それぞれがビス1、ビス2、およびビス3を切り替えます。ペダルが1つしかない場合は、フットペダルで操作する万力に対してビス1を有効にする必要があります。

注:電動ビスは、ミルAPLおよびロボットシステムで使用されますが、スタンドアロン製品としても使用できます。

最大8つの保持具デバイスを作動させることができます。

[保持具]ページにアクセスするには、[現在のコマンド]を押して、 デバイス > 保持具に進みます。

[保持具]表示タブから、次のことができるようになります。

  • 保持具デバイスのセットアップ
  • 保持具デバイスの有効化と無効化
  • クランプおよびクランプ解放
  • ジョグ前進/後退(電動ビスのみ)

時間調整

日付または時間を調整するには以下の手順に従ってください。

  1. [現在のコマンド]において[タイマー]ページを選択します。
  2. カーソル矢印キーを使用して、[日付]、[時間]、[タイムゾーン]フィールドをハイライトします。
  3. [EMERGENCY STOP] を押します。
  4. 日付:フィールドにおいて新しい日付をMM-DD-YYYYの形式で、ハイフンを含めて入力します。
  5. 時間:フィールドにおいて新しい時間をHH:MM,の形式で、コロンを含めて入力します。[SHIFT]を押し、その後9を押してコロンをタイプします。
  6. タイムゾーン:フィールドにおいて、[ENTER]を押してタイムゾーンのリストから選択します。リストの範囲を狭めるためにポップアップウィンドウに検索語をタイプすることも可能です。例えば、PSTと入力すると太平洋標準時刻を検索できます。使用したいタイムゾーンをハイライトします。
  7. [ENTER] を押します。

タイマーとカウンターのリセット

パワーオン、サイクルスタート、送り切削タイマーをリセットできます。M30カウンターのリセットも可能です。

  1. [現在のコマンド]において[タイマー]ページを選択します。
  2. カーソル矢印キーを押し、リセットしたいタイマーまたはカウンターの名前をハイライトします。
  3. [ORIGIN]を押してタイマーまたはカウンターをリセットします。

    ヒント:シフトにおいて仕上げられたパーツと、仕上げられた全パーツといった具合に、仕上げ済みのパーツを2つの異なる方法で追跡するためにM30カウンターを単独でリセットすることが可能です。

現在のコマンド - 有効なコード

この表示は、プログラムで現在有効なコードに関する読み取り専用のリアルタイム情報を提供します。具体的には、

  • 現在の動作タイプを定義するコード(高速/直線送り/円形送り)
  • 位置決めシステム(絶対位置/インクリメント)
  • カッター補正(左、右、またはオフ)
  • 有効な固定サイクル、およびワークオフセット。

また、有効なDnn、Hnn、Tnnおよび直近のMコードを表示します。アラームがアクティブである場合、このディスプレイは、アクティブなコードではなくアクティブなアラームを簡易表示します。

ツール-ツールテーブル

ツールテーブル

このセクションでは、工具ポケットテーブルを使用して工具に関する制御情報を提供する方法について説明します。

工具ポケットテーブルにアクセスするには現在のコマンドを押してツールタブを選択します。

アクティブツール-スピンドルに取り付けられている工具番号を示します。

アクティブポケット -これはあなたに次のポケット番号を示しています。

ポケットを大[L]に設定-大型工具の直径が、40テーパーマシンの場合は3 "を超える場合、50テーパーマシンの場合は4 "を超える場合にこのフラグを使用します。目的のポケットまでスクロールし、Lを押してフラグを設定します。

要注意:周辺のポケットの一つまたは両方に既に工具が含まれている場合、ツールチェンジャーに大型工具を配置することはできません。そうすることによって、ツールチェンジャーの衝突が発生します。大型工具については、周辺のポケットが空でなくてはなりません。ただし、大型工具が隣接する空のポケットを共有することは可能です。

 

ポケットをヘビー[H]に設定する -このフラグは、太くて小さい直径の40テーパー工具(4ポンド以上)または50テーパー工具(12ポンド以上)がスピンドルにロードされている場合に使用します。目的のポケットまでスクロールし、Hを押してフラグを設定します。

ポケットをXL [X]に設定する -ツールの両側に2つの隣接するポケットが必要な場合は、このフラグを使用します。目的のポケットまでスクロールし、Xを押してフラグを設定します。

注:このオプションは、マシンが50テーパーの場合にのみ表示されます。

カテゴリをクリア[スペース] -目的のツールを強調表示し、スペースキーを押してフラグをクリアします。

設定ツール[###] + [Enter]-目的のポケットを強調表示し、工具番号を入力し、Enterを押して目的の工具番号を設定します。

注:ひとつの工具番号を複数のポケットに割り当てることはできません。工具ポケットテーブルにすでに指定されている工具番号を入力すると、エラーが発生します。

クリアツール[0] + [Enter]-目的のポケットを強調表示し、0 + Enterを押してツール番号をクリアします。

テーブルのリセット[Origin]メニューを使用するには中央コラムにカーソルを置いてORIGINを押します。このメニューでは以下を行えます:

すべてのポケットを配列 - ポケット位置に基づいて、すべての工具番号を1から始まる連続番号にします。

すべてのポケットをゼロにする - すべてのポケット番号から工具番号を削除します。

カテゴリーフラッグ削除 - すべての工具からカテゴリー指定を削除します。

* 現在のツールチェンジャーポケットを示します。

ツール-ツールの使用法

ツールの使用法

ツールの使用法タブには、プログラムで使用されるツールに関する情報が含まれています。この表示には、プログラムで使用された各ツールに関する情報と、使用されたたびの統計が表示されます。ユーザーのメインプログラムが起動すると情報の収集を開始し、コードM99、M299、M199を満たすと情報をクリアします。

ツールの使用法画面を表示するには、現在のコマンドを押し、ツール、ツールの使用法タブの順に移動します。

スタート時間 -工具がスピンドルに挿入されたとき。

合計時間-工具がスピンドルにある合計時間。

送り時間 -ツールの使用時間。

負荷% -工具使用中のスピンドルの最大負荷。

注:この値は毎秒取得されます。記録されたものと比較した実際の負荷は異なる場合があります。

フィード/合計時間 -合計時間にわたる工具の送り時間のグラフィック表現。

エンゲージメント:

  • 黒いバー-ツールの使用法と他のツールの比較。
  • 灰色のバー-このバーは、他の使用法に関連して、この使用法でツールが使用された時間を示します。

マクロインターフェース

これらのマクロ変数を使用して、ツールの使用状況データを設定および収集できます。

マクロ変数 機能
#8608 目的のツールを設定します
#8609 現在のツール番号-結果が0を超える場合(ツールが使用された)
#8610 #8609ツール番号に記載されている合計時間
#8611 上記の工具番号の送り時間
#8612 合計時間
#8605 ツールの次の使用法
#8614 使用開始タイムスタンプ
#8615 使用合計時間
#8616 使用量フィード時間
#8617 使用法最大負荷

ツール-ATM

高度工具管理(ATM)により、ひとつまたは一連のジョブのための予備工具のグループを設定できます。

高度工具管理(ATM)ATMは予備工具を特定のグループに分類します。プログラムで、単一の工具ではなく、工具のグループを指定できます。ATMは各工具グループでの工具の使用を追跡し、ユーザーが設定する限界値と比較します。工具が限界値に達すると、制御はこの工具を「期限切れ」とみなします。次回、プログラムが工具グループを呼び出すとき、制御はグループの中で期限が切れていない工具を選択します。

工具の期限が切れると、

  • ビーコンが点滅します。
  • ATMは期限切れの工具をグループに入れます。
  • 工具が入っている工具グループには赤い背景が表示されます。

ATMを使用するには現在のコマンドを押し、タブメニューでATMを選択します。ATM画面には2つのセクションがあります。許可される制限とツールデータ。

許可される制限

この表は、デフォルトのグループやユーザー指定のグループを含む、現在のすべてのツールグループに関するデータを示しています。ALLは、システム内のすべてのツールを一覧表示するデフォルトのグループです。EXPは、期限切れのすべてのツールを一覧表示するデフォルトのグループです。表の最後の行は、工具グループに分類されていない工具をすべて表示します。カーソル矢印キーまたはENDを使い、カーソルを必要な行に動かし、工具を参照します。

許可される制限の表の各工具グループについて、工具の期限を設定します。期限はそのグループに分類されているすべての工具に適用されます。この期限はグループのすべての工具に影響します。

許可される制限テーブルの列は次のとおりです。

  • GROUP - 工具グループのID番号を表示します。プログラムで工具グループを指定するにはこの番号を使用します。
  • EXP # - グループ内で期限が切れている工具の数を示します。ALL行を強調表示した場合、すべてのグループのすべての期限切れ工具が表示されます。
  • ORDER - 最初に使用すべき工具を示します。ORDEREDを選択した場合、ATMは工具番号順に工具を使用します。グループ内の最新または最も古い工具を自動的に使用するようにもできます。
  • USAGE - 期限切れとなる前に制御が工具を使用できる最大の回数
  • HOLES - 期限切れとなる前にドリル加工できる穴の最大数
  • WARN - 制御が警告メッセージを出すまでに残された工具の寿命期間のうち、グループで最短の期間
  • LOAD - 制御が隣の列に指定されたアクションを実行するまでに許容される工具の負荷の限界
  • ACTION - 工具が最大の工具負荷パーセント率に達し時に自動的に実行されるアクション。ツールアクションボックスを強調表示して変更し、ENTERを押します。UPカーソルキーとDOWNカーソルキーでプルダウンメニューから自動アクションを選択します(アラーム、フィードホールド、ビープ、オートフィード、次のツール)。
  • FEED -ツールをフィードに含めることができる合計時間(分単位)
  • TOTAL TIME - 制御が工具を使用できる最大分数

ツールデータ

この表には工具グループの各工具の情報が入っています。グループを調べるには、許可された期限テーブルでグループを強調表示し、F4キーを押します。

  • TOOL# - グループで使用されている工具の数
  • LIFE - 工具に残された寿命のパーセント率 実際の工具データとオペレーターがグループに入力した許容限界を使いCNC制御が計算します。
  • USAGE - プログラムが工具を呼び出した回数の合計(工具交換の回数)。
  • HOLES - 工具がドリル、タップ、ボーリングした穴の数。
  • LOAD - 工具に印加された最大の負荷のパーセント率
  • LIMIT - 工具の最大許容負荷
  • FEED - 工具送りの最大分数
  • TOTAL - 工具使用時間の合計分数
  • H-CODE - 工具に使用すべき工具長さ関連コード 設定15がオフになっているときのみこれを編集できます。
  • D-CODE - 工具に使用すべき直径関連コード

注:高度工具管理のHコードとDコードはデフォルトでグループに追加される工具番号に設定されます。.

計算機

[計算機]タブには、基本的な数値演算、ミリング、タッピングが含まれています。

  • [現在のコマンド]メニューにおいて計算機タブを選択します。
  • 使用したい計算機タブ(以下)を選択します。[標準]、[ミリング]、または[タッピング]

標準計算機は単純な卓上計算機に似た機能を有しており、加算、減算、乗算、除算に加え、平方根、パーセントといった操作を行えます。この計算機によって、演算や結果を入力行へ簡単に転送してそれらをプログラムに組み込むことができます。また、結果をミリング(フライス削り)やタッピングの計算機に転送して組み込むことも可能です。

オペランドを計算機に入力するには数値キーを使用します。

算術演算子を挿入するには、挿入したい演算子の隣の角括弧に囲まれた文字キーを使用します。これらのキーは以下のとおりです。

キー 機能 キー 機能
D 加算 K 平方根
J 減算 Q パーセンテージ
P 乗算 S メモリ保存(MS)
V 除算 R メモリ呼び出し(MR)
E 記号トグル(+/-) C メモリ消去(MC)

計算機の入力フィールドにデータを入力したら、以下のいずれかの操作を行えます。

注:これらのオプションはすべての計算機において利用可能です。

  • 計算の結果を返すには[ENTER]を押します。
  • データまたは結果を入力行の最後へ加えるには[INSERT]を押します。
  • データまたは結果を入力行へ移動させるには[ALTER]を押します。これにより、入力行の現在の内容は上書きされます。
  • 計算機をリセットするには[ORIGIN]を押します。

データまたは結果を計算機の入力フィールドに維持し、別の計算機タブを選択します。計算機の入力フィールドに含まれるデータは引き続き、別の計算機へ転送することができます。

ミリング/ターニング計算機

ミリング/ターニング計算機により、所与の情報に基づいて自動的に機械パラメータを計算することができます。十分な情報を入力すると、計算機は関連フィールドに結果を自動で表示します。これらのフィールドにはアスタリスク(*)マークが付きます。

  • フィールド間を移動するにはカーソル矢印キーを使用します。
  • 該当するフィールドに既知の値を入力します。また、[F3]を押して標準計算機から値をコピーすることも可能です。
  • ワーク材料および工具材料のフィールドにおいて、利用可能なオプションから選択するには[LEFT]および[RIGHT]のカーソル矢印キーを使用します。
  • 計算された値について、加工品および工具材料の推奨範囲外の場合、黄色で強調表示されます。また、計算機フィールドのすべてに(計算された、あるいは入力された)データが含まれる場合、ミリング計算機は運転において推奨される出力を表示します。

タッピング計算機

タッピング計算機によって、所与の情報に基づいてタッピングパラメータを自動的に計算することができます。十分な情報を入力すると、計算機は関連フィールドに結果を自動で表示します。これらのフィールドにはアスタリスク(*)マークが付きます。

  • フィールド間を移動するにはカーソル矢印キーを使用します。
  • 該当するフィールドに既知の値を入力します。また、[F3]を押して標準計算機から値をコピーすることも可能です。
  • 計算機に十分な情報が存在する場合、計算された値が該当するフィールドに入力されます。

ビデオ・画像メディアの表示と再生

M130はプログラム実行中に音声の入ったビデオと画像(静止画)を表示できます。この機能の応用例としては:

プログラムの操作中に視覚的なヒントや作業指示を与える

プログラムの段階に応じてパーツの検査のための画像を表示する

手順をビデオでデモする

正しいコマンドのフォーマットはM130(file.xxx)で、file.xxxはファイル名です。必要に応じてパスも指定します。第2のコメントをカッコ書きで追加し、メディアウィンドウにコメントとして表示できます。

例:M130(Remove Lifing Bolts Before Starting Op 2)(User Data/My Media/loadOp2.png);

注意:M130はM98と同様に、サブプログラム検索設定、設定251と252を使用します。エディタの[メディアファイルを挿入]コマンドでファイルのパスを含むM130コードを簡単に挿入できます。詳細は5ページを参照してください。

$FILEはプログラム実行外で音声の入ったビデオと画像(静止画)を表示できます。

正しいコマンドのフォーマットは( $FILE file.xxx)で、file.xxxはファイル名です。必要に応じてパスも指定します。最初のカッコとドル記号の間にコメントを追加し、メディアウィンドウにコメントとして表示できます。

メディアファイルを表示するには、メモリモードでブロックをハイライトし、[Enter]キーを押します。$FILEメディア表示ブロックは、プログラム実行中はコメントとして無視されます。

例:(Remove Lifing Bolts Before Starting Op 2 $FILE User Data/My Media/loadOp2.png);

分解能
標準 プロファイル 分解能ビットレート
MPEG-2 Main-High 1080 i/p, 30 fps 50 Mbps
MPEG-4 / XviD SP/ASP 1080 i/p, 30 fps 40 Mbps
H.263 P0/P3 16 CIF, 30fps 50 Mbps
DivX 3/4/5/6 1080 i/p, 30fps 40 Mbps
ベースライン 8192 x 8192 120 Mpixel/sec -
PNG - - -
JPEG - - -

注:ロード時間を最速にするには、解像度のピクセル数が8で割り切れるようにし(未加工のデジタル画像の大部分がデフォルトでこのようになっています)、最大の解像度は1920 x 1080にします。

メディアはCurrent CommandsのMediaタブに表示されます。次のM130が別のファイルを表示するか、M131がメディアタブの内容をクリアすrるまでメディアが表示されます

。

アラームとメッセージ表示

このディスプレイは、アラーム発報時の機械のアラームに関する詳細の把握、機械のアラーム履歴全体の閲覧、発報する可能性のあるアラームの定義の検索、作成されたメッセージの閲覧、キーストロークの履歴の表示を目的として使用します。

アラームを押した後、ディスプレイタブを選択します:

有効なアラームタブに、機械の操作に現在影響を与えているアラームが表示されます。PAGE UPおよびPAGE DOWNを使用してその他のアクティブなアラームを確認します。

メッセージタブにメッセージページが表示されます。このページに入力された文字列は、機械の電源をオフにしてもそのページに残ります。これを活用して、次の機械オペレーターにメッセージと情報を残すといったことが可能です。

アラーム履歴タブに、機械の操作に最近影響を与えたアラームの一覧が表示されます。アラーム番号またはアラームテキストを検索することもできます。これを行うには、アラーム番号または該当するテキストを入力して、F1を押します。

