可変流量クーラントポンプのオプションは、可変周波数ドライブ（VFD）を使用して、稼働中の標準的な遠心クーラントポンプの速度を制御します。これにより、MコードとP値を介してプログラムから直接クーラントの流量と圧力を制御できます。

注： 高圧フラッドクーラント（高圧クール）との互換性はありません。

1. クーラントポンプVFD
2. シャワーポンプVFD（一部のモデル）

DeltaブランドのVFDを取り付ける場合は、図のように配線する必要があります：

• DCM - ブラックワイヤージャンパー
• MI1とMI3 - 赤の電線と赤のジャンパー線。
• ACM - 黒の電線 
  
• AVI - 茶色の電線
• RA - 橙色の電線
• RC - 緑

SCHNEIDERブランドのVFDを取り付ける場合は、図のように配線する必要があります。

• [LI1] - 赤い電線

注記：赤いジャンパー線が接続されていません。絶縁テープを最後まで取り付けます。 

• [COM]と[COM] - 黒い電線と黒のジャンパー線。
  
• [AI1]  - 茶色の電線
• [RIA] - オレンジ色の電線
• [R1C] - 緑

I/O PCBとクーラントVFDおよびシャワークーラントVFDから33-9331と33-9334Bケーブルを取り外します。

注： すべての機械にシャワークーラントVFDが装備されているわけではありません。

DeltaブランドのVFDについては、この手順に従ってください

33-9334Cケーブル上で、MI3というラベルの付いた赤いジャンパー線からビニールキャップを取り外します。次に、ブラケットに含まれていないケーブルのラベルに従って、ケーブルをVFDに配線します。画像を参照してください。

SchneiderブランドのVFDについては、この手順に従ってください

33-9334Cケーブルを括弧[]内のにあるケーブルのラベルに従ってVFDに接続します。画像を参照してください。

I/O PCB 34-348xA /B/Cまたは34-349xA /Bについては、この手順に従ってください

画像の左側のようにスタンドオフ[1]を取り付けられるよう、I/Oボードを取り外します。スタンドオフ[1]は、キットに付属のネジを使って取り付ける必要があります。

 注意：スタンドオフを取り付ける必要があるI/Oボードの穴から、ナイロン製のスタンドオフを取り外す必要がある場合があります。

画像の右側にあるとおりに、I/OボードのJ5、J6、P73にアダプターボード [2] を取り付けます。キッドに付属しているネジ[3]を使ってアダプターボード[2] をスタンドオフに取り付けます。

注： I/Oボード P73 にケーブルが接続されている場合は、ケーブルを抜き取って、VFDアダプターボードの PP73 に接続します。

フラッドクーラント用VFDアダプターPCB（34-3031）のJ6にケーブル33-9334C [1]を接続します。[2] をI/O PCB上のP2に接続します。

シャワーVFDもある場合は、VFDアダプターPCB (34-3031A)のJ5に2本目のケーブル33-9334C を接続します。

注：これらの接続は、ボード上のほぼ同じ場所にある新しいI/O PCB 34-349xCに組み込まれています。 

DeltaブランドのVFDについては、この手順に従ってください

配線端子の上の2つのトグルスイッチは下の位置にある必要があります。[1]

機械の電源を入れ直します。

VFDが正しくプログラムされている場合、クーラントがオンになると、実行の横にある赤いLEDがオンになります。 

SchneiderブランドのVFDについては、この手順に従ってください

 注意：Schneider VFDを再プログラミングする際は、機械に電力が供給されている必要があります。

選択ホイールを押して、VFDメニューに入ります。[1]

VFDディスプレイに"ConF"が表示されるまで選択ホイールを回し、選択ホイールを押してメニューに入ります。[2]

VFDディスプレイに"FULL" が表示されるまで選択ホイールを回し、選択ホイールを押してメニューに入ります。[3]

VFDディスプレイに"I _ O -"が表示されるまで選択ホイールを回し、選択ホイールを押してメニューに入ります。[4]

SchneiderブランドのVFDについては、この手順に従ってください

VFDディスプレイに"nPL"が表示されるまで選択ホイールを回し、選択ホイールを押して入ります。[1]

