C軸が外れていること(M155)、およびスピンドルが自由に回転できることを確認します。

油圧ユニオンのランアウトが、0.001" TIR未満であることを確認します 。

そうでない場合は、C軸ディスクを固定しているボルトを十分に緩め、ディスクとユニオンのランアウトを柔らかい木槌で調整できるようにします。 油圧ユニオンのランアウトが、0.001" TIR未満であることを確認します 。

ユニオンのランアウトが仕様の範囲内になったら、C軸ディスクのランアウトを設定します。

インジケーターが着地するように、C軸ディスクの歯に小さなドリルビットを配置します。これにより、インジケーターがギアの歯に干渉するのを防ぎます。

ランアウトを測定するために、ドリルビットをディスクの直径全体の4つのスポットに設定します。ランアウトが0.001" TIRより大きい場合 、C軸ディスクを柔らかい木槌で叩いて仕様内に収めます。

ユニオンとディスクのランアウトが仕様の範囲内になったら、C軸ディスクボルトを締め付けます。

C軸マウントボルトを緩めますが、少しばかりぴったりと固定します[1]。

調整ねじを右に回して（通常のボルトで締めます）、マウントをディスクから離します[2]。

サービスUSBキーを挿入し、サービスモードに移動します。

「設定」タブに移動します

• 216 -サーボおよび油圧シャットオフを5000秒に設定します

Parameters > Factoryタブ に移動します

•  4.082SPINDLE ORIENT OFFSET  または30.085 SPINDLEスピンドル方向オフセット（SI単位）を0に設定します
•  7.078C_AXIS TOOL CHANGE OFFSET  を0に設定します
•  7.140C_AXIS GRID OFFSET  を0に設定します
•  7.019C_AXIS INVIS AXIS  をFALSE（偽）に設定します。これによりC軸が見えるようになります。
  
•  7.326 C_AXIS ENABLE SELECTIVE POWER SAVING を無効に設定し 、C軸ギヤの噛み合わせ時にC軸の位置を保持できるようにします。機械にサイクル電源を投入すると、 パラメータはデフォルト値にリセットされます。　　　　

注：C軸が噛み合っていないことと、ギアの歯が接触しないことを確認してください。

スピンドルの向きを合わせます：

•  [Current Commands] を押して、Devicesタブに移動します
• Main Spindle Orient（メインスピンドル方向）に移動します
•  [F2]を押します。

C軸をゼロリターンします：

•  [Zero Return] を押します
•  [C]を押します
•  [Single]を押します

[RESET] を押しますが、スピンドルまたはC軸のギアを歯以上に動かさないでください。

注意： 非常停止の代わりに [RESET]ボタンを使用し、C軸の向きを保ちます。

C軸ドライブギアがディスクギアと完全に噛み合うまで、 調整ねじを左に回してギアを噛み合わせます。ギアが完全に噛み合っていることを確認するために、マウントを手で押し込むか、柔らかい木槌で軽くたたく必要がある場合があります。完全に噛み合うと、ねじが突き出し始めます。赤色の矢印を参照してください。

注：ドライブギアがディスクギアの歯の上部に噛み合っていないことを確認してください。

取付けボルトを少し締めます。

C軸ギアが完全に噛み合った状態で、Spindle Orient Offsetを設定します。

•  [DIAGNOSTIC] を押して、「パラメータ」タブ、「ファクトリー」タブの順に移動します。
• 4.082または30.085を入力し、 [F1]を押します
•  [S+F3]を押し、 [Y]を押します。

スピンドルオフセットが設定されたので、調整ねじを使用してC軸を停止位置に戻します。ギアの噛み合わせを完全に解除し、ギアを接触しない位置まで離します。スピンドルの動作確認をするのではなく、ギアを目視確認してください。 

[MDI]で、コマンドM154を使用して、C軸を噛み合わせます。 

軸はスムーズに噛み合い、マウントを押し出します。

歯が噛み合わない場合は、手順をやり直してください。

4本のボルトが少しだけ締まっていることを確認します。ギアがほぼ完全に噛み合うまで調整ねじを調整します。ギア間のバックラッシュを感じることができるはずです。

C軸ギアの歯の1つにインジケーターを配置します。 

警告：最初にインジケーターを取り外さずにC軸をジョグしないでください。

バックラッシュが0.002"～0.003"になるまで、ギアを手でゆっくり前後に動かしながら、調整ねじを調整します。

 インジケーターを取り外し、90度、180度、270度に手でジョグし、各ポイントのバックラッシュを確認します。

バックラッシュ量が最も少ない場所に移動します。これはハイスポットである必要があります。

ハイスポットでバックラッシュが0.0003～0.0005"になるまで、ここでバックラッシュの調整を続けます 。 4本のシリンダーブロックボルトを締めて、バックラッシュがまだ範囲内にあることを確認します。

インジケータを取り外し、[非常停止]と[RESET]を押してC軸の噛み合わせを解除します。

[RESET]を押して[C]を押すことでC軸をかみ合わせ、[HANDLE JOG]を押します。

注記: C軸は動かさないでください。

C軸が0でギアが完全に噛み合っている状態で、スピンドル方向オフセットを設定します。

•  [DIAGNOSTIC] を押して、「パラメータ」タブ、「ファクトリー」タブの順に移動します。
• 4.082または30.085を入力し、[F1]を押します
•  [S+F3]を押し、 [Y]を押します。

[非常停止] と[RESET]を押します。 

 [Current Commands]  を押してスピンドルを方向付け、Devices（デバイス）タブに移動します。Main Spindle Orient（メインスピンドル方向）に移動し、[F2] を押します。

[HANDLE JOG] と[DIAGNOSTIC] を順に押して、「軸」タブと「スピンドル」列に移動します。

「実位置」の値を確認します。

[RESET] を押して、ジョグキー領域でCを押して、C軸を噛み合わせます。

新しい「実位置」の値を確認します。

新しい「実位置」の値が+/-0.035より大きい場合。値が仕様の範囲内になるまで、C軸の噛み合わせをやり直します。

「設定」タブに移動します

•  216サーボおよび油圧シャットオフ を120秒に設定します。

C軸テストプログラムを実行して、C軸の噛み合わせが適正であることを確認します。

ここからプログラムをダウンロード してください。

ギアをスムーズに操作して噛み合わせながら、ギア音がないか耳を澄ましてください。不具合が生じた場合は、手順をやり直してください。