アラームビューワタブに、該当するすべてのアラームに関する詳細な説明が表示されます。アラーム番号またはアラームテキストを検索することもできます。これを行うには、アラーム番号または該当するテキストを入力して、F1を押します。

主な履歴タブには、最大で2000の最新のキーストロークが表示されます。

メッセージを追加

メッセージタブにメッセージを保存することが可能です。機械の電源を切断しても、そのメッセージは削除あるいは変更するまでそのタブに保存されたままになります。

  1. アラームを押し、メッセージタブを選択し、下向きのカーソル矢印キーを押します。
  2. メッセージをタイプします。
    バックスペースキーを押して削除するにはキャンセルを押します。行全体を削除するには削除を押します。メッセージ全体を削除するにはERASE PROGRAMを押します。

メンテナンス

診断(Disgnostics)内のメンテナンス(Maintenance)に進むと、熱補償(Thermal Compensation) タブがあり、ソフトウェア バージョン 100.21.000.1130でリリースされました。

このタブでは、単純なゲージバージョンとより詳細なビューの2つのオプションを切り替えることができます。

注:現在のところ、このタブは純粋に情報提供を目的としています。

6 - ミル - デバイスマネージャー

  • 6.1 概要
  • 6.2 操作
  • 6.3 ファイル表示
  • 6.4 プログラムの作成、編集、コピー
  • 6.5 プログラムの編集

デバイスマネージャー(リストプログラム)

デバイスマネージャー(プログラム一覧表示)を使用して、CNC制御上および制御に接続されたその他のデバイス上にあるデータへのアクセス、その保存および管理を行います。また、デバイスマネージャーを使用して、デバイス間でのプログラムのロードおよび転送、有効なプログラムの設定、機械データのバックアップを行います。

ディスプレイの上部にあるタブメニューにおいて、デバイスマネージャー(プログラム一覧表示)は使用可能なメモリデバイスのみを表示します。例えば、制御ペンダントにUSBメモリデバイスを接続していない場合、USBタブメニューにタブは表示されません。タブメニューのナビゲーションについて詳しくは5ページを参照してください。

デバイスマネージャー(プログラム一覧表示)はディレクトリ構造において使用可能なデータを表示します。CNCのルートにおいて、制御はタブメニューで使用可能なメモリデバイスです。個々のデバイスには、ディレクトリおよびファイルの組み合わせ、多くのレベルの深さを含めることが可能です。これは、一般的なパソコンのオペレーティングシステムのファイル構造に類似しています。

デバイスマネージャーの操作

デバイスマネージャへアクセスするにはプログラム一覧表示を押します。デバイスマネージャーの初期画面はタブメニューにおいて利用可能なメモリデバイスを表示します。これらのデバイスには、機械のメモリ、User Dataディレクトリ、制御に接続されたUSBメモリデバイスおよび、接続されたネットワークにおいて利用可能なファイルが含まれる可能性があります。かかるデバイス上のファイルを使って作業するためのデバイスタブを選択します。

デバイスマネージャー初期画面の例:

[1]使用可能なデバイスタブ、

[2]検索ボックス、

[3]ファンクションキー、

[4]ファイル表示、

[5]ファイルコメント(メモリでのみ使用可能)。

ディレクトリ構造をナビゲートするにはカーソル矢印キーを使用します:

  • 現在のルートまたはディレクトリにあるファイルやディレクトリを強調表示してそれとのやり取りを行うには、UPおよびDOWNカーソル矢印キーを押します。
  • ルートおよびディレクトリには、ファイルディスプレイの一番右寄りのコラムに右矢印文字(>)があります。強調表示されたルートやディレクトリを開くにはRIGHTカーソル矢印キーを使用します。すると、ディスプレイはそのルートまたはディレクトリの内容を表示します。
  • 前のルートまたはディレクトリへ戻るにはLEFTカーソル矢印キーを使用します。すると、ディスプレイはそのルートまたはディレクトリの内容を表示します。
  • ファイルディスプレイの上に表示されるCURRENT DIRECTORYメッセージは、ディレクトリ構造のどこにいるかを示します。MEMORY/CUSTOMER 11/NEW PROGRAMSは、MEMORYのルートにあるディレクトリCUSTOMER11内のサブディレクトリNEW_PROGRAMSにいることを示しています。

ファイル表示コラム

RIGHTカーソル矢印キーを用いてルートまたはディレクトリを開くと、ファイルディスプレイにそのディレクトリのファイルとディレクトリのリストが表示されます。ファイルディスプレイの個々のコラムには、そのリストのファイルまたはディレクトリに関する情報が含まれています。

コラムは以下のとおりです

:
  • ファイル選択チェックボックス(ラベルなし):ボックスのチェックマークのオンとオフをトグルするにはENTERを押します。ボックスのチェックマークは、ファイルまたはディレクトリが複数のファイルにおいて操作(一般的にはコピーまたは削除)されるよう選択されていることを示しています。
  • プログラムO番号(O #):このコラムはディレクトリ内のプログラムのプログラム番号をリストアップします。文字「O」はコラムデータにおいて省略されます。メモリータブにおいてのみ使用可能です。
  • ファイルコメント(コメント):このコラムは、プログラムの最初の行に表示されるオプションのプログラムコメントをリストアップします。メモリータブにおいてのみ使用可能です。

 

  • ファイル名(ファイル名):これは、ファイルを制御ではなくメモリデバイスにコピーする時に制御が使用するオプションの名前です。例えば、プログラムO00045をUSBメモリデバイスにコピーする場合、USBディレクトリにおけるファイル名はNEXTGENtest.ncです。
  • ファイルサイズ(サイズ):このコラムはファイルが占める記憶スペースの量を示します。リスト内のディレクトリはこのコラムにおいて宛先<DIR>を有しています。

    注:このコラムはデフォルトで隠されています。このコラムを表示するにはF3ボタンを押し、Show File Detailsを選択してください。
  • 最終変更日(最終変更日):このコラムはファイルの最終変更日時を示します。形式は、YYYY/MM/DD HR:MINです。

    注:  このコラムはデフォルトで隠されています。このコラムを表示するにはF3ボタンを押し、Show File Detailsを選択してください。

  • その他の情報(ラベルなし):このコラムはファイルの状態に関するいくつかの情報を表示します。有効なプログラムの場合、このコラムにアスタリスク(*)が表示されます。このコラムに文字Eが表示されている場合、このプログラムがプログラムエディタであることを意味しています。大なり記号(>)はディレクトリを示します。文字Sは、ディレクトリが設定252の一部分であることを示しています(詳しくは5ページを参照してください)。ディレクトリに入る、あるいはディレクトリを抜けるにはRIGHTまたはLEFTカーソル矢印キーを使用します。

チェックマークの選択

ディスプレイの左端にあるチェックボックスコラムによって複数のファイルを選択することができます。

ファイルのチェックボックスのマークをチェックするにはENTERを押します。別のファイルのチェックボックスにチェックマークを挿入するには、そのファイルを強調表示して再度ENTERを押します。選択したいすべてのファイルを選択するまでこのプロセスを繰り返します。

その後、これらのすべてのファイルに対して操作(一般的にコピーまたは削除)を同時に行うことも可能です。選択に含まれる個々のファイルにはチェックボックスにチェックマークが付きます。操作を選択すると、制御はチェックマークが付いたすべてのファイルに対する操作を行います。

例えば、機械のメモリからUSBメモリデバイスへファイル一式をコピーしたい場合、コピーしたいすべてのファイルにチェックマークを付けてF2を押すとコピー操作を開始することができます。

ファイル一式を削除するには、削除したいすべてのファイルにチェックマークを付けてDELETEを押すと削除操作を開始できます。

注:チェックマークを選択しても、今後操作するファイルにマークが付けられるのみです。つまり、これによってプログラムは有効になりません。

注:チェックマークの付いた複数のファイルを選択していなければ、制御は、現在強調表示されているディレクトリまたはファイルにのみ操作を行います。既にファイルが選択されている場合、制御は選択されたファイルにのみ操作を行い、強調表示されたファイルには、それも選択されている場合を除き、操作を行いません。

有効プログラムを選択

メモリディレクトリにあるプログラムを強調表示し、SELECT PROGRAMを押してその強調表示したプログラムを有効にします。

有効プログラムには、ファイルディスプレイの一番右のコラムにアスタリスク(*)が表示されます。OPERATION:MEMモードでCYCLE STARTを押すとそのプログラムが実行されます。また、このプログラムは有効である間は削除されません。

新しいプログラムの作成

INSERTを押して、現在のディレクトリに新しいファイルを作成します。新しいプログラムの作成のポップアップメニューが画面に表示されます。

新しいプログラムの作成のポップアップメニューの例:[1]プログラムO番号フィールド、[2]ファイル名フィールド、[3]ファイルコメントフィールド。

フィールドに新しいプログラムの情報を入力します。プログラムO番号フィールドは必須です。ファイル名とファイルコメントはオプションです。UPおよびDOWNカーソルを使用してメニューフィールド間を移動します。

どの時点においても、UNDOを押すとプログラムの作成が取り消されます。

  • プログラム0番号(メモリにおいて作成されたファイルの場合は必須):プログラム番号を最大5桁で入力します。制御は文字「O」を自動的に追加します。5桁未満の数字を入力すると、制御はプログラム番号に先行ゼロを追加して5桁にします。例えば、1を入力すると、制御はゼロを追加して00001にします。

注記: 注記:新しいプログラムを作成する際、O09XXXの番号は使用しないでください。マクロプログラムはこのブロックの番号を頻繁に使用します。それらを上書きすると、機械の機能が誤作動を起こしたり停止したりする可能性があります。

ファイル名(オプション):新しいプログラムのファイル名をタイプします。このファイル名は、プログラムをメモリではなく記憶装置へコピーする際に制御が使用する名前です。

ファイルコメント(オプション):記述的プログラムのタイトルをタイプします。このタイトルは、最初の行のコメントとしてO番号とともにプログラムに組み込まれます。

ENTERを押して新しいプログラムを保存します。現在のディレクトリに存在するO番号を指定した場合、制御は「O番号nnnnnのファイルはすでに存在します。取り替えますか?」というメッセージを表示します。ENTERを押してプログラムを保存し、既存のプログラムを上書きするか、CANCELを押してプログラム名のポップアップに戻るか、UNDOを押してキャンセルします。

プログラムの編集

プログラムを強調表示し、その後、編集を押してプログラムをプログラムエディタへ移動させます。

プログラムはエディタに存在する時、ファイル表示リストの一番右寄りのコラムに記号を表示します。ただし、そのプログラムも有効なプログラムである場合を除きます。

この機能を使用して、有効なプログラムを実行中にプログラムを編集することが可能です。有効なプログラムの編集は可能ですが、行った変更は、プログラムを保存してそれをデバイスマネージャメニューで再び選択するまでは発効しません。

プログラムのコピー

この機能によってプログラムをデバイスまたは異なるディレクトリにコピーすることができます。

単一のプログラムをコピーするには、デバイスマネージャのプログラムリストでそのプログラムを強調表示し、ENTER を押してチェックマークを付けます。複数のプログラムをコピーするには、コピーしたいすべてのプログラムにチェックマークを付けます。

F2を押してコピー操作を開始します。

Select Deviceポップアップが表示されます。

Select Device

カーソル矢印キーを使用してコピー先のディレクトリを選択します。右カーソルで選択したディレクトリに入ります。

ENTERを押してコピー操作を完了させるか、CANCELを押してデバイスマネージャへ戻ります。

編集に向けたプログラムの作成/選択

デバイスマネージャー(リストプログラム)を使用して編集用のプログラムを作成し選択します。新しいプログラムを作成するには、[プログラムの作成、編集、コピー]タブを参照してください。

プログラム編集モード

Haas制御には2つのプログラム編集モードがあります。プログラムエディタまたは手動データ入力(MDI)です。取り付けられたメモリデバイス(機械メモリ、USB、net share)に保存された番号付きのプログラムに変更を加えるにはプログラムエディタを使用します。正式なプログラムなしに機械に対して指令を出すにはMDIモードを使用します。

Haasコントロール画面には2つのプログラム編集ペインがあります。有効プログラム/MDIペインおよび、プログラム生成ペインです。すべてのディスプレイモードにおいて、有効プログラム/MDIペインは画面の左側にあります。プログラム生成ペインは編集モードでのみ表示されます。

編集ペインの例

[1]有効なプログラム/MDIペイン、

[2]プログラム編集ペイン、

[3]クリップボードペイン

基本プログラム編集

このセクションでは基本のプログラム編集機能について説明します。これらの機能はプログラム編集時に利用できます。

1)プログラムを作成する、またはプログラムに変更を加えるには:

  • MDIでプログラムを編集するには、MDIを押します。これはEDIT:MDIモードです。プログラムは有効なペインに表示されます。
  • 番号の付いたプログラムを編集するには、デバイスマネージャ(リストプログラム)でプログラムを選択し、[編集]を押します。これはEDIT:EDITモードです。プログラムはプログラム生成ペインに表示されます。

2)コードを強調表示するには:

  • プログラム全体において強調表示カーソルを移動させるには、カーソル矢印キーまたはジョグハンドルを使用します。
  • 単一のコードまたはテキスト(カーソルの強調表示)、コードブロック、または複数のコードブロック(ブロックの選択)とのやり取りが可能です。詳しくは、「ブロックの選択」セクションを参照してください。

3)プログラムにコードを追加するには:

  • 新しいコードが従うコードブロックを強調表示します。
  • 新しいコードをタイプします。
  • [INSERT(挿入)]を押します。強調表示したブロックの後に新しいコードが表示されます。

4)コードを置き換えるには:

  • 置き換えるコードを強調表示します。
  • 強調表示されたコードを置き換えるコードを入力します。
  • [ALTER(変更)]を押します。強調表示したコードが新しいコードに置き換わります。

5)文字またはコマンドを削除するには:

  • 削除する文字列を強調表示します。
  • [DELETE(削除)]を押します。強調表示した文字列がプログラムから削除されます。

6)最後に行った(最大40件まで)変更を元に戻すには、[UNDO(元に戻す)]を押します。

注:EDIT:EDITモードを終了した場合、[UNDO]を使用して行った変更を元に戻すことはできません。

注:EDIT:EDITモードでは、制御は編集時にプログラムを保存しません。プログラムを保存してそれを有効なプログラムのペインにロードするには[MEMORY(記憶)]を押してください。

ブロック選択

プログラムを編集するときは、単一または複数のコードブロックを選択できます。その後、これらのブロックを1つのステップでコピー、貼り付け、削除、または移動できます。

ブロックを選択するには:

  • カーソル矢印キーを使用して、強調表示カーソルを選択範囲の最初のブロックまたは最後のブロックに移動します。

注:最上位のブロックまたは最下位のブロックで選択を開始し、適宜上下に移動して選択を完了させることができます。

注意:  プログラム名のブロックを選択に含めることはできません。制御はメッセージ「保護されたコード」を与えます。

  • 選択を開始するにはF2を押します。
  • 選択を拡大させるにはカーソル矢印キーまたはジョグハンドルを使用します。
  • 選択を完了させるにはF2を押します。

ブロック選択のアクション

テキストを選択した後、コピーして貼り付けたり、移動したり、削除したりできます。

注意: これらの手順は、「ブロックの選択」セクションで説明されているように、すでにブロックを選択していることを前提としています。

注意: これらは、MDIおよびプログラムエディタで使用できるアクションです。[UNDO]を使用してこれらのアクションを元に戻すことはできません。

1) 選択をコピーおよびペーストするには:

  • テキストのコピーを置く場所にカーソルを移動します。
  • [ENTER]を押します。

    制御は、カーソルの位置の次の行に選択部分のコピーを置きます。

注意: この機能を使用すると、制御はテキストをクリップボードにコピーしません。

2)選択を移動するには:

  • テキストを移動する場所にカーソルを移動します。
  • [ALTER(変更)]を押します。

    制御はテキストを現在の場所から削除し、現在の行の後の行に配置します。

3)[DELETE(削除)]を押して選択を削除します。

7 - ミル - タッチスクリーン機能

  • 7.1 概要
  • 7.2 ナビゲーションタイル
  • 7.3 選択可能なボックス
  • 7.4 仮想キーボード
  • 7.5 プログラムの編集
  • 7.6 メンテナンス

LCDタッチスクリーンの概要

タッチスクリーン機能により、より直感的な方法で制御をナビゲートできます。 

注:電源投入時にタッチスクリーンハードウェアが検出されない場合、アラーム履歴に通知「20016 Touchscreen not detected(タッチスクリーンが検出されません)」が表示されます。

設定
381 - タッチスクリーンの有効化/無効化
383 - テーブルの行のサイズ
396 - 仮想キーボードが有効です
397 - 長押し遅延
398 - ヘッダーの高さ
399 - タブの高さ
403 - 選択ポップアップボタンのサイズ