プログラムされていないVFDに"EnEG"が表示されます。これを"nEG"に変更する必要があります。ディスプレイに"nEG"が表示されるまで選択ホイールを回します。[2]

ディスプレイに"nEG"が表示されると、選択ホイールを押して、設定の変更を保存します。

これでVFDがプログラムされました。VFD上の"ESC"を押して、VFDに"RDY"が表示されるまですべてのメニューを終了します。[3]

機械の電源を入れ直してください。

変更を保存せずにメニューを終了するには、"ESC"を押します。

この機能により、クーラントポンプの必要な圧力を選択できます。  

M08に加え、オプションのPコードを指定できるようになりました。このPコードを使用して、必要なクーラントポンプの圧力レベルを指定することができます。

P0 ＝ 低圧
P1 ＝ 標準圧
P2 ＝ 高圧

注意：  Pコードが指定されていない場合、または指定されたPコードが範囲外の場合、標準圧が使用されます。 

注：P2（高圧）を指定すると、クーラントポンプの音量が大きくなりますが、これは正常です。

次のパラメータを使用すると、VFD ドライブが有効になります：

注： これらのパラメータは工場で設定されており、ここでは参照用としてリストされています。

• 2232クーラントVDFタイプ 
• 2233シャワークーラントVFDタイプ

0 = VFD なし、1 = VFD に設定されている場合。

次の手順は、Schneider ATV12 VFDの加速パラメータが正しく設定されていることを確認する方法を示しています。 

機械の電源をオンにします。  

警告：入ってくる高電圧電源線に触れないように注意してください。 この手順に不安がある場合は、HAAS ファクトリーアウトレットにお問い合わせください。

1. ダイヤルボタンを1回押します
2. 画面上に表示されるCONF が見つかるまでダイヤルを回します。
3. ダイヤルボタンを1回押します。
4. 画面上に表示されるACC が見つかるまでダイヤルを回します。
5. ダイヤルボタンを1回押します。
6. 画面上に0.3 が表示されるまでダイヤルを回します
7. ダイヤルボタンを1回押します。
8. RDYが画面に表示されるまでESC ボタンを押します

VFDは、各圧力設定でテストする必要があります。各圧力設定は、次の範囲内であることを確認してください。  

注意：周波数は、過負荷アラームが表示されているところで確認できます[1]。クランプメーター[2]を使用して、さまざまな設定で電流を記録します。

P0で～ 50Hz、この設定で電流をテストして記録

 P1で～ 60Hz、この設定で電流をテストして記録

 P2で～80Hz、この設定で電流をテストして記録

注意：周波数は+/-3Hz以内である必要があります。過負荷の問題がある場合は、Haasサービスにご連絡ください。

ここでは、DT/DM機械にVFD Coolant (クーラント) オプションをインストールする方法について、手順を示します。取り付け可能なVFDユニットには2種類があります。どちらも仕様は同じで、外観が異なります。

1. Delta VFD
2. Scheider VFD

機械要件：

• 34-349XB - I/O PCB以上。 
• DT-1/2およびDM-1/2機械

注意：  34-349XB I/O PCBには、キットに含まれているVFDアダプターVFDを使用します。 34-349XC 以上では、VFDアダプターPCBは必要ありません。

この手順は次のキットに適用されます：

• 93-1001102  - 可変流量クーラント DT/DM

注意： これらのキットに含まれる可変周波数ドライブには、2つの異なるブランドがあります。必ず正しいタイプのVFD (DeltaブランドまたはSchneiderブランド) に対応した手順に従ってください。

該当する場合は、手順にShneiderまたはDeltaのラベルが付けられます。

画像に示すように、VFDユニットは制御キャビネットに取り付けます。VFDは、ブレーカーの横を通り、制御キャビネットの右上隅に向かう必要があります。

2 PPHS [1] を使用して、VFDユニット[2]を取付けプレート[3]に固定します。

VFDユニットを制御キャビネットの右下側のトランスからの電源に接続します。

ラベルに従って、ケーブル 33-1350 を使って次の接続を行います。

ケーブルのVFD電源側では、TB2 [7] 240V出力コネクタで次の接続を行います。

1. 赤はVFD T端子[1]に接続   
2. 白はVFD S端子[2]に接続  
3. 黒はVFD R端子[3]に接続   

ケーブルのトランス側では次の接続を行います。

1. 赤はトランスTB2、77端子[4]に接続
2. 白はトランスTB2、78端子[5]に接続
3. 黒はトランスTB2、79端子[6]に接続

注意： この画像はdeltaバージョンのVFDユニットを示しています。

クーラントポンプの電源ケーブル[5] 32-1242Aのもう一方の端をケーブルのラベル付き接続部に接続します。  

次の接続を行う必要があります。

1. 緑のアースをVFDのアース[1]に接続
2. 黒をVFD U端子[2]に接続
3. 白をVFD V端子[3]に接続
4. 赤をVFD W端子[4]に接続

重要：アースケーブル 33-1358を使用して、制御キャビネットの背面パネルにあるアースポイントの1つにVFDユニットを接続します。

注意： VFDの接続ポイントは、端子にラベルが付いています。画像は参照のみとして使用してください。

I/O PCB 34-349xA/Bについては、ステップ4と5に従ってください。

画像の左側のようにスタンドオフ [1] を取り付けられるよう、I/Oボードを取り外します。スタンドオフ [1] は、キットに付属のネジを使って取り付ける必要があります。

注意： スタンドオフを取り付ける必要があるI/Oボードの穴から、ナイロン製のスタンドオフを取り外す必要がある場合があります。

画像の右側に示すとおりに、I/OボードのJ5、J6、P73にアダプターボード [2] を取り付けます。キッドに付属しているネジ [3] を使ってアダプターボード [2] をスタンドオフに取り付けます。

注： I/Oボード P73 にケーブルが接続されている場合は、ケーブルを抜き取って、VFDアダプターボードの PP73 に接続します。

重要：I/O PCBボード34-3490Cを備えた機械にはVFDアダプターPCB 34-3031Aを使用しないでください。なぜなら、VFDアダプターは、このボードバージョンには組み込まれているからです。     

フラッドクーラント用のVFDアダプターPCB （34-3031A）の J6にケーブル33-9334C [1] を接続します。I/O PCB上の P2 に [2] を接続します。

シャワーVFDもある場合は、VFDアダプターPCB（34-3031A）のJ5 に2本目の33-9334Cケーブルを接続します。

 注意： これらの接続は、新しいI/O PCB 34-349xC に組み込まれており、ボード上のほぼ同じ場所にあります。 

 重要：I/O PCBボード34-3490Cを備えた機械にはVFDアダプターPCB 34-3031Aを使用しないでください。なぜなら、VFDアダプターは、このボードバージョンには組み込まれているからです。     

SchneiderブランドのVFDについては、この手順に従ってください

 注意：  Delta VFDの場合は、33-9334Cの配線に関する次のステップにスキップしてください。

33-9334Cケーブルを括弧[]内にあるケーブルのラベルに従ってVFDに接続します。画像を参照してください。

以下の接続を行います。

1. 赤を LI1に接続
2. 赤のジャンパーは接続なし（Delta VFDユニット専用）
3. 黒をCOMに接続
4. 黒のジャンパーをCOMに接続（2つの個別のCOM端子）
5. 茶をAI1に接続
6. オレンジをRAに接続
7. 緑をR1Cに接続

DeltaブランドのVFDについては、この手順に従ってください

33-9334Cケーブル上で、MI3というラベルの付いた赤いジャンパー線からビニールキャップを取り外します。次に、ブラケットに含まれていないケーブルのラベルに従って、ケーブルをVFDに配線します。画像を参照し、次の接続を行います。

1. 赤をMI3に接続
2. 赤のジャンパーをMI1に接続
3. 黒をACMに接続
4. 黒いジャンパーをDCMに接続
5. 茶をAVIに接続
6. オレンジをRAに接続
7. 緑をRCに接続

画像に示すように、1HPクーラントポンプアセンブリ[1]をクーラントタンクカート[2]に配置します。

VFD電源コンセント[3]の電源ソケット端（ステップ3でVFDに配線されたケーブル 32-1242A ）をクーラントタンク近くの制御キャビネットの下部近くに取り付けます。 

クーラントポンプからの電源ケーブル[4]を電源コンセントケーブル[3] 32-1242Aに接続します。