この手順では、VMCサイドマウントツールチェンジャーでこれらのダブルアームタイプを交換する方法について説明します。

• 8本ねじのダブルアーム[1]。このダブルアームには、アームの下部にハブがあります。
• 6本ねじのダブルアーム[2]。このダブルアームには、アームの上部にハブ[3]があります。
  • カムボックスが動かなくなった際の、このタイプのダブルアームの取り外しのセクションがあります。 

この手順は次のサービスキットに適用されます。

• 93-0393A：ダブルアームCT40-6/11
• 93-0394A： ダブルアームCT40-6/11
• 93-0487A：ダブルアームBT40-6/11
• 93-0488A：ダブルアームBT40-40-5/11
• 93-0614：BTからCTへのダブルアームCT EC-300 SVC
• 93-0947：BTからCTへのコンプリートBT40-E4 SVC EC-400
• 93-0948： BTからCTへのダブルアームCT EC-400 SVC
• 93-1197：CTからBTへのコンプリートBT40-E3 SVC EC-300
• 93-3322： SMTC アーム CT40 13.5 2.5DEG オフセットキーなし
• 93-0945：ダブルアームCT40-2

前提条件：

次の分割ツールの（1）を使用します。

• P/N T-2186 整列分割ツール SMTC BT30
• P/N T-2086 整列分割ツール SMTC CT40
• P/N T-2087 整列分割ツール SMTC BT40
• P/N T-2089 整列分割ツール SMTC CT50
• P/N T-2088 整列分割ツール SMTC BT50

必要な工具：

• Haas 制御キー
• P/N T-2108 SMTC アーム整列ツール
• 2本の3/8-16x2 1/2"ソケットヘッド キャップスクリュー
• 分割ツール

これは、キット93-0394Aおよび93-0487Aに適用されます。

このキットには、工具アーム用の2つの異なる種類のキーが付属しています。古いアームを交換する際は、使用されているキーの種類をメモし、新しいキットの対応するキーを使用してください。参考までに、さまざまな種類のキーを画像で見ることができます。

重要：キーをアームに取り付けた後、アームと工具ホルダへの損傷を防ぐために、キーと工具ホルダの位置合わせが正しいことを確認してください。

現在のポケットとスピンドルに工具[1]がないことを確認してください。

Haas 制御キーを使用して機械の電源を入れます。

[ZERO RETURN]を押してから、[ALL]を押します。

 回復 モードにします。[手動ツールチェンジャーの操作]モードに進みます。

アームが移動範囲の最下部近くに下がるまで[ATC FWD] を押します。

[EMERGENCY STOP]を押します。

8ねじのダブルアームの場合

T-2108ツール[1]を、ダブルアームに置きます。指を使ってシャフトへの中央のねじ[2]を締めます。

クランプ[3]から8本のねじ[4]を取り外します。

4本のジャックスクリューをクランプ[3]のねじ穴に取り付けます。ねじ山に軽くグリースを塗ります。取り外した8本のねじ[4]のうち4本を使用します。

ジャックスクリューを星型パターンで締めます。最初のねじ[5]からねじ[8]まで順番に締めます。ダブルアームがシャフト上で自由に回転できるようになるまでこれを行います。

 注： 出力シャフトを傷つけないように注意してください。

T-2108ツール[1]とダブルアームを取り外します。取り外したねじをすべて取り付けます。

6ねじのダブルアームの場合

プランジャーのカバーに隣接する2つの穴[1]を見つけます。T-2108ツール[2]を、ダブルアームに置きます。指を使ってシャフトとアームへのねじ[3]を締めます。

クランプからの（6本の）ねじ[4]をダブルアームから約1/4インチ緩めます。ねじは外さないでください。

4本のねじ[5]の2本をハブ[6]から取り外します。隣接する2本のねじを外さないでください。

2本の3/8-16 x 2 1/2"ジャックスクリュー[7]をハブに挿入します。ねじ山に軽くグリースを塗ります。2本のジャックスクリューを少しずつ回します。ダブルアームが出力シャフト上で自由に回転できるようになるまでこれを行います。