タッチスクリーンステータスアイコン

[1]ソフトウェアはタッチスクリーンをサポートしていません
[2]タッチスクリーンが無効です
[3]タッチスクリーンが有効です

タッチスクリーンが有効化または無効化されると、画面の左上にアイコンが表示されます。

タッチスクリーンに含まれていない機能

関数 タッチスクリーン
RESET 使用できません
緊急停止 使用できません
CYCLE START 使用できません
FEED HOLD 使用できません

LCDタッチスクリーン - ナビゲーションタイル

画面のメニュー[1]アイコンを押すと、表示アイコン[2]が表示されます。

設定オプションアイコン[1]。

特定のタブに移動するには、ディスプレイアイコンを押し続けます。たとえば、 Networkページに移動したい場合は、設定オプション[3]が表示されるまでアイコンを押し続けます。

戻るアイコンを押して、メインメニューに戻ります。

ポップアップボックスを閉じるには、ポップアップボックスの外側の任意の場所に触れます。

操作モードパネル

画面左上[1]を押すと、操作モードパネルのポップアップボックス[2]が表示されます。

モードアイコンを押すと、機械はそのモードに指定されます。

LCDタッチスクリーン - 選択可能なボックス

アイコンヘルプ

  • 選択可能なボックス画面の下部でアイコン[1]に触れ続けると、アイコンの意味[2]を確認できます。 
  • アイコンを離すとヘルプポップアップが消えます。

選択可能なテーブルと機能ボタン。

  • テーブル上の行とコラムのフィールド[1]は選択可能です。行サイズを大きくするには、設定383:表の行サイズを参照してください。

  • ボックスに表示される機能ボタンアイコン[2]を押して、 機能を使用することもできます。

選択可能なディスプレイボックス

  • ディスプレイボックス[1 - 7]は選択可能です。

    たとえば、タブに移動したい場合は、クーラントディスプレイボックス[4]を押します。

LCDタッチスクリーン - 仮想キーボード

仮想キーボードを使用すると、キーパッドを使用せずに画面に文字を入力できます。

この機能を有効にするには、設定396:仮想キーボードを有効にしてオンにする、を設定します。

仮想キーボードを表示するには、任意の入力行を押し続けます。

キーボードは、青いトップバーを指で押したまま、新しい位置にドラッグすることで移動できます。

キーボードは、ロックアイコン[1]を押すことで所定の位置にロックすることもできます。

リストプログラムからのドラッグ&ドロップ

ファイル[1]をMEMディスプレイにドラッグすることによって、プログラムをプログラムの一覧からMEMにドラッグ&ドロップできます。

ハンドルバーのコピー、切り取り、貼り付け

編集モードでは、コード上で指をドラッグし、ハンドルバーを使用してプログラムのセクションをコピー、切り取り、貼り付けできます。

LCDタッチスクリーン - メンテナンス

タッチスクリーン設定タブ

タッチスクリーン設定ページを使用して、デフォルト設定を校正、テスト、および復元します。タッチスクリーンの設定は、メンテナンスのセクションに記載されています。

診断を押してメンテナンスに進み、タッチスクリーンタブに移動します。

8 - ミル - パーツセットアップ

  • 8.1 概要
  • 8.2 ジョグモード
  • 8.3 工具オフセット
  • 8.4 工具オフセットの設定
  • 8.5 ワークオフセット
  • 8.6 ワークオフセットの設定
  • 8.7 WIPSを使用したオフセットの設定

部品のセットアップ

mill_part_setup_overview

部品のセットアップの例:[1]先端クランプ、[2]チャック、[3]ビス。

保持具を適切に使用することは、安全上、そして所望の機械加工結果を得る上で極めて重要です。アプリケーションごとに保持具のオプションが多数存在します。HFOまたは保持具取扱業者へ連絡して助言をお受けください。

ジョグモード

ジョグモードによって機械軸を所望の位置へジョグさせることができます。軸のジョグを可能にするには、機械の原点をあらかじめ決めておかなければなりません。制御は機械の電源投入時にこれを行います。

ジョグモードへ入るには:

  1. ハンドルジョグを押します。
  2. 目的の軸(+ X、-X、+ Y、-Y、+ Z、-Z、+ A/Cまたは-A/C、+B、または-B)を押します。
  3. ジョグモード時に使用可能な異なるインクリメント速度(.0001、.001、.01、.1)があります。ジョグハンドルをクリックするたびに、軸は現在のジョグ速度によって指定された距離を移動します。また、オプションのリモートジョグハンドル(RJH)を用いて軸をジョグさせることも可能です。
  4. ハンドルジョグボタンを押下するか、ジョグハンドル制御を用いて軸を移動させます。

工具オフセット

部品に対する機械加工を正確に行うには、テーブル上に配置された部品の場所と、工具の先端から部品の頂部までの距離(原点からの工具オフセット)をミルが把握している必要があります。

オフセットボタンを押して工具オフセット値を表示します。工具オフセットは、手動またはプローブを使用して自動入力できます。以下のリストは、オフセットの設定がそれぞれどのように機能するかを示しています。

1)有効な工具 - スピンドルにどの工具があるかを示します。

2工具オフセット(T) -これは工具オフセットのリストです。最大200の工具オフセットが使用可能です。

3)長さの形状(H)、長さ摩耗(H)-これらの2つの列は、プログラムのG43(H)値に関連付けられています。工具番号1についてプログラム内からのコマンド、
G43 H01

を与えると、プログラムはこれらのコラムの値を使用します。

注: 長さ形状は、手動またはプローブによって自動的に設定できます。

4)直径形状(D)、直径摩耗(D) -これらの2つの列は、カッター補正に使用されます。 

 

G41 D01;

プログラム内からのコマンド、G41 D01を与えると、プログラムはこれらのコラムの値を使用します。

 注: 形状直径は、手動またはプローブによって自動的に設定できます。

5)クーラント位置 - この行の工具のクーラント位置の設定にはこのコラムを使用します。 

 注: このコラムは、プログラマブルなクーラントオプションがある場合にのみ表示されます。

6) これらの機能ボタンによりオフセット値を設定できます。

7)フルート- このコラムが正しい値に設定されている場合、制御はメインスピンドル画面に表示される正しいチップ負荷値を計算できます。VPS送りおよび速度ライブラリもこれらの値を計算に使用します。

注:フルートのコラムに設定された値は、プローブの動作に影響を与えません。

8)実際の直径 - このコラムは、メインスピンドル画面に表示される正しい表面速度の値を計算するために制御によって使用されます。

9)工具のタイプ - このコラムは、この工具の検査に使用するプローブサイクルを決定するために制御によって使用されます。F1を押すと次のオプションが表示されます。ノーず、ドリル、タップ、シェルミル、エンドミル、スポットドリル、ボールノーズ、およびプローブ。このフィールドをドリル、タップ、スポットドリル、ボールノーズ、およびプローブに設定すると、プローブは工具の中心線に沿ってその全長にわたって検査します。このフィールドをシェルミルまたはエンドミルに設定すると、プローブは工具の先端で検査を行います。

10)工具の材料 - このコラムは、送りと速度のライブラリによる計算に使用されます。F1を押すと次のオプションが表示されます。ユーザー、超硬、鋼。ENTERを押して材料を設定するか、キャンセルを押して終了します。

11)工具ポケット - このコラムは、工具が現在どのポケットにあるかを示します。このコラムは読み取り専用です。

12)工具カテゴリー - このコラムは、工具が大型、過重量、または特大のいずれに設定されているかを示します。変更するには、コラムをハイライトしてENTERを押します。工具テーブルが表示されます。画面の指示に従って、工具テーブルを変更します。

13)おおよその長さ -このコラムはプローブによって使用されます。このフィールドの値は、工具の先端からスピンドルゲージラインまでの距離をプローブに伝えます。 

注:ドリルまたはタップ、またはシェルミルまたはエンドミルではない工具の長さを検査する場合は、このフィールドを空白のままにすることができます。

14)おおよその直径 -このコラムはプローブによって使用されます。このフィールドの値は、プローブに工具径を伝えます。

15) エッジ測定高さ -このコラムはプローブによって使用されます。このフィールドの値は、工具径の検査時に工具の動作を必要とする工具の先端の下の距離です。半径が大きい工具がある場合、または面取り工具で直径を検査する場合は、この設定を使用します。

16)工具許容値 -このコラムはプローブによって使用されます。このフィールドの値は、工具の破損と摩耗の検出を確認するために使用されます。工具上で長さと直径を設定する場合は、このフィールドは空白のままにします。

17)プローブの種類 - このコラムはプローブによって使用されます。この工具で実行する検査ルーチンを選択できます。

選択肢は次のとおりです: 0-工具検査は実行されません。、1-長さ検査(回転)、2-長さ検査(非回転)、3-長さと直径検査(回転)。TOOL OFFSET MEASUREを押して、自動プローブオプションを設定します。

工具オフセットの設定

次のステップで工具のタッチオフを行います。これを行うことによって、工具チップから部品の上端までの距離を指定します。これは工具長さオフセットとも呼ばれます。工具長さオフセットは機械コードの行にあるHとして指定されます。個々の工具における距離はテーブルに入力されます。

注:ツールをタッチオフするとき、または固定テーブルで作業するときは、傾斜軸が0度(A0°またはB0°)にあることを確認してください。

1

工具オフセットの設定。原点にあるZ軸を使用し、工具長さオフセットは工具チップ[1]から部品[2]の上端までの距離を測定されます。

  • 工具をスピンドル[1]に積載します。
  • ハンドルジョグ [F]を押します。
  • .1 / 100 [G]を押します(ハンドルを回転させると、ミルが高速で移動します)。
  • X軸とY軸[J]から選択し、ジョグハンドル[K]を使用して部品の中央に近い工具を移動させます。
  • +Z [C]を押します。
  • Z軸を部品のおよそ1"(インチ)上部にジョグします。
  • .0001/.1 [H]を押します(ハンドルを回転させると、ミルが低速で移動します)。

2

  • 工具と加工品の間に紙を1枚置きます。工具を慎重に部品の上端へ可能な限り接近させますが、ここで、紙はまだ移動できる程度にします。
  • オフセット[D]を押して、TOOLタブを選択します。
  • 位置#1のH(長さ)ジオメトリ値を強調表示します。
  • TOOL OFFSET MEASURE [A]を押します。変更が設定142より大きい場合、ポップボックスが表示されることがあります。許可する(Y / N)。Yを押して許可します。
  • 要注意:次のステップにより、スピンドルはZ軸において高速で移動します。
  • NEXT TOOL [B]を押します。
  • 個々の工具についてオフセットプロセスを繰り返します。

ワークオフセット

オフセット、F4の順に押してワークオフセット値を表示します。ワークオフセットは、手動またはプローブを使用して自動入力できます。以下のリストは、ワークオフセットの設定がそれぞれどのように機能するかを示しています。

1) Gコード -このコラムには、使用可能なすべてのワークオフセットのGコードが表示されます。これらのワークオフセットの詳細については、G52ワーク座標の設定(グループ00または12)、G54ワークオフセット、G92ワーク座標のシフト値の設定(グループ00)を参照してください。

2)X、Y、Z軸 - このコラムには、各軸のワークオフセット値が表示されます。回転軸が有効な場合、これらのオフセットがこのページに表示されます。

3)加工品材料  - このコラムは、送りと速度のライブラリによって使用されます。

4) これらの機能ボタンによりオフセット値を設定できます。希望するワークオフセット値を入力し、F1を押して値を設定します。F3を押して検査アクションを設定します。F4を押して作業から工具オフセットタブに切り替えます。値を入力し、ENTERを押して現在の値に追加します。

ワークオフセットの設定

加工品を機械加工するに当たり、加工品がテーブル上のどこにあるかをミルに認識させる必要があります。パーツゼロを規定する際、エッジフィンガー、電子プローブおよびその他の多くの工具や手法を利用することが可能です。機械的ポインタを用いてパーツゼロのオフセットを設定するには:

1

材料[1]をビスに配置し、締め付けます。

ポインタ工具[2]をスピンドルに積載します。

ハンドルジョグ[E]を押します。

.1 / 100 [F]を押します(ハンドルが回転するとミルが高速で移動します)。

+ Z [A]を押します。

Z軸を部品のおよそ1"上方に移動させるにはジョグハンドル[J]を使用します。

.001/1 [G]を押します(ハンドルが回転するとミルが低速で移動します)。

Z軸を部品のおよそ0.2"上方へジョグします。

X軸およびY軸[I]から選択し、工具を部品の左上角へジョグします(図[9]を参照)。

2

オフセット>タブへナビゲートし、カーソルキーを押してページを有効化します。工具オフセットとワークオフセット間をトグルする場合、F4を押すことも可能です。

X軸の位置へナビゲートします。

要注意:次のステップにおいて、パーツゼロセットの3回目の押下を行わないでください。3回目を押すと値がZ軸コラムへロードされます。その結果、プログラム実行時に衝突が起きるかZ軸のアラームが発報します。

パーツゼロセット[B]を押して、値をX軸列にロードします。2回目にパーツゼロセット[B]を押した時に値がY軸コラムにロードされます。

WIPS - オペレーターマニュアル

プロービングサイクルを使用して工具オフセットとワークオフセットを設定する方法については、WIPSオペレーターマニュアルの操作セクションを参照してください。 

そのページに行くには、以下のリンクをクリックします。 

WIPS-操作

9 - ミル - アンブレラ型ツールチェンジャー

  • 9.1 概要
  • 9.2 工具積載
  • 9.3 傘型ツールチェンジャーの復元

ツールチェンジャー

ミルツールチェンジャーには、傘型(UTC)とサイドマウントツールチェンジャー(SMTC)2つのタイプがあります。いずれのツールチェンジャーも同じ方法でコマンドを行いますが、設定方法は異なります。

機械がゼロリターンになっていることを必ず確認してください。そうでない場合は、電源投入を押します。

TOOL RELEASE、ATC FWD、およびATC REVを使用して、ツールチェンジャーに手動でコマンドを送信します。2つのツールリリースボタンは、スピンドルヘッドカバーとキーボード上にあります。

ツールチェンジャーの積載

要注意: ツールチェンジャーの仕様の上限を超えないようにしてください。極めて過重量の工具の重量は均等に分散させるべきです。つまり、過重量工具は対角線上に置き、隣同士にはしないでください。ツールチェンジャーにおいて工具間のクリアランスは十分であるか確認してください。この距離は、20ポケットの場合には3.6"、24+1ポケットの場合には3インチです。工具間の正しい最小クリアランスについてツールチェンジャーの仕様を確認してください。

 注:気圧が低い、あるいは容積が不十分であると、工具解除ピストンにかかる圧力が低下して工具交換の所要時間が長くなるか、工具が解除されなくなります。

警告:電源投入時、電源を入れるとき、切るとき、ツールチェンジャー操作時はツールチェンジャーから離れてください。

工具は必ずスピンドルからツールチェンジャーへ積載してください。工具をツールチェンジャーの回転ラックへ直接積載しないようにしてください。一部のミルにはリモートツールチェンジャー制御が実装されています。これによって回転ラックで工具の検査と交換を行えます。このステーションは、初回積載と工具の調整を目的としたものではありません。

要注意:工具解放時に大きな音がするのは問題があることを示しています。ツールチェンジャーやスピンドルが深刻な損傷を受ける前に確認するべきです。

傘型ツールチェンジャーのツールローディング

1

このセクションでは、新しいアプリケーションで空のツールチャンジャ―に工具を積載する方法を説明します。ここでは、ポケット工具テーブルに前のアプリケーションの情報が残っていると仮定します。

工具ホルダにミルの正しいプルスタッドが取り付けられていることを確認してください。

2

傘型ツールチェンジャー積載工具はまずスピンドルに積載することにより、傘型ツールチェンジャーに積載されます。スピンドルに工具を積載するには、工具を準備した後、以下の手順で行います。

ミルに対して適切なタイプのプルスタッドが積載された工具に備えられていることを確認してください。

MDIモードの場合はMDI/DNCを押します。

CNCプログラムに合わせて工具を編成します。

工具を手に取り、工具(まずプルスタッドから)をスピンドルに挿入します。工具ホルダの2つの切り欠きがスピンドルのタブと整列するように工具を回転させます。工具解放ボタンを押しながら工具を上方に向けて押します。工具がスピンドルに装着されたら、工具解放ボタンを放します。

ATCFWDを押します。

すべての工具を積載するまで残りの工具でステップ4と5を繰り返します。

傘型ツールチェンジャーの復元

ツールチェンジャーに詰まりが発生した場合、制御が自動的にアラーム状態になります。これを是正する方法:

警告: 初めにアラームが表示されている場合を除き、ツールチェンジャーの近くには決して手を置かないでください。

  1. 詰まりの原因を取り除きます。
  2. RESET(リセット)を押してアラームを消します。
  3. RECOVERを押してツールチェンジャーをリセットするための指示に従ってください。

10 - ミル - SMTC

  • 10.1 概要
  • 10.2 工具テーブル
  • 10.3 工具積載
  • 10.4 移動工具
  • 10.5 ドアスイッチパネル
  • 10.6 SMTCリカバリ

ツールチェンジャー

ミルツールチェンジャーには、傘型(UTC)とサイドマウントツールチェンジャー(SMTC)2つのタイプがあります。いずれのツールチェンジャーも同じ方法でコマンドを行いますが、設定方法は異なります。

