注:この制御機能はオプションです。購入方法については、HFOにお問い合わせください。
マクロは、標準のGコードでは不可能な機能と柔軟性を制御に追加します。特定の加工品への対応、カスタム固定サイクル、複雑な動作、オプションデバイスの駆動などができます。可能性はほぼ無限です。
マクロは、複数回実行できるルーチン/サブプログラムです。
マクロステートメントは、変数に値を割り当てたり、変数から値を読み取ったり、式を評価したり、プログラム内の別のポイントに条件付きまたは無条件に分岐したり、プログラムの一部のセクションを条件付きで繰り返したりすることができます。
マクロのアプリケーションの例をいくつか示します。例は概要であり、完全なマクロプログラムではありません。
オンテーブルでの即座の固定 - オペレーターとって便利な半自動のセットアップ手順を数多く用意しておくことができます。プログラム設計時に想定しなかった状況にも即座に対応するためのツールを予め用意しておくことができます。たとえば、ある会社が標準的なボルト穴に標準的なクランプを使用していると仮定します。セットアップ後に固定具にもうひとつクランプが必要なことが判明し、クランプのボルトパターンをドリル加工するマクロサブプログラム2000作成したとすると、クランプを固定具に追加するために必要なのは、次の2段階の手順だけです。
a) クランプを配置するX、Y、Z座標と角度に機械をジョグします。機械の表示から位置の座標を読み取ります。
b) MDIモードで次のコマンドを実行します。
G65 P2000 Xnnn Ynnn Znnn Annn;
ここで、nnnはステップa)で決定された座標です。ここでは、マクロ2000(P2000)が、指定された角度Aでクランプのボルト穴パターンをドリルするように設計されているため、作業を行います。基本的に、これはカスタム固定サイクルです。
単純なパターンの繰り返し - 繰り返されるパターンをマクロで定義し保存できます。たとえば:
a) ボルト穴パターン
b) スロット
c) 「く」の字パターン(任意の穴の数、角度と間隔)
d) ソフトジョーなどの特殊フライス削り
e) 格子状のパターン(横方向に12、下方向に15など)
f) 表面のフライカット(3インチフライカッターによる12 x 5インチの切削など)
プログラムによる自動オフセット設定 - マクロを使用すると、各プログラムで座標オフセットを設定できるため、セットアップ手順が簡単になり、エラーが発生しにくくなります(マクロ変数#2001-2800)。
検査 - プローブを使用することで、次の例のように機械の機能を強化できます。
a) 機械加工用に未知の寸法を決定するための部品の輪郭形成
b) オフセット値と摩耗値の工具校正
c) 鋳造品の材料許容量を決定するための、機械加工前の検査
d)平行度、平坦度、および位置を決定するための機械加工後の検査