T-2108ツールとダブルアームを取り外します。取り外したねじをすべて取り付けます。

ハブの横にある2つのプランジャーを取り外します。カムボックスが固定されている場合、プランジャーを取り外すときにプランジャーのスプリングが飛び出すので注意してください。 

ダブルアームのハブから（6本の）SHCS 5/16-18ボルト[1]を取り外します。 

ギアプーラーのフックを画像のノッチ[1]に、中央のネジを図の位置に置き、中央のネジを回してハブを引き抜きます。

注記：プランジャーが取り外されていない場合、フックは指定された領域には収まりません。

注意： ハブを取り外した後、アームが倒れる可能性があります。必ずアームをつかんだままハブを完全に取り外してください。 

プランジャー[4]を押し下げます。

カッターのない工具ホルダ[1]を新しいアームに入れます。

スライド[3]を可能な限り深くアームに押し戻します。スライドと工具ホルダの間のスペースを測定します。隙間ゲージ[2]を使用します。スペースが0.015インチ（0.381mm）～0.025インチ（0.635mm）であることを確認してください。

調整が必要な場合は、サイドマウントツールチェンジャー - ダブルアーム - プランジャーとアジャスターアセンブリ - 点検を使用します。

工具ホルダを取り外します。

アームの反対側でこの手順をもう一度実行します。

プランジャーを解放します。スライドが元の位置に戻るはずです。

8ねじのダブルアームの場合

ダブルアームに8本のねじ[3]を取り付けます。ねじは緩いままにしておきます。クランプが簡単に動くことを確認してください。

シャフトからグリースを取り除き、ダブルアームを取り付けます。T-2108ツール[1]を、ダブルアームに置きます。

注意：このステップでは、必ずダブルアームを支えてください。アームがしっかりと保持されていないと、落下して傷害を引き起こす可能性があります。

ねじ[2]をシャフトに回し入れます。中央のねじ[2]を回して、シャフトのダブルアームを持ち上げます。

T-2108ツール[1]のノッチがプランジャーのカバーに合っていることを確認してください。

クランプねじを、軽く締付けします。ダブルアームが所定の位置に留まるまでこれを行いますが、手で回すことができます。

注意：クランプを締め過ぎないでください。締め過ぎると、ダブルアームの高さ調整が難しくなります。

6ねじのダブルアームの場合

6本のクランプねじ[4]をダブルアーム[2]に取り付けます。ねじは緩いままにしておきます。クランプが簡単に動くことを確認してください。

プランジャーのカバーに隣接する2つの穴[3]を見つけます。2本のねじをT-2108ツール[1]に通してダブルアーム[2]に入れます。ツールのノッチがプランジャーのカバーに合っていることを確認してください。2本のねじを締めます。

注意：のステップでは、必ずダブルアーム[2]を支えてください。アームがしっかりと保持されていないと、落下して傷害を引き起こす可能性があります。

シャフトからすべてのグリースを取り除きます。次に、ダブルアーム[2]を取り付けます。ねじをシャフトに回し入れます。中央のねじを回して、シャフトのダブルアーム[2]を持ち上げます。

クランプねじを、軽く締付けします。ダブルアーム[2]が定位置にとどまるまでこれを行います。これは手で回すことができます。

注：クランプを締め過ぎないでください。締め過ぎると、ダブルアーム[2]の高さ調整が難しくなります。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

Haas制御キーを挿入します。必要に応じて電源を入れ直します。

 回復 モードにします。[手動ツールチェンジャーの操作]モードに進みます。

ダブルアームの値が[CLAMP/UNCLAMP（クランプ/クランプ解除）]になるまで、[ATC FWD]を押します。ダブルアーム[3]をY軸と平行になるように手動で回転させます。

工具ポケット[1]を下の位置に動かします。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

カッターのない工具ホルダ[2]をポケットに入れます。

スライドが工具ホルダ[1]に軽く触れるように、手動でダブルアーム[2]を回します。キャリパー[3]を使用して、Vフランジの下部とダブルアームの間の高さを測定します。