機械がゼロリターンになっていることを必ず確認してください。そうでない場合は、電源投入を押します。

TOOL RELEASE、ATC FWD、およびATC REVを使用して、ツールチェンジャーに手動でコマンドを送信します。2つのツールリリースボタンは、スピンドルヘッドカバーとキーボード上にあります。

ツールチェンジャーの積載

要注意: ツールチェンジャーの仕様の上限を超えないようにしてください。極めて過重量の工具の重量は均等に分散させるべきです。つまり、過重量工具は対角線上に置き、隣同士にはしないでください。ツールチェンジャーにおいて工具間のクリアランスは十分であるか確認してください。この距離は、20ポケットの場合には3.6"、24+1ポケットの場合には3インチです。工具間の正しい最小クリアランスについてツールチェンジャーの仕様を確認してください。

 注:気圧が低い、あるいは容積が不十分であると、工具解除ピストンにかかる圧力が低下して工具交換の所要時間が長くなるか、工具が解除されなくなります。

警告:電源投入時、電源を入れるとき、切るとき、ツールチェンジャー操作時はツールチェンジャーから離れてください。

工具は必ずスピンドルからツールチェンジャーへ積載してください。工具をツールチェンジャーの回転ラックへ直接積載しないようにしてください。一部のミルにはリモートツールチェンジャー制御が実装されています。これによって回転ラックで工具の検査と交換を行えます。このステーションは、初回積載と工具の調整を目的としたものではありません。

要注意:工具解放時に大きな音がするのは問題があることを示しています。ツールチェンジャーやスピンドルが深刻な損傷を受ける前に確認するべきです。

ツールテーブル

このセクションでは、工具ポケットテーブルを使用して工具に関する制御情報を提供する方法について説明します。

注意:傘型のツールチェンジャーを備える機械の場合、工具ポケットテーブルは使用しません。

1) 工具ポケットテーブルにアクセスするには現在のコマンドを押してツールタブを選択します。

2)アクティブツール-スピンドルに取り付けられている工具番号を示します。

3)アクティブポケット -これはあなたに次のポケット番号を示しています。

4)ポケットを大[L]に設定 -大型工具の直径が、40テーパーマシンの場合は3"を超える場合、50テーパーマシンの場合は4"を超える場合にこのフラグを使用します。目的のポケットまでスクロールし、Lを押してフラグを設定します。

 要注意: 周辺のポケットの一つまたは両方に既に工具が含まれている場合、ツールチェンジャーに大型工具を配置することはできません。そうすることによって、ツールチェンジャーの衝突が発生します。大型工具については、周辺のポケットが空でなくてはなりません。ただし、大型工具が隣接する空のポケットを共有することは可能です。

大型の過重量工具(左)と過重量(大型ではない)工具(右)

5)ポケットをヘビー[H]に設定する -このフラグは、太くて小さい直径の40テーパー工具(4ポンド以上)または50テーパー工具(12ポンド以上)がスピンドルにロードされている場合に使用します。目的のポケットまでスクロールし、Hを押してフラグを設定します。

6)ポケットをXL [X]に設定する -ツールの両側に2つの隣接するポケットが必要な場合は、このフラグを使用します。目的のポケットまでスクロールし、Xを押してフラグを設定します。

注:このオプションは、マシンが50テーパーの場合にのみ表示されます。

7)カテゴリをクリア[スペース] -目的のツールを強調表示し、スペースキーを押してフラグをクリアします。

8)設定ツール[###] + [Enter]-目的のポケットを強調表示し、工具番号を入力し、Enterを押して目的の工具番号を設定します。

注:ひとつの工具番号を複数のポケットに割り当てることはできません。工具ポケットテーブルにすでに指定されている工具番号を入力すると、エラーが発生します。

9)クリアツール[0] + [Enter]-目的のポケットを強調表示し、0 + Enterを押してツール番号をクリアします。

10)テーブルのリセット[Origin]メニューを使用するには中央コラムにカーソルを置いてORIGINを押します。このメニューでは以下を行えます:

  • すべてのポケットを配列 - ポケット位置に基づいて、すべての工具番号を1から始まる連続番号にします。
  • すべてのポケットをゼロにする - すべてのポケット番号から工具番号を削除します。
  • カテゴリーフラッグ削除 - すべての工具からカテゴリー指定を削除します。

11)* 現在のツールチェンジャーポケットを示します。

サイドマウントツールチェンジャーの工具積載

1

このセクションでは、新しいアプリケーションで空のツールチャンジャ―に工具を積載する方法を説明します。ここでは、ポケット工具テーブルに前のアプリケーションの情報が残っていると仮定します。

工具ホルダにミルの正しいプルスタッドが取り付けられていることを確認してください。

現在のコマンドを押してから、工具テーブルタブに移動し、DOWNカーソルを押します。ツールテーブルを参照して、正しいツール情報を工具テーブルに設定してください。

2

工具1(まずプルスタッドから)をスピンドルに挿入します。

スピンドルへの工具の挿入:[1]工具解放ボタン。

工具ホルダの2つの切り欠きがスピンドルのタブと整列するように工具を回転させます。

工具を上方に向けて押し、工具解放ボタンを押します。

工具がスピンドルに装着されたら、工具解放ボタンを放します。

高速サイドマウントツールチェンジャー

高速サイドマウントツールチェンジャーには追加的な「過重量の」工具指定があります。重量が4ポンドを超える工具は過重量と見なされます。Hを用いて過重量工具の指定を行わなければなりません(備考:大規模な工具はすべて過重量と見なされます)。操作時、工具テーブルの「h」は大ポケットにある過重量工具を意味します。

安全注意事項として、ツールチェンジャーは過重量工具の交換時、通常速度の最大25%で動作します。ポケットが上下する速度は低下しません。制御は、工具交換が完了すると速度を現在の高速度に回復させます。通常とは異なる、あるいは極端な工具据え付けに伴う問題がある場合、HFOへご連絡いただきサポートをお受けください。

H - 過重量であるものの、大規模であるとは限りません(大規模工具は両側に空のポケットが必要です)。

h - 大規模工具向けに指定されたポケットにおいて過重量である小径の工具(両側に空のポケットがなければなりません)。小文字の「h」および「l」は制御によって設定されます。小文字の「h」または「l」を工具テーブルに入力してはなりません。

l - スピンドルの大規模工具用に確保されたポケットにおいて小径である工具。

大規模工具は過重量と見なされます。

過重量工具は大規模であるとは見なされません。

非高速ツールチェンジャーの場合、「H」および「h」は影響を及ぼしません。

工具指定に「0」を使用

工具テーブルで、ツール番号に0(ゼロ)を入力して、ツールポケットに "常に空"のラベルを付けます。ツールチェンジャーはこのポケットを"見る"ことができず、「0」の指定のあるポケットからの工具の据え付けや入手を試みることは決してありません。

スピンドル内の工具の指定にはゼロを使用することはできません。スピンドルには常に工具番号指定がなくてはなりません。

回転ラックの工具の移動

回転ラックの工具を移動させる必要がある場合、以下の手順に従ってください。

要注意: 前もって回転ラックの工具の再構築を計画してください。ツールチェンジャーにおける衝突の可能性を抑制するために、工具の移動は最小限にとどめてください。現在、ツールチェンジャー内に大規模工具または過重量工具が積載されている場合、指定されたとおりに工具ポケット間を移動するだけか確認してください。

回転ラックの工具の移動

回転ラックの工具を移動させる必要がある場合、以下の手順に従ってください。

要注意: 前もって回転ラックの工具の再構築を計画してください。ツールチェンジャーにおける衝突の可能性を抑制するために、工具の移動は最小限にとどめてください。現在、ツールチェンジャー内に大規模工具または過重量工具が積載されている場合、指定されたとおりに工具ポケット間を移動するだけか確認してください。

工具の移動

写真のツールチェンジャーには、通常サイズのツールが揃っています。この例の目的において、ポケット12の大型工具の場所を確保するために工具12をポケット18へ移動させる必要があります。

大型工具用の場所の確保:[1]工具12をポケット18へ、[2]大型工具をポケット12へ。

1)MDIモードを選択します。現在のコマンドを押して、工具テーブル画面に移動します。ポケット12にある工具の番号を特定します。

2)Tnnをタイプします(ここで、nnはステップ1において得られた工具番号です)。ATCFWDを押します。これによって工具はポケット12からスピンドル内へ移動します。

3)P18をタイプした後にATC FWDを押し、スピンドル内の工具をポケット18内へ移動させます。

4)工具テーブルのポケット12へスクロールしてLを押した後、ENTERを押してポケット12を大型として指定します。

5)工具テーブルのスピンドルにツール番号を入力します。工具をスピンドルに挿入します。

 注: 特大工具もプログラムできます。「特大」工具は3つのポケットを占める工具です。工具の直径は、据え付けられたポケットの片側にある工具ポケットを覆います。このサイズの工具が必要な場合、HFOへご連絡いただき、特殊な構成への対応をご依頼ください。工具テーブルは、特大工具の間に2つの空いたポケットが必要になることからアップデートしなければなりません。

6)制御にP12を入力し、ATC FWDを押します。工具がポケット12に配置されます。

SMTC工具の事前呼び出し

工具の事前呼び出し

時間を節約するために、制御は機械運動と工具交換の処理および準備に向けてプログラムを80行まで先読みします。先読みによって工具交換が検知されると、制御はプログラム内の次の工具を配置します。これは「工具の事前呼び出し」と呼ばれます。

一部のプログラムでは先読みの停止を指令できます。プログラムが次の工具交換前にこれらの指令を行った場合、制御は次の工具を事前に呼び出しません。これによってプログラムの実行速度が低下する可能性があります。なぜなら、機械は、工具交換が可能になる前に次の工具が配置されるのを待機しなければならないからです。

先読みを停止するプログラム指令:

  • ワークオフセットの選択(G54、G55など)
  • G103ブロックバッファ制限。Pアドレスなしで、あるいはゼロ以外のアドレス付きでプログラムされている場合。
  • オプショナルストップ
  • M00 プログラムストップ
  • ブロック削除スラッシュ( /)
  • 高速で実行される多数のプログラムブロック

制御が先読みせずに次の工具を事前に呼び出すことを確認するために、このコード片にあるように、工具交換指令の直後に回転ラックを次の工具の位置へ移動させるよう指令することが可能です。

T01 M06(工具交換)
T02(次のツールを事前に呼び出す);

 

SMTCドアスイッチパネル

MDC、EC-300、EC-400といったミルには工具積載を支援するためのサブパネルがあります。手動/自動工具交換スイッチは、自動ツールチェンジャーを操作する場合には「自動操作」に設定しなければなりません。スイッチが「手動」に設定されると、時計回りと反時計回りの記号が表示された2個のボタンが有効になり、自動工具交換が無効になります。ドアには、ドアの開放を検知するセンサースイッチが付いています。

ツールチェンジャードアスイッチパネルの記号:

[1]ツールチェンジャー回転ラックを反時計回りに回転させます。

[2]ツールチェンジャー回転ラックを時計回りに回転させます。

[3]工具交換スイッチ-自動操作、

[4]工具交換スイッチ-手動操作の選択。

SMTCドア操作

工具交換の進行中にケージドアが開いていると工具交換は停止し、ケージドアが閉まると再開します。進行中の機械加工操作はいずれも中断されません。

工具回転ラックの動作中にスイッチが手動に切り替えられると工具回転ラックは停止し、スイッチが自動に復帰すると再開します。次の工具交換はスイッチが復帰するまでは実行されません。進行中の機械加工操作はいずれも中断されません。

スイッチが手動に設定されている間、回転ラックは時計回りボタンまたは反時計回りボタンが1回押されるたびに1ポジションずつ回転します。

ツールチェンジャーの復帰中にケージドアが開くか、工具交換スイッチが手動位置に設定されてが押されると、ドアが開いているか手動モードであることをオペレーターに伝えるメッセージが表示されます。継続するには、オペレーターはドアを閉め、スイッチを自動位置に設定しなければなりません。

SMTCの復元

工具交換時に問題が発生した場合、ツールチェンジャーの復元を行う必要があります。以下に従ってツールチェンジャー復元モードに入ります。

RECOVERを押して、ツールチェンジャー復元タブに移動します。

[ENTER]を押します。アラームが発報しなければ、制御は最初に自動復元を試行します。アラームが発報した場合、リセットを押してアラームを解除し、ステップ1から繰り返します。

VMSTC TOOL RECOVERY画面で、Aを押して自動回復を開始するか、Eを押して終了します。

自動復元に失敗した場合、Mを押して手動復元を続けます。

手動モードでは、適切なツールチェンジャーの復元を行うために指示に従い、質問に回答してください。ツールチェンジャー復元プロセスを完全に終わらせてから終了しなければなりません。所定の手順が完了する前に終了した場合、所定の手順を最初から開始してください。

11 - ミル - 操作

  • 11.1 電源オン
  • 11.2 画面キャプチャ
  • 11.3 プログラム検索
  • 11.4 安全運転モード
  • 11.5 実行-停止-ジョグ-続行
  • 11.6 グラフィックモード

機械の電源投入

このセクションでは、新しい機械の電源を初めてオンにする方法について取り上げます。

  • 画面にHaasロゴが表示されるまで電源オンを押し続けます。セルフテストとブートシーケンスが終了すると起動画面が表示されます。

    起動画面は、機械を起動するための基本的な指示を表示します。[キャンセル]を押して画面を消します。

  • 非常停止を右に回してリセットします。
  • RESETを押して起動アラームを消します。アラームを消去できない場合、機械の修理が必要である可能性があります。HAAS ファクトリーアウトレット(HFO)へ連絡して支援を受けてください。
  • 機械がエンクローズされたらドアを閉めます。
    警告:次のステップを実行する前に、電源投入を押すと自動動作が突然始まることを忘れないでください。動作経路が片付いていることを確認してください。スピンドル、機械テーブル、ツールチェンジャーから離れてください。
  • 電源投入を押します。
    最初の電源投入の後、軸は個々の原点へ移動します。軸はその後、機械が各軸のホームスイッチを見つけるまでゆっくりと移動します。これによって機械の原点が決定されます。

以下のいずれかを押します。

  • 画面を消すにはキャンセルを押します。
  • CYCLE START(サイクルスタート)は、現在のプログラムを実行します。
  • 手動操作用のハンドルジョグ。

スピンドルのウォームアップ

機械のスピンドルが4日を超えてアイドル状態にある場合、機械を使用する前にスピンドルウォームアッププログラムを実行します。このプログラムはスピンドルの速度を徐々に高め、潤滑剤を行き渡らせてスピンドルを安定した温度に到達させます。

機械には、プログラムリスト内に20分間のウォームアッププログラム(O09220)が組み込まれています。一定した高速度でスピンドルを使用する場合、このプログラムを毎日実行するべきです。

画面キャプチャ

制御は現在の画面の画像をキャプチャし、取り付けられたUSBデバイスまたはユーザーデータメモリにそれを保存します。

必要に応じてファイル名を入力します。ファイル名が入力されていない場合、システムはデフォルトのファイル名を使用します(注を参照)。

[シフト]を押します。

F1を押します。

注: 制御はデフォルトのファイル名snapshot#.pngを使用します。#は0から開始し、画面をキャプチャするごとにインクリメントします。このカウンターは電源をオフにするとリセットされます。電源サイクル後に取り込んだ画面キャプチャは、ユーザーデータメモリ上の同一のファイル名を持つ過去の画面キャプチャを上書きします。

結果: 

制御は画面キャプチャをUSBデバイスまたは制御メモリに保存します。プロセスが終了すると、「スナップショットはUSBに保存されました」または「プロセスが終了したら、ユーザーデータに保存されたスナップショットが表示されます」というメッセージが表示されます。

エラーレポート

制御は、解析に使用する機械の状態を保存したエラーレポートを生成することが可能です。このレポートは、HFOが断続的に発生する問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。

  1. [シフト]を押します。
  2. F3を押します。

注意:アラームが発生した場合、あるいはエラーが有効である場合、エラーレポートを必ず生成するようにしてください。

結果: 

制御はエラーレポートをUSBデバイスまたは制御メモリに保存します。エラーレポートは、診断に向けた画面キャプチャや有効なプログラムなどの情報を含むZipファイルです。エラーまたはアラームが発生した場合、このエラーレポートを生成してください。エラーレポートは現地のHAAS ファクトリーアウトレットへ電子メールで送信してください。

基本プログラム検索

この機能を使ってプログラム内のコードを迅速に検索することができます。

注:これは、指定した検索方向で最初に一致するものを見つけるクイック検索機能です。Editorを使用するとさらに完全な機能を用いた検索を行えます。Editorの検索機能について詳しくは5ページを参照してください。

注:これは、指定した検索方向で最初に一致するものを見つけるクイック検索機能です。Editorを使用するとさらに完全な機能を用いた検索を行えます。Editorの検索機能について詳しくはSearch Menuを参照してください。

  1. 有効なプログラムにおいて検索したい文字列をタイプします。
  2. または下向きのカーソル矢印キーを押します。

結果: 

カーソル矢印キーは、そのカーソルの位置からプログラムの開始場所までを検索します。下向きのカーソル矢印キーはプログラムの終了部分まで検索します。制御は最初の一致を強調表示します。

