ここでは、次の方法について手順を説明します。

1. TRPプッシュアウト（別名："ドローバーの高さ"）を確認／調整します。
2. TRPにシムを追加／削除します。
3. プリチャージ圧力を確認／調整します。
4. ドローバー開放位置（"クランプされていない"）位置の近接センサー（"スイッチ"）を調整します
5. ドローバーが閉鎖位置（"クランプされている"）位置の近接センサー（"スイッチ"）を調整します

機械の互換性

これらのコンポーネントを使用して、垂直ミルでこの手順を実行します。

• ベルト／ギアボックスドライブ
• 30または40テーパースピンドル
• クランプおよびクランプ解除近接センサーを備えた工具解除ピストン（TRP）

必要な工具：

圧力ゲージサービスキット（P/N 93- 2621）

工具なしで工具ホルダをスピンドルに挿入します。

テーブルを保護するために、テーブルに紙を 置きます。

アルミブロックを紙の上に置きます。

工具ホルダがブロックの上部から約 0.30"（8 mm）になるまで、Z 軸をジョグします。

ジョグレートを[ .001/1 ]に設定します。

工具ホルダがブロックに接触しぴったりとなるまで、Z 軸をジョグします。

[POSIT]、[ORIGIN]を順に押して、Z軸の位置をゼロにします。

ジョグレートを[ .01/10 ]に設定します。

Z 軸をブロックの上 0.100"（2.54 mm）にジョグします。

工具解除ボタンを長押しします。

アルミブロックを動かしてみてください。ドローバーの高さが正しい場合、ブロックは0.100インチでは動きません。

Z 軸をブロックの上 0.110" にジョグします。

工具解除ボタンを長押しします。

アルミブロックを動かしてみてください。ドローバーの高さが正しい場合、ブロックは0.110インチで緩んでいるはずです。

重要：VF-1～VF-5機械のシングルセンサー TRPの新しい許容値。0.080インチから0.130インチの間でぴったりしている場合、ドローバーの高さを調整する必要はありません。

注：負の方向のジョグインクリメントの数は、追加するシムの数です。正の方向のジョグ増分の数は、除去するシムの数です。

注意：TSCの場合はステップ2に進みます。

電磁ブラケットにある近接スイッチと電磁ケーブルを外します。ソレノイドからプリチャージおよび工具解除用エアチューブを外します。TRPアセンブリをスピンドルから持ち上げ、前方に動かして取り外します。オープンエンドレンチを使用して、TRPシャフトを保持します。クローズドエンドレンチを使用して、TRP ボルト [1] を時計回りに回して緩めます。

注：逆方向の工具解除ボルトのねじ山。

工具 TRP ボルトからシムワッシャ [2] を追加または除去します。中強度のスレッドロックコンパウンド（たとえば、青のLoctite®など）をTRPボルトに塗布します。TRPを取り付け "TRPプッシュアウト - チェック"手順を再度実行します。

電磁ブラケットにある近接スイッチと電磁ケーブルを外します。TSC ホースを外します。ソレノイドからプリチャージおよび工具解除用エアチューブを外します。TRP アセンブリをスピンドルから持ち上げ、前方に動かして取り外します。TSC シールハウジング [1] と TSC シール [2] を取り外します。シールハウジングにホースが取り付けられている場合は、取り外します。オープンエンドレンチ [3] を使用して、TRP シャフトを固定します。クローズドエンドレンチ [4] を使用して、TRP ボルト [5] を時計回りに回して緩めます。

 注意：工具解除ボルトのねじ山は逆方向に入ります。

工具 TRP ボルトからシムワッシャ [6] を追加または除去します。中強度のスレッドロックコンパウンド（たとえば、青のLoctite®など）をTRPボルトに塗布します。

TSC シールと TSC シールハウジングを取り付けます。ハウジングからホースを取り外した場合は、それらを接続します。"TRPプッシュアウト - チェック"手順を再度実行します。