手動でダブルアームを回して、アームが工具ホルダに噛み合うようにします。キャリパーを使用して、Vフランジの下部とダブルアームの間の高さを測定します。

測定値が異なる場合はアームの高さを調整し、この手順を繰り返します。T-2108ツールを使用して、ダブルアームの高さを調整します。測定値が同じ場合は、測定値を記録します。

工具ホルダを取り外すことができるまで、ダブルアームを手動で回します。カッターのない工具ホルダを取り外します。

位置合わせ分割ツールの下部[1]をポケット近くのアーム[4]に入れます。位置合わせ分割ツールの上部[2]をポケット[3]に取り付けます。分割ツールを整列させます。

整列分割ツールのピン[5]を上下のパーツに入れ、整列チェックを行います。ピンを取り外します。

クランプネジを軽く1/4回転締めます。ねじ[1]を星型パターンで締めます。すべてのねじを締めるたびに、整列チェック[2]を実行します。ねじがダブルアームをしっかりと保持するまでこれを行います。

T-2108ツール[3]を取り外します。

星型のネジを下の正しいトルク（ft-lbs）で締めます。

注意：このアクションは何度も実行する必要があります。これを行って、ねじが正しいフィートポンドのトルクで締められていることを確認します。

• 8-ねじダブルアーム - 15ft-lb（20Nm）
• 6-ねじダブルアーム - 20ft-lb（28 Nm）

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

アラインメントスプリットツールの両方の部分を取り外します。

カッターのない工具ホルダをポケットに入れます。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

スライドが工具ホルダ[1]にわずかに触れるまで[ATC FWD]を押します。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

キャリパー[3]を使用して、Vフランジの下部とダブルアーム[2]の間の高さを測定します。

測定値を記録します。測定値をステップ1で記録した測定値と比較します。差が0.01インチ（0.25mm）を超えてはなりません。

差が0.01インチ（0.25mm）を超えている場合は、アームの高さを調整します。アームの解放に関するサポートについては、「VMC - サイドマウントツールチェンジャー - ダブルアーム -交換 - 取り外し」セクションを参照してください。アームを正しい高さに調整し、このセクションを最初からやり直します。

測定値が同じ場合は、次の手順に進みます。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

工具ポケットを安全に上の位置に動かせるようになるまで[ATC REV]を押します。工具ポケットを上の位置に動かします。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

カッターのない工具ホルダを取り外します。

整列分割ツールの下部[1]をポケット近くのアームに入れます。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

CL/UNCLでのARMの値が1になるまで[ATC FWD]を押します。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

整列分割ツールの下にインジケーター[2]を取り付けます。インジケーターの先端を整列分割ツールの下部に置きます。インジケータを 0 に設定します。

注： ポケットが上がっています。

インジケーター[2]をポケットから離します。インジケーターの設定は変更しないでください。整列分割ツールの下部[1]を取り外します。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

[ATC FWD]を使用してアームを180度回転させます。CL/UNCLでのARMの値が1になるまで[ATC FWD]を押します。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

整列分割ツールの下部をポケット近くのアームに入れます。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

分割ツールの下のインジケーターをジョグします。インジケーターの移動は0.01"（0.25mm）を超えてはなりません。

インジケーターの移動が0.01"（0.25mm）を超えている場合は、ステップ8を実行する必要があります。

インジケーターの移動が0.01"（0.25mm）未満の場合は、ステップ8をスキップします。

[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。

工具ホルダが落下した場合にテーブルを保護するために、テーブルとウェイカバー上に柔らかい素材を置いてください。

スピンドルに工具ホルダ[1]を挿入します。

オペレータードアを閉じます。

{ENERGENCY STOP]を解除します。

機械にサーボツールチェンジャーがある場合は、[25% RAPID]を押します。高速

[MDI] モードに入ります。

[ATC FWD]を押します。

これを複数回繰り返します。[ATC FWD]と[ATC REV]の切り替え

25%で問題がなければ、このステップを100%で再度実行します。

問題がない場合は、[EMERGENCY STOP]を押します。アラームを消去します。整列を確認し、必要に応じて調整します。