注: 括弧()で囲んで検索語を入力すると、コメント行内のみを検索されます。

最後のプログラムエラーを見つける

ソフトウェアバージョン100.19.000.1100以降、制御によってプログラムの最後のエラーを検出できるようになりました。

シフト+F4を押すと、エラーを生成したGコードの最終行が表示されます。

安全運転モード

セーフモード安全運転の目的は、クラッシュが発生した場合に機械への損傷を軽減することです。クラッシュを防ぐことはできませんが、より早くアラームを発し、クラッシュ位置から後退します。

注:安全運転機能は、ソフトウェアバージョン100.19.000.1300以降で使用できます。

安全運転対応マシン

  • VF-1からVF-5
  • VM-2/3
  • UMC-500/750/1000
  • すべてのDM
  • すべてのDT
  • すべてのTM
  • ST-10~ST-35

クラッシュの一般的な原因は次のとおりです。

  • 不適切な工具オフセット。
  • 不適切なワークオフセット。
  • スピンドルにおける不適切な工具の使用。

注意:安全運転機能が検出するのはハンドルジョグおよび高速(G00)でのクラッシュのみであり、送り移動のクラッシュは検出されません。

  • 安全運転は次のことを行います。
  • 動作の速度を減速します。
  • 位置エラーの感度を強化します。
  • クラッシュが検出されると、制御によって軸が直ちに少量反転されます。これにより、クラッシュした物体に向けてモーターが駆動し続けるのを防ぎ、クラッシュ自体からの圧力を緩和します。安全運転がクラッシュを検出した場合、クラッシュした2つの表面の間に簡単に紙片をはめ込むことができるはずです。

注: 安全運転は、プログラムを作成または変更した後に初めて実行する際に使用することを目的としています。安全運転ではサイクル時間が大幅に増加するため、信頼性の高いプログラムの実行時に使用することは推奨されていません。安全運転を使用しても、クラッシュ発生時には、工具の破壊や加工品の損傷が発生する可能性があります。

安全運転はジョグ中も有効です。安全運転は、ジョブのセットアップ中に、オペレーターのエラーによる偶発的なクラッシュから保護するためにも使用できます。

機械が安全運転に対応している場合、MDIに新しいアイコンとF3 安全運転をアクティブ化する[1]の文字が表示されます。F3を押して安全運転をオン/オフします。安全運転が有効になっている場合は、プログラムパネルにウォーターマーク[2]が表示されます。

安全運転が有効になるのは高速動作時のみです。高速動作にはG00、ホームG28、工具交換、固定サイクルの非加工動作への移行が含まれます。送りやタップなどの加工動作では、セーフモードは有効になりません。

クラッシュ検出の性質上、安全運転は送り中には有効になりません。切削力はクラッシュと区別できません。

クラッシュが検出されると、すべての動作が停止し、アラーム[1]が発せられ、ポップアップ[2]を表示して、クラッシュが検出されたこと、ならびにクラッシュが検出された軸をオペレーターに知らせます。このアラームはリセットによってクリアできます。

場合によっては、安全運転バックオフによってパーツへの圧力が緩和できていない可能性があります。最悪の場合、アラームをリセットした後にさらにクラッシュが発生する可能性があります。そうなった場合は、安全運転をオフにして、クラッシュ位置から軸をジョグして離します。

停止・ジョグ・復帰

この機能により、実行中のプログラムを停止し、ジョグして加工品から離れ、その後プログラムを再度開始できます。

  1. FEED HOLDを押します。

    軸の動きが止まります。スピンドルはそのまま回転します。

  2. X、Y、Zを押すか、または設置されている回転軸(A軸は、B軸は、C軸は)を押し、その後ハンドルジョグを押します。制御はX、Y、Z軸と回転軸の現在位置を保存します。
  3. メッセージを表示し、Jog Awayアイコンを表示します。ジョグハンドルとジョグキーで工具を加工品から離します。FWD、REVまたはSTOPによりスピンドルを起動または停止できます。AUX CLNTキーでオプションのスルースピンドルクーラントをオンまたはオフできます(先にスピンドルを止める必要があります)。シフト + AUX CLNTキーでオプションのスルーツールエアーブラストをオンまたはオフできます。クーラントキーでクーラントのオン/オフを操作します。シフト+クーラントキーでオプションの自動エアガン/最低量潤滑機能を操作します。工具を解放し、またはインサートを交換できます。

    要注意:プログラムを再開すると、復帰位置に以前のオフセットが適用されます。よって、プログラム中断時に工具を交換し、またはオフセットを変更することは安全面からもお勧めできません。

  4. 保持された位置のなるべく近くにまでジョグするか、保持された位置まで障害なく高速復帰できる位置にジョグします。

  5. メモリーまたはMDIを押して実行モードに復帰します。制御はJog Returnメッセージを表示し、Jog Returnアイコンを表示します。プログラムを中断したときに有効だったモードに戻ったときのみ制御が継続します。

  6. CYCLE STARTを押します。制御は、FEED HOLDを押した位置から5%のところにX、Yと回転軸を高速移動します。そして、Z軸を元に戻します。この動きの最中にFEED HOLDを押すと、軸の動きは停止し、メッセージが表示されます。ジョグ復帰の動作を再開するにはサイクルスタートを押します。動きが終わると、制御は再度送りホールド状態になります。

    要注意: 制御はジョグにより工具を離したときの経路に従いません。

  7. サイクルスタートを押すとプログラムの動作に戻ります。

    要注意: 設定36がONである場合、制御はプログラムをスキャンし、安全にプログラムを継続できるよう、機械の状態(工具、オフセット、Gコード、Mコード、その他)が正しいか確認します。設定36がオフであれば、制御はプログラムをスキャンしません。これにより時間を短縮できますが、検証されていないプログラムで衝突の原因となることがあります。

グラフィクスモード

プログラムのトラブルシューティングを安全に行う方法のひとつが、GRAPHICSを押してグラフィクスモードでトラブルシューティングを実行することです。機械に動きはなく、画面に作動が再現されます。

1)軸平面 1を押してG17平面でグラフィックを表示するか、2を押してG18平面で表示するか、3を押してG19平面で表示します。

2)キーヘルプの領域グラフィクス画面の左下の部分にはファンクションキーのヘルプ領域があります。この領域には、使用可能なファンクションキーとその機能に関する説明が表示されます。

3)位置決めウィンドウこのペインの右下部分にはシミュレートされた機械テーブル領域が表示され、ここでシミュレートされたビューのズーム位置およびフォーカス位置を確認することができます。

4)グラフィックス速度 f3またはf4を押して、目的のグラフィック速度を実行します。

5)工具経路ウィンドウこのディスプレイの中央に表示される大きなウィンドウには、ワークエリアのビューシミュレーションが表示されます。このウィンドウには、切削工具アイコンおよびシミュレートされた工具経路が表示されます。

注:送り運動は黒の線で表示されます。高速移動は緑の線で表示されます。ドリルサイクル位置はXで表示されます。

注:設定253がオンである場合、工具直径は細線で表示されます。オフの場合、工具オフセット直径形状の表において指定された工具直径を使用します。

6)ズームズーム操作による移動先の領域を示す長方形(ズームウィンドウ)を表示するにはF2を押します。ズームウィンドウのサイズを小さくするにはページダウンを使用します。ズームウィンドウのサイズを大きくするにはページアップを使用します。ズームしたい位置へズームウィンドウを移動させるにはカーソル矢印キーを使用します。ENTERを押してズームを完了させます。制御は、ズームウィンドウに合わせて工具経路ウィンドウを拡大縮小します。工具経路を表示するにはプログラムを再度実行します。工具経路ウィンドウを拡大して全ワークエリアをカバーするにはをF2を押し、その後、ホームを押します。

7)Z軸パーツゼロ行グラフィクス画面の右上の角にあるZ軸バーの横線は、現在のZ軸のワークオフセットの位置と現在の工具の長さを示しています。プログラムシミュレーションの実行中、バーの網掛け部分は、Z軸のワークゼロ位置に対する、シミュレートされたZ軸動作の深さを示します。

8)位置ペイン位置ペインは、回転部品の実行中に推測されるとおりの軸位置を表示します。

12 - ミル - プログラミング

  • 12.1 基本プログラミング
  • 12.2 絶対位置決め/相対移動位置決め
  • 12.3 工具/ワークオフセットの呼び出し
  • 12.4 サブプログラム

基本プログラミング

典型的的なCNCプログラムには3つの部分があります。

1) 準備:このプログラム部分において、作業と工具オフセットを選択し、切削工具を選定し、クーラントを作動させ、スピンドル速度を設定し、軸動作の絶対位置または相対移動位置決めを選択します。

2)切断:プログラムのこの部分では、切削操作用の工具経路および送り速度を定義します。

3)完了:プログラムのこの部分では、スピンドルを邪魔にならない位置へ移動させ、スピンドルを停止させ、クーラントを停止させ、部品を取り外して検査できる位置にテーブルを移動します。

これは、材料片において工具1を用い、X=0.0、Y=0.0からX=-4.0、Y=-4.0までの直線経路に沿って0.100"(2.54mm)の深さの切削を行う場合の基本的なプログラムです。

注意: プログラムブロックには、それらのGコードが異なるグループからのものである限り、複数のGコードを含めることができます。ひとつのプログラムブロックにおいて、同一グループから2つのGコードを配置することはできません。また、ブロックごとに1つのMコードのみが許可されることに注意してください。

%
O40001(基本プログラム):
(G54 X0 Y0はパートの右上隅です);
(Z0はパーツの上にあります);
(T1は1/2"のエンドミルです);
(準備ブロックの開始);
T1 M06(工具1を選択);
G00 G90 G17 G40 G49 G54(安全な起動);
X0 Y0(1番目の位置へ高速)、
S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転)、
G43 H01 Z0.1(工具オフセット1オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G01 F20 Z-0.1(切削深さに対する送り);
X-4 Y-4(線形運動);
(完了ブロックの開始);
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
G53 Y0(Yホーム);
M30(プログラム終了);
%

準備

サンプルプログラムO40001には次に示す準備コードブロックがあります。

準備コードブロック 説明
% テキストエディタで書いたプログラムの始まりを示します。
O40001(基本プログラム): O40001はプログラムの名前です。プログラムの命名規則は、Onnnnn形式に従います。つまり、文字「O」または「o」の後に5桁の数字が続きます。
(G54 X0 Y0はパートの右上隅です); コメント
(Z0はパーツの上にあります); コメント
(T1は1/2"エンドミルです); コメント
(準備ブロックの開始); コメント
T1 M06(工具1を選択); 使用する工具T1を選択します。M06は、工具チェンジャーに工具1(T1)をスピンドルにロードするように命令します。
G00 G90 G17 G40 G49 G54(安全な起動)、

これを安全な起動の行と呼ばれます。工具を交換するたびに、このコードブロックを配置することを機械加工上お勧めします。G00は、高速動作モードで完了する軸の動きを定義します。 

G90は、それに続く軸の動きを絶対モードで完了するように定義します(詳細については、「絶対位置決めと相対移動位置決め(G90、G91)」のページを参照してください)。

G90は、それに続く軸の動きを絶対モードで完了するように定義します(詳細については、「絶対位置決めと相対移動位置決め(G90、G91)」のページを参照してください)。

G90は、それに続く軸の動きを絶対モードで完了するように定義します(詳細については、 を参照)。

G17は、切断面をXY面として定義します。G40は、カッター補正を取り消します。G49は、工具長補正を取り消します。G54は、オフセット表示のG54に格納されているワークオフセットを中心とする座標系を定義します。

X0 Y0(1番目の位置へ高速)、 X0 Y0は、テーブルにG54座標系の位置X = 0.0およびY = 0.0に移動するように指示します。
S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転)、

M03は、スピンドルを時計方向に回転します。アドレスコードSnnnnを使用します。ここで、nnnnは目的のスピンドルの回転数(RPM)です。 

ギアボックスがある機械では、制御はコマンドのスピンドル速度に基づいて、ハイギアまたはローギアを自動的に選択します。M41またはM42でこれをオーバーライドできます。これらのMコードの詳細については、「M41ローギアオーバーライド/M42ハイギアオーバーライド」のページを参照してください。

ギアボックスがある機械では、制御はコマンドのスピンドル速度に基づいて、ハイギアまたはローギアを自動的に選択します。M41またはM42でこれをオーバーライドできます。これらのMコードの詳細については、「M41/M42ロー/ハイギアオーバーライド」のページを参照してください。

G43 H01 Z0.1(工具オフセット1オン); G43 H01は、工具長補正+をオンにします。H01は、工具オフセット表示の工具1に保存されている長さを使用するように指定します。Z0.1は、Z軸をZ = 0.1にするように指令します。 
M08(クーラントオン); M08は、クーラントをオンにするように指令します。

切削

これらは、サンプルプログラムO40001の切削コードブロックです。

切削コードブロック 説明
G01 F20 Z-0.1(切削深さに対する送り); G01 F20は、直線で完了した後の軸の動きを定義します。G01には、アドレスコードFnnn.nnnnが必要です。アドレスコードF20は、その動きにおける送り速度が20インチ(508 mm)/分であることを指定します。Z-0.1は、Z軸をZ = - 0.1にするように指令します。
X-4 Y-4(線形運動); X-4 Y-4は、X軸にX = - 4.0へ移動するように指令し、Y軸にY = - 4.0へ移動するように指令します。

完成

完了コードブロック 説明
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ); G00は、高速動作モードにおいて軸動作を完了するように指令します。Z0.1は、Z軸をZ = 0.1にするように指令します。M09は、クーラントをオフにするように指令します。
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ); G53は、その後の軸の動きを機械座標系を基準にして定義します。G49は、工具長補正を取り消します。Z0は、Z = 0.0へ移動するコマンドです。M05は、スピンドルをオフにします。
G53 Y0(Yホーム); G53は、その後の軸の動きを機械座標系を基準にして定義します。Y0は、Y = 0.0へ移動するコマンドです。
M30(プログラム終了); M30は、プログラムを終了させ、制御上のカーソルをプログラムの先頭に移動します。
% テキストエディタで記述したプログラムの終了を示します。

絶対座標対相対座標位置決め(G90、G91)

絶対位置決め(G90)と相対移動位置決め(G91)は、制御が軸動作コマンドを解釈する方法を定義します。

G90コードの後に軸の動きを指令すると、軸は現在使用中の座標系の原点を基準としてその位置に移動します。

G91コードの後に軸の動きを指令すると、軸は現在の位置を基準としてその位置に移動します。

絶対プログラミングはほとんどの状況で役立ちます。相対値によるプログラミングは、等間隔の繰り返し切削に対してより効率的です。

図1は、等間隔の直径0.25インチ(13mm)の5つの穴がある部品を示していす。穴の深さは1.00インチ(25.4mm)で、間隔は1.250インチ(31.75mm)です。

図1は、等間隔の直径0.25インチ(13mm)の5つの穴がある部品を示しています。穴の深さは1.00インチ(25.4mm)で、間隔は1.250インチ(31.75mm)です。

絶対/相対値サンプルプログラム G54 X0 相対値[1]の場合Y0、絶対[2]の場合はG54

以下は、図に示すように穴をドリル加工する2つのプログラムの例で、絶対位置決めと相対移動位置決めを比較しています。 

センタードリルで穴を開け、0.250インチ(6.35mm)ドリルビットで仕上げます。センタードリルでは切削深さは0.200インチ(5.08mm)にし、0.250インチドリルでは1.00インチ(25.4mm)にします。G81、ドリル固定サイクルは、ドリルで穴を開けるために使用します。

ミルの相対移動位置決めの例

%
O40002(インクリメンタルex-prog);
N1(G54 X0 Y0はパーツの左中央です);
N2(Z0はパーツの上にあります);
N3(T1はセンタードリルです);
N4(T2はドリルです);
N5(T1準備ブロック);
N6 T1 M06(工具1を選択);
N7 G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
N8 X0 Y0(一番目の位置へ高速);
N9 S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転);
N10 G43 H01 Z0.1(工具オフセット1オン);
N11 M08(クーラントオン);
N12(T1切削ブロック);
N13 G99 G91 G81 F8.15 X1.25 Z-0.3 L5;
N14(G81を開始、5回);
N15 G80(G81を取り消す);
N16(T1完了ブロック);
N17 G00 G90 G53 Z0 M09(高速格納、クーラントオフ);
N18 M01(オプションの停止);
N19(T2準備ブロック);
N20 T2 M06(工具2を選択);
N21 G00 G90 G40 G49(安全な起動);
N22 G54 X0 Y0(1番目の位置へ高速)
N23 S1000 M03 (スピンドル時計方向に回転);
N24 G43 H02 Z0.1(工具オフセット2オン);
N25 M08(クーラントオン);
N26(T2切削ブロック);
N27 G99 G91 G81 F21.4 X1.25 Z-1.1 L5;
N28 G80(G81を取り消す);
N29(T2完了ブロック);
N30 G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
N31 G53 G90 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
N32 G53 Y0(Yホーム);
N33 M30(プログラム終了);
%

ミルの絶対座標位置決めの例

絶対座標プログラム手法は、相対座標プログラムより多くのコード行を必要とします。プログラムには、同様の準備と完了のセクションがあります。

相対座標プログラミングの例の行N13を見てください。ここで、センタードリル操作が開始されます。G81は、ループアドレスコードLnnを使用して、サイクルを繰り返す回数を指定します。アドレスコードL5は、このプロセスを5回繰り返します。固定サイクルが繰り返される度に選択されたXとYが指定する距離だけの移動が行われます。このプログラムでは、相対座標プログラムはループの度にXを現在位置から1.25インチだけ動かし、ドリルサイクルを実行します。

動きはパーツから0.1インチ上の点から始まっているため、各ドリル動作に対し、プログラムはドリル深さを実際より0.1インチ深く指定します。

絶対座標位置決めでは、G81はドリルの深さを指定しますが、ループアドレスコードは使用しません。この方法では、別々の行で各穴の位置を指定しています。G80が固定サイクルを取り消すまで、制御は各位置でドリルサイクルを実行します。

絶対座標位置決めを行うプログラムでは、深さはパーツの表面(Z=0)からはじまるため、正確な穴の深さを指定します。

1

%
O40003(絶対ex-prog);
N1(G54 X0 Y0はパーツの左中央です);
N2(Z0はパーツの上にあります);
N3(T1はセンタードリルです);
N4(T2はドリルです);
N5(T1準備ブロック);
N6 T1 M06(工具1を選択);
N7 G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
N8 X1.25 Y0(1番目の位置へ高速);
N9 S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転);
N10 G43 H01 Z0.1(工具オフセット1オン);
N11 M08(クーラントオン);
N12(T1切削ブロック);
N13 G99 G81 F8.15 X1.25 Z-0.2;
N14(G81開始、1番目の穴);
N15 X2.5(2番目の穴);
N16 X3.75(3番目の穴);
N17 X5(4番目の穴);
N18 X6.25(5番目の穴);
N19 G80(G81を取り消す);
N20(T1完了ブロック);
N21 G00 G90 G53 Z0 M09(高速格納、クーラントオフ);
N22 M01(オプションの停止);
N23(T2準備ブロック);
N24 T2 M06(工具2を選択);
N25 G00 G90 G40 G49(安全な起動);
N26 G54 X1.25 Y0(1番目の位置へ高速)
N27 S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転);
NN28 G43 H02 Z0.1(工具オフセット2オン);
N29 M08(クーラントオン);
N30(T2切削ブロック);
N31 G99 G81 F21.4 X1.25 Z-1(1番目の穴);
N32 X2.5(2番目の穴);
N33 X3.75(3番目の穴);
N34 X5(4番目の穴);
N35 X6.25(5番目の穴);
N36 G80(G81を取り消す);
N37(T2完了ブロック);
N38 G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
N39 G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
N40 G53 Y0(Yホーム);
N41 M30(プログラム終了);
%

G43工具オフセット

G43 Hnn工具長補正コマンドは、工具交換のたびに使用する必要があります。これは、工具の長さを考慮に入れるためにZ軸の位置を調整します。Hnn引数は、使用する工具の長さを指定します。詳細については、「操作」セクションの「工具オフセットの設定」を参照してください。

 注意: 衝突の可能性を回避するために、工具長nn値はM06Tnn工具交換コマンドのnn値と一致する必要があります。

設定 15 - HおよびTコード照合は、nn値がTnn引数とHnn引数で一致する必要があるかどうかを制御します。設定15がオンで、TnnとHnnが一致しない場合、アラーム332「HとTが一致しません」が生成されます。

G54ワークオフセット

ワークオフセットは、加工品がテーブルのどこに配置されるかを定義します。

使用可能なワークオフセットは、G54-G59、G110-G129、およびG154P1-P99です。G110-G129とG154 P1-P20は、同じワークオフセットを参照します。

便利な機能は、テーブル上に複数の加工品を設定し、1つのマシンサイクルで複数のパーツを機械加工することです。これは、各加工品を異なるワークオフセットに割り当てることによって実現されます。

詳細については、このマニュアルのGコードのセクションを参照してください。単一のサイクルで複数の部品を機械加工する例を以下に示します。プログラムは切削操作でM97ローカルサブプログラム呼び出しを使用します。

%
O40005(ワークオフセットex-prog);
(G54 X0 Y0はパーツの左中央です);
(Z0はパーツの上にあります);
(T1はドリルです);
(準備ブロックの開始);
T1 M06(工具1を選択);
G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
X0 Y0;
(最初のワーク座標位置に移動-G54);
S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転)、
G43 H01 Z0.1(工具オフセット1オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
G00 Z3 (高速格納);
G90 G110 G17 G40 G80 X0 Y0.;
(2番目のワーク座標位置に移動-G110);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
G00 Z3 (高速格納);
G90 G154 P22 G17 G40 G80 X0 Y0.;
(3番目のワーク座標位置に移動-G154 P22);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
(完了ブロックの開始);
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
G53 Y0(Yホーム);
M30(プログラム終了);
N1000(ローカルサブプログラム);
G81 F41.6 X1 Y2 Z-1.25 R0.1(G81以降);
(1番目の穴);
X2 Y2(2番目の穴);
G80(G81を取り消す);
M99;
%

サブプログラム

サブプログラム:

  • 通常、プログラム内で数回繰り返される一連のコマンドです。
  • メインプログラムでコマンドを何回も繰り返すのではなく、別のプログラムで記述されています。
  • M97またはM98とPコードを使用してメインプログラムで呼び出されます。
  • 反復数にLを含めることができます。サブプログラムコールは、メインプログラムが次のブロックに進む前にL回繰り返されます。

M97を使用する場合:

  • Pコード(nnnnn)は、ローカルサブプログラムのブロック番号(Nnnnnn)と同じです。
  • サブプログラムはメインプログラム内にある必要があります。

M98を使用する場合:

  • Pコード(nnnnn)は、サブプログラムのプログラム番号(Onnnnn)と同じです。
  • サブプログラムがメモリにない場合、ファイル名はOnnnnn.ncである必要があります。機械がサブプログラムを見つけるには、ファイル名にO、先行ゼロ、および.ncが含まれている必要があります。
  • サブプログラムは、有効なディレクトリ、または設定251/252で指定された場所に存在する必要があります。サブプログラムの検索場所の詳細については、5ページを参照してください。

固定サイクルは、サブプログラムの最も一般的な使用法です。例えば、個別のプログラムにおいて一連の穴に関するXおよびY位置を入力することがあります。その場合、そのプログラムは固定サイクルのサブプログラムと呼ぶことができます。工具ごとに1回場所を書き込むのではなく、任意の数の工具に対して1回だけ場所を書き込みます。

検索位置のセットアップ

プログラムがサブプログラムを呼び出すと、制御は有効なディレクトリにあるサブプログラムを最初に検索します。制御がサブプログラムを検出できなければ、制御は設定251および設定252を使用して次に検索する場所を判断します。詳細については、これらの設定を参照してください。

設定252で検索場所のリストを作成するには:

  1. デバイスマネージャー(リストプログラム)で、リストを追加するディレクトリを選択します。
  2. [F3]を押します。
  3. メニューで設定252オプションを強調表示して、Enterキーを押します。

    制御は、設定252の検索場所のリストに現在のディレクトリを追加します。

結果:

検索場所のリストを表示するには、設定ページの設定252の値を確認します。

ローカルサブプログラム(M97)

ローカルサブプログラムは、メインプログラムによって数回参照される、メインプログラム内のコードブロックです。ローカルサブプログラムは、M97およびローカルサブプログラムのN行番号を参照するPnnnnnを使用して指令(呼び出)されます。

ローカルサブプログラムのフォーマットは、メインプログラムをM30で終了し、M30の後にローカルサブプログラムを入力するものです。各サブプログラムには、メインプログラムの次の行にプログラムを送り返すために、開始時にN行番号、終了時にM99が必要です。

%
O40009(ローカルサブプログラムex-prog);
(G54 X0 Y0はパートの右上隅です);
(Z0はパーツの上にあります);
(T1はスポットドリルです);
(T2はドリルです);
(T3はタップです);
(準備ブロックの開始);
T1 M06(工具1を選択);
G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
X1.5 Y-0.5(1番目の場所へ高速);
S1406 M03(スピンドルを時計方向に回転);
G43 H01 Z1(工具オフセット1オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G81 G99 Z-0.26 R0.1 F7 (G81を開始);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
(完了ブロックの開始);
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
M01(オプションの停止);
(準備ブロックの開始);
T2 M06(工具2を選択);
G00 G90 G40 G49(安全な起動);
G54 X1.5 Y-0.5(高速で1番目の位置に戻る);
S2082 M03(スピンドルを時計方向に回転);
G43 H02 Z1 (工具オフセット2オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G83 G99 Z-0.75 Q0.2 R0.1 F12.5(G83を開始);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
(完了ブロックの開始);
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
M01(オプションの停止);
(準備ブロックの開始);
T3 M06(工具3を選択);
G00 G90 G40 G49(安全な起動);
G54 X1.5 Y-0.5;
(高速で1番目の位置に戻る);
S750 M03(スピンドルを時計方向に回転);
G43 H03 Z1(工具オフセット3オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G84 G99 Z-0.6 R0.1 F37.5(G84を開始);
M97 P1000(ローカルサブプログラムを呼び出す);
(完了ブロックの開始);
G00 Z0.1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
G53 Y0(Yホーム);
M30(プログラム終了);
(ローカルサブプログラム);
N1000(ローカルサブプログラムの開始);
X0.5 Y-0.75(2番目の位置);
Y-2.25(3番目の位置);
G98 X1.5 Y-2.5(4番目の位置);
(始点復帰);
G99 X3.5(5番目の位置);
(R面のリターン);
X4.5 Y-2.25(6番目の位置);
Y-0.75(7番目の位置);
X3.5 Y-0.5(8番目の位置);
M99;
%

外部サブプログラム(M98)

外部サブプログラムは、メインプログラムが参照する別のプログラムです。M98を使用して外部プログラムを指令(呼び出)し、Pnnnnnを使用して呼び出すプログラム番号を参照します。

プログラムがM98サブプログラムを呼び出すと、制御はメインプログラムのディレクトリにあるサブプログラムを検索します。制御がメインプログラムのディレクトリにおいてサブプログラムを検知できない場合、設定251において指定された位置で検索します。詳しくは5ページを参照してください。制御がサブプログラムを見つけられなかった場合、アラームが発生します。

この例では、サブプログラム(プログラムO40008)は8つの位置を指定しています。また、位置4および位置5の間の移動時のG98コマンドも含まれています。これによってZ軸はR面ではなくその最初の始点に戻るため、工具は保持具の上を通過します。

メインプログラム(プログラムO40007)は、3つの異なる固定サイクルを指定します。

  1. 各位置でのG81スポットドリル
  2. 各位置でのG83ペックドリル
  3. 各位置でのG84タップ

各固定サイクルはサブプログラムを呼び出し、各位置で操作を実行します。

%
O40007(外部サブプログラムex-prog);
(G54 X0 Y0はパーツの左中央です);
(Z0はパーツの上にあります);
(T1はスポットドリルです);
(T2はドリルです);
(T3はタップです);
(準備ブロックの開始);
T1 M06(工具1を選択);
G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
G00 G54 X1.5 Y-0.5(1番目の位置へ高速);
S1000 M03(スピンドルを時計方向に回転)、
G43 H01 Z1 (工具オフセット1オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G81 G99 Z-0.14 R0.1 F7 (G81を開始);
M98 P40008(外部サブプログラムの呼び出し);
(完了ブロックの開始);
G00 Z1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
M01(オプションの停止);
(準備ブロックの開始);
T2 M06(工具2を選択);
G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
G00 G54 X1.5 Y-0.5(1番目の位置へ高速);
S2082 M03(スピンドルを時計方向に回転);
G43 H02 Z1 (工具オフセット1オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G83 G99 Z-0.75 Q0.2 R0.1 F12.5(G83を開始);
M98 P40008(外部サブプログラムの呼び出し);
(完了ブロックの開始);
G00 Z1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
M01(オプションの停止);
(準備ブロックの開始);
T3 M06(工具3を選択);
G00 G90 G40 G49 G54(安全な起動);
G00 G54 X1.5 Y-0.5(1番目の位置へ高速);
S750 M03(スピンドルを時計方向に回転);
G43 H03 Z1 (工具オフセット3オン);
M08(クーラントオン);
(ブロックの切断を開始);
G84 G99 Z-0.6 R0.1 F37.5(G84を開始);
M98 P40008(外部サブプログラムを呼び出す);
(完了ブロックの開始);
G00 Z1 M09(高速格納、クーラントオフ);
G53 G49 Z0 M05(Zホーム、スピンドルオフ);
G53 Y0(Yホーム);
M30(プログラム終了);
%

サブプログラム
%
O40008(サブプログラム);
X0.5 Y-0.75(2番目の位置);
Y-2.25(3番目の位置);
G98 X1.5 Y-2.5(4番目の位置);
(始点復帰);
G99 X3.5(5番目の位置);
(R面のリターン);
X4.5 Y-2.25(6番目の位置);
Y-0.75(7番目の位置);
X3.5 Y-0.5(8番目の位置);
M99(サブプログラムリターンまたはループ);
%

13 - ミル - マクロ

  • 13.1 はじめに
  • 13.2 マクロ表示
  • 13.3 マクロ呼び出し引数
  • 13.4 マクロ変数
  • 13.5 マクロ変数テーブル
  • 13.6 システム変数

マクロの概要

注:この制御機能はオプションです。購入方法については、HFOにお問い合わせください。

マクロは、標準のGコードでは不可能な機能と柔軟性を制御に追加します。特定の加工品への対応、カスタム固定サイクル、複雑な動作、オプションデバイスの駆動などができます。可能性はほぼ無限です。

マクロは、複数回実行できるルーチン/サブプログラムです。

マクロステートメントは、変数に値を割り当てたり、変数から値を読み取ったり、式を評価したり、プログラム内の別のポイントに条件付きまたは無条件に分岐したり、プログラムの一部のセクションを条件付きで繰り返したりすることができます。

マクロのアプリケーションの例をいくつか示します。例は概要であり、完全なマクロプログラムではありません。

オンテーブルでの即座の固定 - オペレーターとって便利な半自動のセットアップ手順を数多く用意しておくことができます。プログラム設計時に想定しなかった状況にも即座に対応するためのツールを予め用意しておくことができます。たとえば、ある会社が標準的なボルト穴に標準的なクランプを使用していると仮定します。セットアップ後に固定具にもうひとつクランプが必要なことが判明し、クランプのボルトパターンをドリル加工するマクロサブプログラム2000作成したとすると、クランプを固定具に追加するために必要なのは、次の2段階の手順だけです。

a) クランプを配置するX、Y、Z座標と角度に機械をジョグします。機械の表示から位置の座標を読み取ります。
b) MDIモードで次のコマンドを実行します。

G65 P2000 Xnnn Ynnn Znnn Annn;

ここで、nnnはステップa)で決定された座標です。ここでは、マクロ2000(P2000)が、指定された角度Aでクランプのボルト穴パターンをドリルするように設計されているため、作業を行います。基本的に、これはカスタム固定サイクルです。

単純なパターンの繰り返し - 繰り返されるパターンをマクロで定義し保存できます。たとえば:

a) ボルト穴パターン
b) スロット
c) 「く」の字パターン(任意の穴の数、角度と間隔)
d) ソフトジョーなどの特殊フライス削り
e) 格子状のパターン(横方向に12、下方向に15など)
f) 表面のフライカット(3インチフライカッターによる12 x 5インチの切削など)

プログラムによる自動オフセット設定 - マクロを使用すると、各プログラムで座標オフセットを設定できるため、セットアップ手順が簡単になり、エラーが発生しにくくなります(マクロ変数#2001-2800)。

検査 - プローブを使用することで、次の例のように機械の機能を強化できます。

a) 機械加工用に未知の寸法を決定するための部品の輪郭形成
b) オフセット値と摩耗値の工具校正
c) 鋳造品の材料許容量を決定するための、機械加工前の検査
d)平行度、平坦度、および位置を決定するための機械加工後の検査

便利なGコードとMコード

M00、M01、M30-プログラムの停止
G04-ドウェル
G65 Pxx - マクロサブプログラムの呼び出し 変数を渡せるようにします。
M29 - M-FINによる出力リレーの設定
M129 - M-FINによる出力リレーの設定
M59 - 出力リレーの設定
M69 - 出力リレーのクリア
M96 Pxx Qxx - 離散入力信号が0の場合の条件付きローカルブランチ
M97 Pxx - ローカルサブルーチンの呼び出し
M98 Pxx - サブプログラムの呼び出し
M99 - サブプログラムのリターンまたはループ
G103 - 先読み制限のブロック カッター補正は許容されていません。
M109 - インタラクティブなユーザー入力

丸め

制御は10進数を2進数として格納します。その結果、変数として保存された数字は最下位けた1桁で丸めることが可能です。例えば、マクロ変数#10000に格納された数字7は、後に、7.000001、7.000000または6.999999として読み取られる場合があります。ステートメントが以下の場合

IF [#10000 EQ 7]…;

誤った読み方をする可能性があります。これをプログラミングする比較的安全な方法は以下になります。

IF [ROUND [#10000] EQ 7]…;

この課題は通常、後で少数部分が表示されることが想定されていないマクロ変数に整数を格納する場合にのみ問題になります。

先読み

先読みは、マクロプログラミングにおいて非常に重要な概念です。制御は処理を高速化させるために可能な限り多くの行を早めに処理しようと試みます。これにはマクロ変数の解釈も含まれます。たとえば、

#12012 = 1 ;
G04 P1.;
#12012 = 0 ;

これは、出力をオンにし、1秒間待ってから、オフにすることを目的としています。しかし、先読みにより、制御がドウェルを処理している間、出力がオンになり、すぐにオフに戻ります。G103 P1は、先読みを1ブロックに制限するために使用されます。この例が適切に機能するよう、以下のように修正します。

G103 P1(G103の詳細については、マニュアルのGコードのセクションを参照してください);
;
#12012=1 ;
G04 P1.;
;
;
;
#12012=0 ;

ブロックの先読みとブロックの削除

Haas制御は、ブロック先読みを使用し、現在のコードブロックの後に続くコードブロックを読み取り、準備します。これにより、制御はあるモーションから次のモーションにスムーズに移行できます。G103は、制御がコードのブロックをどれだけ先に読み取るかを制限します。G103のPnnaddressコードは、制御がどの程度先読みを許容されているかを指定します。詳細については、「G103ブロック先読みの制限(グループ00)」を参照してください。

ブロック削除モードでは、コードブロックを選択的にスキップできます。スキップしたいプログラムブロックの先頭で/文字を使用します。ブロック削除モードに入るには、[BLOCK DELETE(ブロック削除)]を押します。ブロック削除モードが有効である間、制御は/文字でマークされたブロックを実行しません。たとえば:

以下を

/M99(サブプログラムのリターン);

以下をもつブロックの前に使用すると

M30(プログラムの終了と巻き戻し);

[BLOCK DELETE(ブロック削除)]がオンの場合、サブプログラムをメインプログラムにします。このプログラムはブロック削除がオフになるとサブプログラムとして使用されます。

ブロック削除トークンである「/」が使用されると、ブロック削除モードが有効でなくても、その行は先読みをブロックします。これは、NCプログラム内のマクロ処理をデバッグするのに役立ちます。

マクロ変数表示ページ

マクロ変数は、設定やオフセットと同じようにNet ShareまたはUSBポート経由で保存またはロードします。

ローカルおよびグローバルマクロ変数#1~#33および#10000~#10999は、[Current Commands(現在のコマンド)]画面で表示および変更されます。

注:機械の内部で3桁のマクロ変数に10000が追加されます。たとえば:マクロ100は10100として表示されます。

1

[CURRENT COMMAND(現在のコマンド)]を押して、ナビゲーションキーを使用して[Macro Vars(マクロ変数)]ページに移動します。

制御はプログラムを解釈するため、変数は変化し、結果は[Macro Vars(マクロ変数)]表示ページに表示されます。

値(最大は999999.000000)を入力し、ENTERキーを押して、マクロ変数を設定します。[ORIGIN(原点)]を押して、マクロ変数をクリアすると、Origin Clear Entry Popup(原点クリア入力ポップアップ)が表示されます。1~3の数字を押して選択を行うか、[CANCELL(取り消し)]を押して終了します。

2

変数を検索するには、マクロ変数番号を入力し、上または下向きの矢印を押します。

表示される変数は、プログラム実行時の変数の値を表します。場合によっては、実際の機械の動作よりも最大15ブロック先までの値が表示されることがあります。プログラムの先頭にG103P1を挿入してブロックのバッファリングを制限すると、プログラムのデバッグが容易になります。P値のないG103は、プログラムのマクロ変数ブロックの後に追加できます。マクロプログラムが正しく動作するためには、変数のロード中にG103 P1をプログラムに残しておくことをお勧めします。G103の詳細については、マニュアルのGコードのセクションを参照してください。

タイマーとカウンターのウィンドウにマクロ変数を表示

1

[Timers And Counters(タイマーとカウンター)]ウィンドウで、任意の2つのマクロ変数の値を表示し、それらに表示名を割り当てることができます。

[タイマーとカウンター]ウィンドウに表示する2つのマクロ変数を設定するには:

2

[CURRENT COMMANDS(現在のコマンド)]を押します。

ナビゲーションキーを使用して、[TIMERS(タイマー)]ページを選択します。

マクロラベル#1の名前またはマクロラベル#2の名前を強調表示します。

新しい名前を入力し、ENTERキーを押します。

矢印キーを使用して、[Macro Assign #1(マクロ割り当て#1)]または[Macro Assign #2(マクロ割り当て#2)]の入力フィールド(選択したマクロラベル名に対応)を選択します。

マクロ変数番号(#を除く)を入力し、ENTERキーを押します。

結果:
[タイマーとカウンター]ウィンドウにおいて、入力したマクロラベル(#1または#2)名の右側のフィールドに、割り当てられた変数値が表示されます。

マクロ呼び出し引数

G65ステートメントの引数は、マクロサブプログラムに値を送信し、マクロサブプログラムのローカル変数を設定するための手段です。

次の2つの表は、マクロサブプログラムで使用される数値変数へのアルファベットアドレス変数のマッピングを示しています。

文字アドレッシング

表1: アルファベットアドレス表

アドレス: 変数   アドレス: 変数
A 1   N -
B 2   O -
C 3   P -
D 7   Q 17
E 8   R 18
F 9   S 19
G -   T 20
H 11   U 21
I 4   V 22
J 5   W 23
K 6   X 24
L -   Y 25
M 13   Z 26

表2: 代替アルファベットアドレス設定

アドレス: 変数   アドレス: 変数   アドレス: 変数
A 1   K 12   J 23
B 2   I 13   K 24
C 3   J 14   I 25
I 4   K 15   J 26
J 5   I 16   K 27
K 6   J 17   I 28
I 7   K 18   J 29
J 8   I 19   K 30
K 9   J 20   I 31
I 10   K 21   J 32
J 11   I 22   K 33

引数は、小数点以下4桁までの浮動小数点値を受け入れます。制御がメートルである場合、小数点以下第3位(.000)であると見なします。以下の例では、ローカル変数#1は.0001を受け取ります。次のように、小数が引数値に含まれていない場合:

G65 P9910 A1 B2 C3 ;

値はこの表に従ってマクロのサブプログラムへ渡されます。

整数引数渡し(小数点不可)

アドレス: 変数   アドレス: 変数   アドレス: 変数
A .0001   J .0001   S 1.
B .0002   K .0001   T 1.
C .0003   L 1.   U .0001
D 1.   M 1.   V .0001
E 1.   N -   W .0001
F 1.   O -   X .0001
G -   P -   Y .0001
H 1.   Q .0001   Z .0001
I .0001   R .0001   - -

代替アドレス設定手法を使用すると、33個のローカルマクロ変数すべてに引数付きの値を割り当てることができます。以下の例は、マクロサブプログラムに対して2セットの座標位置を送信する方法を示しています。ローカル変数#4~#9はそれぞれ.0001~.0006に設定されます。

例:

G65 P2000 I1 J2 K3 I4 J5 K6; 

次の文字は、マクロサブプログラムにパラメータを渡すために使用することはできません。G、L、N、O、P。

マクロ変数

マクロ変数には、ローカル、グローバル、システムという3つのカテゴリがあります。

マクロ定数は、マクロ式に配置される浮動点値です。これらはアドレスA~Zと組み合わせることも、文の中で使用する場合には単独で使用することも可能です。定数の例としては、0.0001、5.3または-10などが挙げられます。

ローカル変数

ローカル変数の範囲は#1から#33です。一連のローカル変数は常時利用可能です。G65コマンドを使用したサブプログラムの呼び出しが実行されると、ローカル変数が保存され、新しいセットを使用できるようになります。これは、ローカル変数のネスティングと呼ばれます。G65呼び出し中に、すべての新しいローカル変数は未定義の値にクリアされ、G65行に対応するアドレス変数を持つローカル変数はすべてG65行の値に設定されます。以下は、ローカル変数と、それらを変更するアドレス変数引数の表です。

変数: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
住所: A B C I J K D E F - H
代替: - - - - - - I J K I J
変数: 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22
住所: - M - - - Q R S T U V
代替: K I J K I J K I J K I
変数: 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33
住所: W X Y Z - - - - - - -
代替: J K I J K I J K I J K

変数10、12、14〜16、および27〜33には、対応するアドレス引数がありません。上記の引数に関するセクションで示したように、それらは、十分な数のI、J、およびK引数が使用されている場合に設定できます。マクロサブプログラムに入ると、変数番号1〜33を参照することにより、ローカル変数を読み取って変更できます。

L引数を使用してマクロサブプログラムを複数回繰り返す場合、引数は最初の繰り返しでのみ設定されます。これは、ローカル変数1〜33が最初の繰り返しで変更された場合、次の繰り返しは変更された値にのみアクセスできることを意味します。Lアドレスが1より大きい場合、ローカル値は繰り返しから繰り返しまで保持されます。

M97またはM98を介してサブプログラムを呼び出しても、ローカル変数はネストされません。M98によって呼び出されるサブプログラムで参照されるローカル変数は、M97またはM98呼び出しの前に存在していたものと同じ変数および値です。

グローバル変数

グローバル変数はいつでもアクセス可能であり、電源をオフにしてもメモリに残ります。個々のグローバル変数のコピーはひとつのみです。グローバル変数には#10000〜#10999の番号が付けられています。3つのレガシー範囲(#100~#199、#500~#699、および#800~#999)が含まれています。レガシーの3桁のマクロ変数は#10000の範囲で始まります。つまり、マクロ変数#100は#10100として表示されます。 

 注: プログラムで変数#100または#10100を使用すると、制御は同じデータにアクセスします。どちらの変数番号を使用してもかまいません。

工場取付けオプションは、プローブ、パレットチェンジャーなどのグローバル変数を使用する場合があります。グローバル変数とその使用については、マクロ変数の表を参照してください。

注意: グローバル変数を使用する場合は、機械上の他のプログラムが同じグローバル変数を使用していないことを確認してください。

システム変数

システム変数を使用すると、さまざまな制御条件を操作できます。システム変数値は制御の機能を変えることができます。プログラムはシステム変数を読み取ると、その変数の値に基づいて挙動を変更することが可能です。一部のシステム変数は読み取り専用ステータスとなっているため、それらを変更することはできません。システム変数とその使用については、マクロ変数の表を参照してください。

マクロ変数テーブル

ローカル変数、グローバル変数、およびシステム変数のマクロ変数の表とその使用法は次のとおりです。新世代の制御変数のリストには、レガシー変数が含まれています。

NGC変数 レガシー変数 使用
#0 #0 数字ではありません(読み取り専用)
#1~#33 #1~#33 マクロ呼び出し引数
#10000~#10149 #100~#149 電源オフで保存される一般目的変数
#10150~#10199 #150~#199 プローブ値(設置されている場合)
#10200~#10399 非適用 電源オフで保存される一般目的変数
#10400~#10499 非適用 電源オフで保存される一般目的変数
#10500~#10549 #500~#549 電源オフで保存される一般目的変数
#10550~#10599 #550~#599 プローブの校正データ(取付けられている場合)
#10600~#10699 #600〜#699 電源オフで保存される一般目的変数
#10700~#10799 非適用 電源オフで保存される一般目的変数
#700~#749 #700~#749 内部使用専用の非公開変数
#709 #709 固定具クランプ入力で使用 一般目的での使用しないでください。
#10800~#10999 #800~#999 電源オフで保存される一般目的変数
#11000~#11063 非適用 64のディスクリート入力(読み取り専用)
#1064~#1068 #1064~#1068 X、Y、Z、A、B軸それぞれの最大軸負荷
#1080~#1087 #1080~#1087 直接のアナログ/デジタル変換入力(読み取り専用)
#1090~#1098 #1090~#1098 フィルタ済みのアナログ/デジタル変換入力(読み取り専用)
#1098 #1098 Haasベクトル駆動によるスピンドル負荷(読み取り専用)
#1264~#1268 #1264~#1268 C、U、V、W、T軸それぞれの最大軸負荷
#1601~#1800 #1601~#1800 工具1から200の溝の数
#1801~#2000 #1801~#2000 工具1から200の記録された最大振動数
#2001~#2200 #2001~#2200 工具長さオフセット
#2201~#2400 #2201~#2400 工具長さの磨耗
#2401~#2600 #2401~#2600 工具直径/半径のオフセット
#2601~#2800 #2601~#2800 工具直径/半径の摩耗
#3000 #3000 プログラマブルアラーム
#3001 #3001 ミリ秒タイマー
#3002 #3002 時間タイマー
#3003 #3003 シングルブロック抑制
#3004 #3004 送りホールド制御のオーバーライド
#3006 #3006 メッセージ付きプログラマブルストップ
#3011 #3011 年、月、日
#3012 #3012 時、分、秒
#3020 #3020 電源オンタイマー(読み取り専用)
#3021 #3021 サイクルスタートタイマー
#3022 #3022 送りタイマー
#3023 #3023 現在の部品タイマー(読み取り専用)
#3024 #3024 最後の完全な部品のタイマー(読み取り専用)
#3025 #3025 以前の部品タイマー(読み取り専用)
#3026 #3026 スピンドルの工具(読み取り専用)
#3027 #3027 スピンドル回転数(読み取り専用)
#3028 #3028 受信機にロードされているパレットの数
#3030 #3030 シングルブロック
#3032 #3032 ブロック削除
#3033 #3033 オプションの停止
#3034 非適用 安全運転(読み取り専用)
#3196 #3196 セルセーフタイマー
#3201~#3400 #3201~#3400 工具1~200の実際の直径
#3401~#3600 #3401~#3600 工具1~200のプログラマブルなクーラント位置
#3901 #3901 M30カウント1
#3902 #3902 M30カウント2
#4001~#4021 #4001~#4021 以前のブロックのGコードグループコード
#4101~#4126 #4101~#4126 以前のブロックのアドレスコード 
注記:(1) 4101から4126へのマッピングは、マクロ引数セクションのアルファベット順のアドレス指定と同じです。たとえば、ステートメントX1.3は変数#4124を1.3に設定します。
 
#5001~#5006 #5001~#5006 以前のブロックの終点
#5021~#5026 #5021~#5026 現在の機械座標位置
#5041~#5046 #5041~#5046 現在のワーク座標位置
#5061~#5069 #5061~#5069 現在のスキップ信号位置 - X、Y、Z、A、B、C、U、V、W
#5081~#5086 #5081~#5086 現在の工具オフセット
#5201~#5206 #5201~#5206 G52 ワークオフセット
#5221~#5226 #5221~#5226 G54ワークオフセット
#5241- #5246 #5241- #5246 G55ワークオフセット
#5261~#5266 #5261~#5266 G56ワークオフセット
#5281~#5286 #5281~#5286 G57ワークオフセット
#5301~#5306 #5301~#5306 G58ワークオフセット
#5321~#5326 #5321~#5326 G59ワークオフセット
#5401~#5500 #5401~#5500 工具送りタイマー(秒)
#5501~#5600 #5501~#5600 合計工具タイマー(秒)
#5601~#5699 #5601~#5699 工具寿命監視限界
#5701~#5800 #5701~#5800 工具寿命監視カウンター
#5801~#5900 #5801~#5900 これまでに検出された工具負荷モニターの最大負荷
#5901~#6000 #5901~#6000 工具積載監視限界
#6001~#6999 #6001~#6999 予約済み。使用不可。
#6198   NGC/CFフラグ
#7001~#7006 #7001~#7006 G110(G154 P1)追加ワークオフセット 
#7021~#7026 #7021~#7026 G111(G154 P2)追加ワークオフセット 
#7041~#7386 #7041~#7386 G112~G129(G154 P3~P20)追加ワークオフセット
#7501~#7506 #7501~#7506 パレットの優先度
#7601~#7606 #7601~#7606 パレットのステータス
#7701~#7706 #7701~#7706 パレットに割り当てられたパーツプログラム番号
#7801~#7806 #7801~#7806 パレット使用カウント
#8500 #8500 高度工具管理(ATM)グループID
#8501 #8501 グループ内のすべての工具の使用可能な工具寿命のATMパーセント
#8502 #8502 グループのATMで利用可能な工具の合計使用数
#8503 #8503 グループのATMで使用可能な工具の合計穿孔回数
#8504 #8504 グループのATMで使用可能な工具の合計送り時間(秒)
#8505 #8505 グループのATMで使用可能な工具の合計送り時間(秒)
#8510 #8510 ATMの次に使用される工具の番号
#8511 #8511 次の工具の使用可能な工具寿命のATMパーセント
#8512 #8512 次の工具のATM使用可能回数
#8513 #8513 次の工具のATM使用可能穿孔回数
#8514 #8514 次の工具のATM使用可能送り時間(秒)
#8515 #8515 次の工具のATM使用可能合計時間(秒)
#8550 #8550 個別の工具ID
#8551 #8551 工具の溝の数
#8552 #8552 記録されている最大の振動数
#8553 #8553 工具長さオフセット
#8554 #8554 工具長さの磨耗
#8555 #8555 工具直径オフセット
#8556 #8556 工具直径の磨耗
#8557 #8557 実際の直径
#8558 #8558 プログラマブルなクーラント位置
#8559 #8559 工具送りタイマー(秒)
#8560 #8560 合計工具タイマー(秒)
#8561 #8561 工具寿命監視限界
#8562 #8562 工具寿命監視カウンター
#8563 #8563 これまでに検出された工具負荷モニターの最大負荷
#8564 #8564 工具積載監視限界
#9000 #9000 温度補正アキュムレータ
#9000~#9015 #9000~#9015 予約済み(軸の温度アキュムレータの複製)
#9016 #9016 スピンドル温度補正アキュムレータ
#9016~#9031 #9016~#9031 予約済み(スピンドルからの軸の温度アキュムレータの複製)
#10000~#10999 非適用 一般目的変数
#11000~#11255 非適用 ディスクリート入力(読み取り専用)
#12000~#12255 非適用 ディスクリート出力
#13000~#13063 非適用 フィルタ済みのアナログ/デジタル変換入力(読み取り専用)
#13013 非適用 クーラントレベル
#14001~#14006 非適用 G110(G154 P1)追加ワークオフセット 
#14021~#14026 非適用 G110(G154 P2)追加ワークオフセット 
#14041~#14386 非適用 G110(G154 P3~G154 P20)追加ワークオフセット
#14401~#14406 非適用 G110(G154 P21)追加ワークオフセット
#14421~#15966 非適用 G110(G154 P22~G154 P99)追加ワークオフセット
#20000~#29999 非適用 設定
#30000~#39999 非適用 パラメータ
#32014 非適用 機械のシリアル番号
#50001~#50200 非適用 工具のタイプ
#50201~#50400 非適用 工具の材料
#50401~#50600 非適用 工具オフセットポイント
#50601~#50800 非適用 推定回転数(RPM)
#50801~#51000 非適用 推定送りレート
#51001~#51200 非適用 オフセットピッチ
#51201~#51400 非適用 実際のVPS推定RPM
#51401~#51600 非適用 加工品材料
#51601~#51800 非適用 VPS送りレート
#51801~#52000 非適用 おおよその長さ
#52001~#52200 非適用 おおよその直径
#52201~#52400 非適用 エッジ測定高さ
#52401~#52600 非適用 工具許容値
#52601~#52800 非適用 プローブタイプ

システム変数の詳細

システム変数は特定の機能に関連付けられています。これらの機能の詳細な説明は次のとおりです。

#550~#699 #10550~#10699 一般およびプローブ校正データ

これらの一般目的変数は、電源オフで保存されます。これらのより高い#5xx変数のいくつかは、プローブ校正データを保存します。例:#592は、工具検査をテーブルのどちら側に配置するかを設定します。これらの変数を上書きした場合には、プローブを再度校正する必要があります。

注意:プローブが取付けられていない機械の場合、これらの変数を電源オフ時に保存される一般目的変数として使用することができます。

#1080~#1097 #11000~#11255 #13000~#13063 1ビットディスクリート入力

外部デバイスからの指定された入力を次のマクロに接続できます。

変数 レガシー変数 使用
#11000~#11255 - 256のディスクリート入力(読み取り専用)
#13000~#13063 #1080~#1087
#1090~#1097
直接およびフィルタ済みのアナログ/デジタル変換入力(読み取り専用)

特定の入力値はプログラム内部から読み取ることができます。書式は#11nnnです。ここで、nnnは入力番号です。[DIAGNOSTIC(診断)]を押し、[I/O]タブを選択して、さまざまなデバイスの入力番号と出力番号を確認します。

例:

#10000=#11018

この例では、入力18(M-Fin_Input)を参照する#11018の状態を変数#10000に記録します。

I/O PCBで利用可能なユーザー入力については、Haasサービスのウェブサイトの「Robot Integration Aid」参考文書を参照してください。

#12000~#12255 1ビットディスクリート出力

Haas制御は、最大256のディスクリート出力を制御できます。ただし、これらの出力の多くは、Haas制御が使用するために予約されています。

変数 レガシー変数 使用
#12000~#12255 - 256のディスクリート出力

特定の出力値は、プログラム内から読み取りまたは書き込みを行うことができます。書式は#12nnnです。ここで、nnnは出力番号です。

例:

#10000=#12018;

この例では、入力18(クーラントポンプモーター)を参照する#12018の状態を変数#10000に記録します。

最大軸負荷

これらの変数には、機械の電源が最後にオンになってから、またはそのマクロ変数がクリアされてから、軸が達成した最大負荷が含まれています。最大軸荷重は、制御が変数を読み取ったときの軸荷重ではなく、軸が確認した最大荷重(100.0 = 100%)です。

#1064 = X軸 #1264 = C軸
#1065 = Y軸 #1265 = U軸
#1066 = Z軸 #1266 = V軸
#1067 = A軸 #1267 = W軸
#1068 = B軸 #1268 = T軸

工具オフセット

各工具オフセットには、長さ(H)、直径(D)および関連する摩耗値があります。

#2001~#2200 長さのH形状オフセット(1〜200)
#2201~#2400 長さのH形状摩耗(1〜200)
#2401~#2600 直径のD形状オフセット(1〜200)
#2601~#2800 直径のD形状摩耗(1~200)

#3000プログラマブルアラームメッセージ

#3000アラームはプログラムできます。プログラマブルアラームは組み込み型のアラームのように機能します。アラームはマクロ変数#3000を1~999の数に設定することによって生成されます。

#3000 = 15(アラームリストに配置されたメッセージ);

これが行われると、ディスプレイの下部にあるアラームが点滅し、次のコメントのテキストがアラームリストに配置されます。
アラーム番号(この例では15)は1000に追加され、アラーム番号として使用されます。この方法でアラームが生成されるとすべての運動が停止し、プログラムをリセットしなければ先へ進めません。プログラマブルアラームの番号は常に1000~1999です。

#3001~#3002タイマー

それぞれの変数に番号を割り当てることにより、2つのタイマーを値に設定できます。その後、プログラムは変数を読み取り、タイマーが設定されてから経過した時間を判定することができます。タイマーはドウェルサイクルを模倣したり、部品間の時間を判定したり、時間に依存する動作が必要な場合に使用できます。

  • #3001ミリ秒タイマー - ミリ秒タイマーは、電源投入後のシステム時間をミリ秒単位で表示します。#3001にアクセスした後に返される整数は、ミリ秒数を表します。
  • #3002時間タイマー - 時間タイマーはミリ秒タイマーと似ていますが、#3002にアクセスした後に返される数値が時間単位である点が異なります。時間タイマーとミリ秒タイマーは互いに独立したものであり、個別に設定できます。

システムオーバーライド

変数#3003は、Gコードのシングルブロック機能をオーバーライドします。

#3003の値が1の場合、シングルブロック機能がオンになっていても、コントロールは各Gコードコマンドを連続して実行します。

#3003の値がゼロの場合、シングルブロックは通常どおり動作します。シングルブロックモードでコードの各行を実行するには、[CYCLESTART(サイクルスタート)]を押す必要があります。

...
#3003=1 ;
G54 G00 G90 X0 Y0 ;
S2000 M03 ;
G43 H01 Z.1 ;
G81 R.1 Z-0.1 F20. ;
#3003=0 ;
T02 M06 ;
G43 H02 Z.1 ;
S1800 M03 ;
G83 R.1 Z-1. Q.25 F10. ;
X0 Y0.;
%

変数#3004

変数#3004は、操作中に特定の制御機能をオーバーライドします。

最初のビットは[FEED HOLD(送り停止)]を無効にします。変数#3004が1に設定されている場合、後続のプログラムブロックの[FEEDHOLD]は無効になります。#3004を0に設定して、[FEED HOLD]を再度有効にします。たとえば:

..
(アプローチコード - [FEED HOLD]が許可されています);
#3004 = 1([FEED HOLD]を無効にする);
(停止不可能なコード-[FEED HOLD]は許可されていません);
#3004 = 0([FEED HOLD]を有効にします);
(出発コード - [FEED HOLD]が許可されています);
...

変数#3004はM30で0にリセットされます。
これは、変数#3004ビットと関連するオーバーライドのマップです。

E = 有効 D = 無効

#3004 FEED HOLD 送りレートのオーバーライド 正確な停止の確認
0 E E E
1 D E E
2 E D E
3 D D E
4 E E D
5 D E D
6 E D D
7 D D D

#3006 プログラマブルストップ

M00のように機能するプログラムに停止を追加できます - 制御は停止し、[CYCLE START]を押すまで待機します。その後、プログラムは#3006の後のブロックを続行します。この例では、制御は、画面の中央下にコメントを表示します。

#3006 = 1(ここにコメント);

#3030 シングルブロック

次世代制御では、システム変数#3030が1に設定されている場合、制御はシングルブロックモードになります。G103 P1を使用して先読みを制限する必要はありません。次世代制御は、このコードを正しく処理します。 

注: 従来型Haas制御がシステム変数#3030 = 1を正しく処理するには、#3030 = 1コードの前にG103 P1を使用して先読みを1ブロックに制限する必要があります。

#4001~#4021 最終ブロック(モーダル)グループコード

Gコードグループを使用すると、機械制御でコードのをより効率的に処理できます。同様の機能を持つGコードは、通常同じグループにあります。たとえば、G90とG91はグループ3に属します。マクロ変数#4001~#4021は、21のグループのいずれかの最後またはデフォルトのGコードを格納します。

Gコードグループ番号は、Gコードセクションの説明の隣に表示されています。

例:

G81 ドリル固定サイクル(グループ09)

マクロプログラムがグループコードを読み取ると、プログラムはGコードの動作を変更すできます。#4003に91が含まれている場合、マクロプログラムは、すべての移動を絶対値ではなくインクルメントにする必要があると判断する可能性があります。グループゼロには関連する変数はありません。グループゼロのGコードは非モーダルです。

#4101~#4126 最終ブロック(モーダル)アドレスデータ

アドレスコードA~Z(Gは除く)は、モーダル値として維持されます。先読み処理によって解釈されるコードの最終行で表される情報は、変数#4101~#4126に含まれています。

アルファベットアドレスに対する変数番号の数値マッピングは、アルファベットアドレスによるマッピングに対応しています。たとえば、以前に解釈されたDアドレスの値は#4107にあり、最後に解釈されたI値は#4104です。マクロをMコードにエイリアスを設定する場合は、変数#1~#33を使用して変数をマクロに渡すことはできません。その代わりに、マクロで#4101〜#4126の値を使用します。

#5001~#5006 最終のターゲット位置

最終運動ブロックの最終的にプログラムされたポイントには、それぞれ変数#5001~#5006、X、Z、Y、A、B、Cを通じてアクセスできます。値は現在のワーク座標系に示されており、機械の動作中に使用できます。

#5021~#5026 機械座標の現在位置

現在の機械の軸位置を得るには、X、Y、Z、A、B、Cの各軸にそれぞれ対応するマクロ変数#5021~#5026

を呼び出します。
#5021 X軸 #5022 Y軸 #5023 Z軸
#5024 A A軸 #5025 B軸 #5026 C軸

注: 機械が動いている間は値を読み取ることはできません。

#5041~#5046 ワーク座標の現在位置

を呼び出します。現在のワーク座標位置を取得するには、軸X、Y、Z、A、B、およびCにそれぞれ対応するマクロ変数#5041~#5046を呼び出します。

注意:機械が動いている間は、値を読み取ることはできません。 #504Xの値には、工具長補正が適用されています。

#5061~#5069 スキップ信号の現在位置

それぞれX、Y、Z、A、B、C、U、V、およびWに対応するマクロ変数#5061~#5069は、最後のスキップ信号が発生した軸位置を示します。値は現在のワーク座標系に示されており、機械の動作中に使用できます。

#5063(Z)の値には、工具長補正が適用されています。

#5081~#5086 工具長補正

マクロ変数#5081~#5086は、それぞれ軸X、Y、Z、A、B、またはCの現在の合計工具長補正を示します。これには、H(#4008)で設定された現在の値と摩耗値によって参照される工具長オフセットが含まれます。

#5201~#5326、#7001~#7386、#14001~#14386 ワークオフセット

マクロ式は、すべてのワークオフセットを読み取って設定できます。これにより、正確な位置に座標を予め設定したり、スキップ信号(検査済み)の位置と計算の結果に基づいて座標を値に設定することができます。

いずれかのオフセットが読み取られると、そのブロックが実行されるまで、解釈先読みキューは停止します。

#6001~#6250 マクロ変数での設定へのアクセス

それぞれ設定1から開始して、変数#20000~#20999または#6001~#6250を介して設定にアクセスします。制御で使用できる設定の詳細については、5ページを参照してください。

注: #20000〜20999の範囲番号は、設定番号に直接対応しています。プログラムに旧式のHaas機械との互換性が必要な場合にのみ、設定アクセスに#6001~#6250を使用してください。

#6198 次世代制御識別子

マクロ変数#6198の読み取り専用値は1000000です。

プログラムで#6198をテストして制御バージョンを検出し、その制御バージョンのプログラムコードを条件付きで実行できます。たとえば:

%
IF[#6198 EQ 1000000] GOTO5 ;
(非NGCコード);
GOTO6 ;
N5(NGCコード);
N6 M30 ;
%

このプログラムでは、#6198に格納されている値が1000000に等しい場合は、次世代制御互換コードに移動して、プログラムを終了します。#6198に格納されている値が1000000に等しくない場合は、非NGCプログラムを実行してから、プログラムを終了します。

#6996~#6999 マクロ変数でのパラメータへのアクセス

これらのマクロ変数は、次のように、すべてのパラメータと任意のパラメータビットにアクセスできます。

  • #6996:パラメータ番号
  • #6997:ビット番号(オプション)
  • #6998:変数#6996で指定されたパラメータ番号の値が含まれます。
  • #6999:変数#6997で指定されたパラメータビットのビット値(0または1)が含まれます。

注: 変数#6998および#6999は読み取り専用です。

パラメータ1から始まるマクロ変数#30000〜#39999をそれぞれ使用することもできます。パラメータ番号の詳細については、HFOにお問い合わせください。

使用法: 

パラメータの値にアクセスするには、そのパラメータの番号を変数#6996にコピーします。そのパラメータの値は、次のようにマクロ変数#6998で入手できます。

%
#6996=601(パラメータ601を指定);
#10000=#6998(パラメータ601の値を変数#10000にコピーします);
%

特定のパラメータビットにアクセスするには、パラメータ番号を変数6996に、ビット番号をマクロ変数6997にそれぞれコピーします。以下に示されているとおり、パラメータビットの値はマクロ変数6999で入手できます。

%
#6996=57(パラメータ57を指定);
#6997=0(ビットゼロを指定);
#10000=#6999(パラメータ57ビット0を変数#10000にコピー);
%

パレットチェンジャー変数

オートパレットチェンジャーからのパレットのステータスは、次の変数でチェックされます。

.
#7501~#7506 パレットの優先度
#7601~#7606 パレットのステータス
#7701~#7706 パレットに割り当てられたパーツプログラム番号
#7801~#7806 パレット使用カウント
#3028 受信機に積載されるパレットの数

#8500~#8515 高度な工具管理

これらの変数は、高度な工具管理(ATM)に関する情報を提供します。変数#8500を工具グループ番号に設定し、読み取り専用マクロ#8501~#8515を使用して選択した工具グループの情報にアクセスします。

#8500 高度な工具管理(ATM) グループID
#8501 ATM グループ内のすべての工具の使用可能な工具寿命の割合(%)
#8502 ATM グループ内で使用可能なツールの合計使用数
#8503 ATM グループ内で使用可能な工具の合計穿孔回数
#8504 ATM グループで使用可能な工具の合計送り時間(秒)
#8505 ATM グループ内で使用可能な工具の合計時間(秒)
#8510 ATM 次に使用する工具の番号
#8511 ATM 次の工具の使用可能な工具寿命の割合(%)
#8512 ATM 次の工具の使用可能な使用回数
#8513 ATM 次の工具の使用可能な穿孔回数
#8514 ATM 次の工具の使用可能送り時間(秒)
#8515 ATM 次の工具の使用可能合計時間(秒)

#8550~#8567 高度な工具管理の段取り

これらの変数は、段取りに関する情報を提供します。変数#8550を工具オフセット番号に設定し、読み取り専用マクロ#8551~#8567を使用して選択した工具の情報にアクセスします。

注: マクロ変数#1601-#2800は、#8550~#8567が工具グループの工具に与えるのと同じデータへのアクセスを個々のツールに与えます。

#50001~#50200 工具のタイプ

マクロ変数#50001~#50200を使用して、工具オフセットページで設定された工具タイプを読み書きします。

ミルで利用可能な工具のタイプ

シェルミルエンドミルスポットドリルボールノーズプローブ将来の使用のための予備
工具のタイプ 工具のタイプ#
ドリル 1
タップ 2
3
4
5
6
7
8-20

14 - ミル - 制御アイコン

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