プリチャージエアレギュレーターのノブを見つけます。ノブが止まるまで反時計回りに回します。

パラメータ149 PRE-CHARGE DELAY（プリチャージ遅延）が300に設定されていることを確認してください。

スピンドルに工具がないことを確認してください。

[Tool Release]ボタンを押します。

注：プリチャージが正しく調整されていないと、ピストンがドローバーに当たったときに大きな音がします。

メインの空気圧レギュレーターを時計回りに半回転させます。

[Tool Release]ボタンを押します。

TRPがドローバーに当たる音が聞こえたら、メインの空気圧レギュレーターを時計回りに1/4回転回します。

注意：圧力を上げ過ぎないでください。TRPがドローバーに当たる音が聞こえなくなるまで、圧力を上げてください。

圧力ゲージアセンブリを作成するには、次の手順を実行します。

• ゲージ [1] を T 型取付金具 [3] に取り付けます。
• 2個のクイックリリースフィッティング[2]をT型フィッティングに取り付けます。
• 1/4" チューブ [4] をクイックリリース取付金具 [2] の 1 つに挿入します。

チューブ [1] をプリチャージ圧力レギュレーター [4] の出力側から外します。

圧力ゲージアセンブリ [2] の上部にチューブを挿入します。

圧力ゲージアセンブリからの 1/4" チューブ [3] をレギュレーターに接続します。

一部の機械では、レギュレーターを調整できません。圧力計アセンブリを使用して、レギュレーターが正しく動作することを確認します。次の手順を実行してレギュレーター[2]が正しく動作することを確認します。

調整可能なレギュレータ：

プリチャージソレノイドバルブ[1]のボタンを長押しします。これを20秒間行います。

レギュレーター調整ノブを引いてロックを解除します。ベルト／ギアボックスへの空気圧を4psi（0.28バール）、インラインへの空気圧を30 psi（2.1バール）に設定します。電磁ボタンを離します。ソレノイドバルブ[1]のボタンを再度長押しします。これを20秒間行います。

ゲージが表示されていることを確認してください ベルト/ギアボックス：4 psi（0.28バー） インライン：30 psi（2.1バー）。電磁ボタンを離します。レギュレーター調整ノブを引いてロックを解除します。

調整不可能なレギュレータ：

プリチャージソレノイドバルブ[1]のボタンを長押しします。これを20秒間行います。

ゲージが表示されていることを確認してください ベルト/ギアボックス：4 psi（0.28バー） インライン：30 psi（2.1バー）。ゲージが正しい圧力を示さない場合、レギュレーターに欠陥があります。レギュレーターを交換してください。

両方： レギュレーターから圧力ゲージアセンブリを取り外します。

 ドローバー閉鎖 センサーは次のように調整します。

紙をテーブルに置いて、テーブルへの損傷を防止します。

アルミブロック [2] を紙の上に置きます。

工具ホルダがブロックに軽く触れるまで Z 軸をジョグします。

[POSITION] [ORIGIN] を押して Z 軸をゼロにします。

[ .001/1 ]を押します。

Z 軸をブロックの上 0.060"（1.52 mm）にジョグします。

I/O 診断ページに移動します。

ドローバーオープンの状態を監視しながら [Tool Release] を長押しします。 

工具解除ボタンを押したときにDraw Bar Open（ドローバー開放）が1に変わるまで、クランプ解除センサーを調整します。

Z 軸をブロックの上 0.050"（1.52 mm）にジョグします。

ドローバーオープンの状態を監視しながら [Tool Release] を長押しします。 

工具解除ボタンを押したときに ドローバーオープン が 0 に変わるまで、下部（アンクランプ）センサーを調整します。

ドローバー閉鎖センサーは次のように調整します。

スピンドルから工具ホルダを取り外します。

[MDI/DNC]に進み、すべてを削除します。

M59 P1120と書き込みます。

0.020"（0.508mm）の隙間ゲージ（またはシムストック）[1]をTRPの工具解除ボルト[2]とドローバー[3]の間に入れます。

[Cycle start]を押して、クランプ解除プリチャージソレノイドを作動させます。

ドローバー閉鎖のステータスをモニタリングします。クランプ解除プリチャージソレノイドが作動しているときにDraw Bar Closed（ドローバー閉鎖）が0になるまで、クランプセンサーを調整します。

[Reset]を押します

0.020"（0.508 mm）と 0.040"（1.016 mm)のフィーラーゲージ（またはシムストック）[1] を TRP の工具解除ボルト [2] とドローバー [3] の間に入れます。

[Cycle start]を押して、クランプ解除プリチャージソレノイドを作動させます。

必要に応じて、再調整しない場合は、クランプ解除プリチャージソレノイドが作動していないときに、Draw Bar Closed（ドローバー閉鎖）が1であることを確認してください。