この手順では、UMC シリーズの機械向けチップコンベヤの余水路延長キットを設置する方法について説明します。

チップのオーバーフローを減らし、コンベヤ周辺のクーラントの詰まりを引き起こす可能性のあるチップの蓄積を減らすのに役立つ3つの主要コンポーネントが、キットに付属しています。コンポーネントは次のとおりです。

1. 余水路
2. 嵌合ブラケット
3. 翼の拡張

この手順は以下のキットに適用されます。

• 93-3326 CHIP CONVEYOR KIT KEYARROW UMC 500
• 93-3327  CHIP CONVEYOR KIT JORGENSON UMC-500
• 93-3328 CHIP CONVEYOR KIT HENNIG UMC 500
• 93-3409 CONVチップ管理キット UMC 750 / 1000

注記：2019年11月以前に製造されたUMC-500では、付属の嵌合ブラケット[2]は、シートメタルと干渉する場合があります。 新しいものの代わりに、元の嵌合ブラケット[2]を使用できます。

 注意： 2017年10月から2020年2月に製造されたUMC-750 /1000では、余水路[1]がカバーに干渉する場合があります。新しい余水路の代わりに、元の余水路[1]を使用できます。

注記：UMC-500 に必要なキットは、機械に搭載されているコンベヤーのブランドによって異なります。UMC-750 / 1000 の場合、93-3409がすべてのブランドのコンベヤーで機能します。 

コンベヤをカバー[1]に取り付けているボルトを取り外します。

コンベヤを十分に引き出し、余水路を取り外して嵌合ブラケットを露出させます。 

余水路をコンベヤから取り外します。コンベヤを引き出すと、余水路が落下し始めます。キット[1]に付属の余水路と交換してください。

翼が露出した状態で、嵌合ブラケットをコンベヤに固定している4本のボルトを取り外します。キット[1]に付属の嵌合ブラケットと交換してください。

注意：UMC-1000 は嵌合ブラケットを使用しません。そのため手順のこの部分は、UMC-500 / 7500 にのみ適用されます。

UMC-500 向け嵌合ブラケットは、機会に搭載されているコンベヤのブランドによって異なります。画像に従って、適切な嵌合ブラケットが取り付けられていることを確認してください。

1. Keyarrow（キーアロー）
2. Jorgenson（ヨルゲンセン）
3. Hennig（ヘニング）

注意： 2019年11月より以前に製造された機械には、干渉する可能性のある古いシートメタルが含まれている可能性があります。シートメタルが干渉する場合は、Haas Serviceに詳細な使用法をお問い合わせください。 

注： 93-3409、 CONVチップ管理キット UMC 750 / 1000には、UMC-750 のすべてのブランドのコンベヤーに適合する嵌合ブラケットがあります。 

余水路と嵌合ブラケットを交換したら、コンベヤを機械内に押し戻します。

ブラケットは、まだカバーにボルトで固定しないでください。 

機械にコンベヤを入れた状態で、誰かがコンベヤを押して、コンベヤと鋳物の間に隙間を作ります。

コンベヤ上部と鋳物の間にウィングブラケット[1]を挿入します。嵌合ブラケットの肩が、翼ブラケットに接触していることを確認してください。  

ブラケットを所定の位置に置いた状態で、ブラケットのスロット上部にセルフ タッピング ネジを取り付けます。これにより、必要に応じてブラケットを上に持ち上げて鋳物に合わせることができます。 

注記：ブラケットが鋳物とコンベヤの間に挟まれてシールが作成されていることを確認して、チップがギャップから漏れないようにします。

コンベヤをカバー[1]に取り付けているボルトを再度取り付けます。

この手順では、次の機械にあるHennig CDF コンベヤオプションを取り付ける方法について説明します：

• UMC-500
• UMC-750
• UMC-1000
• UMC-1250
• UMC-1500 DUO
• EC-400
• EC-500
• EC-630      

この手順は次のキットに適用されます。

• 93-1000661： チップ変換UMC-500CDF後付け
• 93-1000655: チップ変換UMC-750CDF後付け
• 93-1000656： チップ変換UMC-1000CDF後付け
• 93-1000657: チップ変換UMC-1250CDF後付け
• 93-1000658： チップ変換UMC-1500DUOCDF後付け
• 93-1000659： チップ変換EC-400CDF後付け
• 93-1000660: チップ変換EC-500CDF後付け
• 93-1000950： チップ変換EC-630CDF後付け

前提条件：

• 93-1000573 I/O DOOR ASSY HINGEDがキットに含まれていない場合は、ヒンジドアを注文してください。
• 2018年以前に 製造されたEC-400およびEC500は、CDFコンベヤと互換性がありません 
• 該当するすべてのマシンには、 95ガロンのクーラントタンクが必要です

大きなジョーまたはフォークリフトを使用してコンベヤを所定の位置に配置し、ストラップをリフティングフック[1]に取り付け、コンベヤ[2]のもう一方の端を支えてコンベヤを鋳物にスライドさせます。 

コンベヤの両側からガスケット [1] を取り外します。これにより、コンベヤの取り付けが容易になり、ガスケットの損傷を防ぐことができます。 

キャスターを固定している六角ボルトの先端[1]を緩めます。 

ローラーが床に触れるが、自由に上下に動くことができるように、十分に緩めます。 

コンベヤを機械にスライドさせ、完全に挿入する前に、中間点でコンベヤブラケット [1] をボルトで締めます。

 注記：これらのブラケットは赤色で提供される場合があります。一部のコンベヤにはこれらのブラケットがないか、あらかじめ取り付けられています。ブラケットが、ねじでコンベヤに固定されていない場合にのみ取り付けてください。

コンベヤブラケットを取り付けたら、コンベアに延長パネル [1] を取り付け、スライドを続けます。  

注記：延長パネルは、コンベヤにボルトで固定せず、鋳物とコンベヤの間に押し込みます。

コンベヤ挿入後、付属のハードウェアを使用し、コンベヤブラケット [1] をカバーにボルトで固定します。

  注：  これらのブラケットは赤色で提供される場合があります。一部のコンベヤにはこれらのブラケットがないか、あらかじめ取り付けられています。ブラケットが、ねじでコンベヤに固定されていない場合にのみ取り付けてください。 

図のように、コンベヤの延長パネルをカバーにボルトで固定します。

コンベヤをリフティング装置で支えたまま、六角ボルトの先端[1]を締めます。キャスターが床に触れていることを確認してください。

ボルトを締めた後、リフト装置を取り外します。

コンベヤを完全に取り付けたら、ガスケット [1] を再度取り付けます。 

 注： コンベアを数インチ外に出してガスケットの最初の2本のネジにアクセスしてから、コンベアを奥まで押し込んで残りのネジを取り付ける方が簡単な場合があります

洗浄ポンプをクーラントタンクに入れ、ポンプ出力をコンベヤーのバルブに接続します。 

コンベヤーを完全に取り付けた後、クーラントタンクの機械の高さを確認します。

 注記：CDFコンベヤを取り付けるために機械のレベリングを調整する必要がある場合は、コンベヤを完全に取り付けた後に再度レベリングが必要になる場合があります。

完了したら、手順の電気設備セクションへ進みましょう

EC-400/500後付け用

古いパネルを取り外し、CDFコンベヤがEC機械に収まるように新しいカバーパネルを取付けます。 

EC-630後付け用

古いパネルを取り外し、CDFコンベヤがEC機械に収まるように新しいカバーパネルを取付けます。 

注意：EC-630機械には、CDF用にインストールする1つのパネルではなく、2つのパネル[1]と[2]があります。 

後付け用

ハードウェアキットに含まれるハードウェアを使用し、ドレインパンを機械に取付けます。 

サービスパネル[1]と左側のドレンパンカバー[2]を取り外して、コンベアを取り付ける準備をします。 

注： 取付けの後半で必要になるため、サービスパネルのガスケットを脇に置きます。

大きなジョーまたはフォークリフトを使用してコンベヤを所定の位置に配置し、ストラップをリフティングフック[1]に取り付け、コンベヤ[2]のもう一方の端を支えてコンベヤを鋳物に入れます。 

注： チップディスクフィルターカバー[3]を取り外して、コンベヤーを所定の位置に配置しやすくします。 

キャスターを固定している六角ボルトの先端[1]を緩めます。 

ローラーが床に触れるが、自由に上下に動くことができるように、十分に緩めます。 

コンベヤーが鋳物に完全にスライドしたら、左側のドレンパンカバー[1]とチップディスクフィルターカバー[2]を再び取り付けます。最後に、サービスパネル[3]を余水吐に再取り付けします。漏れが発生しないように、ガスケット[4]も再取り付けされていることを確認してください。 

コンベヤをリフティング装置で支えたまま、六角ボルトの先端[1]を締めます。キャスターが床に触れていることを確認してください。

ボルトを締めた後、リフト装置を取り外します。 

洗浄ポンプ[1]をクーラントタンクに入れ、ポンプ出力をコンベヤのバルブに接続します。 

ヒンジドアを取り付け、詳細についてはI/O PCB ヒンジドアの取り付け手順を参照してください。

スペーサーと付属のハードウェア[2]を使用して、図に示すように配置されたヒンジドアにTMDカードを取り付けます。 

注意：古いバージョンのヒンジドアは1/4～20ボルトを使用し、新しいバージョンのヒンジドアは10～32サイズのボルトを使用します。どちらもキットに付属しているか、ヒンジドアに事前に取り付けられています。ヒンジドアの適切なバージョンに対応する正しいサイズのボルトを使用してください。

UMC機械の場合：

付属のケーブルクランプ[3]を使用して、コンベヤドライブケーブル[1]とポンプモーターケーブル[2]を配線します。

機械のスカートに沿ってケーブルを配線し、UMC背面にある制御盤の下のジャンクションボックスに配線します。

EC機械の場合：

コンベア駆動ケーブル [1] とポンプ モーター ケーブル [2] を制御盤の背面に配線します。 

注記：ポンプモーターケーブルをコンベヤーと余水吐の下のワイヤーチャネルに通します。 

配線図に従って、ケーブルを配線してください。 

変圧器からの33-0987Bを、TMD カードのP4に接続します。

注：[1]変圧器に33-0987Bを取り付けるスペースがなくなった場合に備えて、変圧器用の拡張機能がいくつか用意されています。

I/OボードのP69からの33-0517を、TMD カードのP2に接続します。

チップコンベヤのジャンクションボックスからの32-0971を、I/O ボードのP24へ接続します。 

ポンプモーターからの32-0972を、TMD カードのP1に接続します。

この手順では、Hennig CDFコンベヤ延長パネルの交換品を取り付ける方法について説明します。キットには、次の機械のクーラント漏れを修正するための新しい延長パネルが付属しています。

• UMC-500
• UMC-750
• UMC-1000   

この手順は次のキットに適用されます：

2022年2月24日以前に製造されたUMC-500/SS

• 93-3613: CONV EXTENSION PANL KIT UMC-500 CDF

2022年4月29日以前に製造されたUMC-750/1000/SS： 

• 93-3612: CONV EXTENSION PANL KIT UMC-750/1000 CDF