この手順では、垂直50テーパーミル上で、キャブティブ用スタブシャフト、補正クーラントユニオンとトランスファーチューブを交換する方法について説明します。補正クーラントユニオンのみを交換する場合は、トランスファーチューブ - 交換セクションをスキップしてください。

注：この画像は、現場でのキャプティブ用スタブシャフトTSCユニオンの2つのタイプを示しています。機能は両方で同じです。

非キャプティブ用スタブシャフトの補正TSCユニオンの交換については、ミル50テーパー - TSC - 補正ユニオンおよびスレッドレストランスファーチューブ - 交換を参照してください。
注意： 機械にどのTSCユニオンの補正が取り付けられているかわからない場合は、 Compensating TSC Union - Identification Guide (補正TSCユニオン - 識別ガイド)を参照してください。

注意： トラブルシューティング情報については、TSC補正ユニオントラブルシューティングガイドを参照してください。

必要な工具：

• スピンドルロック工具（T-2080）
• エキストラロング5mmアレンレンチ

機械要件：

• ソフトウェアバージョン100.22.000.1000以降 

補正クーラントユニオンは、工具解除ピストン（TRP）の上にあります。

TSCホース[1]、エアライン[2]、および排出ライン[3]をユニオンから外します。

ユニオンボルト[4]を取り外します。

5mmの六角Tハンドルまたはアレンレンチを使用して、ユニオンスタブシャフトをモーター[5]から外します。
注記：TSCシャフトには左手スレッドがあります。

モーターマウントからスタブシャフトを外したら、ユニオン[6]を取り外します。

トランスファーチューブ [2] のベアリングを固定しているスナップリング [1] を取り外します。

トランスファーチューブアセンブリ [2] を TRP から引き出します。

重要： プライヤーを使用してトランスファーチューブを引き出さないでください。トランスファーチューブが破損します。移送用チューブが詰まった場合は、Ø0.25" x 24.0"ロッドをスピンドルの下部に挿入して移送チューブを軽くタップします。

トランスファーチューブベアリングリテーナーのボーリング [1] を点検して清掃します。

トランスファーチューブの底にある六角と O リング [2] に欠陥がないことを確認します。

Red-I グリースを O リングと六角 [2] に塗布します。

ドローバーに接触するまで、トランスファーチューブをTRPに挿入します。

優しく押し下げながら、トランスファーチューブをