プローブがUPポジションにある時：

• OTS [2]の底部にある6つの止めネジ[1]を緩め、OTSを取り外します。
• 1"のオープンエンドレンチを使用し、プローブピストンロッド[3]が回転しないようにする一方で、トラップボックスリンケージとOTSベース[6]をピストンロッドに固定している取付けボルト[4]とワッシャ[5]を取り外します。  

注意： 1"オープンエンドレンチでピストンロッドを保持せずに取付けボルト[4]を取り外した場合、プローブポップアップシリンダーの内部コンポーネントが損傷する可能性があります。

• トラップボックスリンケージ[1]を邪魔にならない位置まで回し、トラップボックスアセンブリをプローブポップアップシリンダーの上部に固定している2本のボルトを取り外します。
• トラップボックスアセンブリ[3]を取り外します。
• CURRENT COMMANDSページに移動し、F2を押してポップアップ・プローブピストンを後退させます。
• 永久マーカーを使用して、線[4]を配置し、プローブピストン[5]と上部シリンダーエンドキャップ[6]の方向をマークします。   

警告：このステップを実行する前に、機械からのエアー供給を遮断し、機械の空気圧システムからエアーを排出してください。プローブポップアップシリンダーの上部パートは、プローブが収納されている間は、常に加圧されています。

• 2本のねじ[2]を取り外します。 
• ポップアッププローブシリンダーをB軸の鋳物に固定している4本の取付けボルト[1]を取り外します。 注：プローブのUP/DOWNエアーラインとセンサーケーブルを接続したままにでき、その時は機械内にあるシリンダーで作業して、さらに分解しないようにします。
• 上部シリンダーキャップ[3]を取り外します。57-0715 チップがエアーシリンダーに入るのを防ぐために、リップを上向きにして上部の溝に取付けられたリップシール[5]、および57-0568ロッドシールである下部の溝に取付けられているOリング[6]があります。
• プローブピストン[4]を引出します。ピストンシールであるプローブピストンの底部の溝に取付けられた57-0714 Oリング[7]があります。
• 固定のOリングも2つあり、57-0551[8]と57-2249[9]は、シリンダーと上部シリンダーキャップの間にシールを提供します。  

重要： 組立てプロセスを開始する前に、プローブポップアップシリンダーのすべての構成部品を完全に清掃してください。シリンダー内に残った混入物は、シリンダーの耐用年数を縮め、工具検査の再現性に影響を与えます。シリコングリースを使用して、ピストンとシリンダーキャップの滑り面と位置決め機構[6]に薄くグリースを塗ります。 

注記：  99-1793のシリコーングリースで、Oリングのシールを潤滑することが重要です。他のグリースを使用すると、プローブポップアップシリンダーの故障原因となる可能性があります。適量のグリースを使用し、ダイナミックシールを潤滑し、溝にグリースを充填します。固定シールには、少量のグリースを使用してください。 

ダイナミックシールをすべて交換します：

1. 57-0715 Sシール1.25 X 1.522 X.187 SLワイパー[1]。 注意： リップを上向きで取付けます。 
2. 57-0568 Oリング2-218 BUNA SHORE A 90 [2].
3. 57-0714 Oリング2-325 BUNA SHORE A 50 [3].

固定シールを検査し、必要に応じて交換します:

1. 57-0551 Oリング 2-008 バイトン[4]。
2. 57-2249 Oリング 2-033 バイトン[5]。

プローブポップアップシリンダーを、逆の 順序で組立てます。

注意： エアーピストンと上部シリンダーキャップの向きを確認し、分解のステップ3で作成したマークが揃うようにします。

シリンダーキャップをシリンダーボディに固定する2本のネジ[1]を取付けます。

ポップアッププローブシリンダーをB軸の鋳物に固定している4本の取付けボルト[2]を取付けます。

2つのBHCS [4]を使用して、プローブトラップボックスアセンブリ[3]を取付けします。

トラップボックス蓋のリンケージを蓋に取付けている2つのBHCS [5]を取り外します。  

ふたが完全に開いた状態で、エアー供給をONにして延長/収縮させ、  また、シリンダーを数回操作して動作を確認します。

次のステップのために、シリンダーを伸ばしたままにしておきます。

注記： ポップアップシリンダーロッドの露出部分にショップタオルを巻付け、リンケージベースの位置合わせ中に損傷を防ぎます。 

トラップボックス蓋のリンケージ[3]を、ポップアップシリンダーロッド[4]の上部にボルト[1]と平ワッシャ[2]で取付けます。

スピンドルのダイヤルインジケーター[5]磁気ベースをセットアップして、Z軸のリンケージベースのストレートエッジ[6]を示します。 

ストレートエッジ[6]が、Z軸モーションNTE 0.003" (0.075 mm)と平行になるまで、リンケージベースを回転させます。 

ポップアップシリンダーロッドが回転しないように1"オープンレンチで支え、取付けボルト[7]を締付けします。

取付けボルトを締付けした後、ストレートエッジ[6]の位置合わせを確認します。必要に応じて、位置合わせの手順を繰り返します。   

ポップアッププローブを伸ばした状態で、リンケージアセンブリ[2]を、2つのBHCS [1]でトラップボックスの蓋[3]に取付けます。このとき、ボルト[1]は緩めておきます。

ポップアッププローブを引っ込めます。

プローブが引っ込んだ状態で、リンケージ取付けボルト[1]がスロット内で自由に動くことを確認します。ボルトがスロットのペリメータの周囲に対して拘束されている場合は、手順3でリンケージベースの位置合わせを確認します。

リンケージ取付けボルト[1]を、少しずつきちんと締付けします。

ポップアッププローブを延長します。

リンク[2]の動きを見ながら、リンケージ取付ボルト[1]の締付けを終了します。リンク機構にはバインドや張力がないので、リンクと蓋を手で少し動かすことができます。バウンドアップリンケージは、プローブの再現性の問題を引き起こします。

注意： 拘束が発生した場合は、ボックスをシリンダーボディ[4]に固定するネジを使用して調整することもできます。

OTS [1]をOTSベース[2]に取付け、OTSベースの周りの6本の止めネジを締付けします。

OTSスタイラスを揃えます。詳細については、以下のリンクを参照してください。

CURRENT COMMANDSページでDEVICES　－　MECHANISMSタブに移動し、F2 [1]を押してツールプローブを伸縮します。 

ポップアッププローブシリンダーとトラップボックスの蓋の動作を観察します。

検査システムを校正するには、以下のリンクを参照してください。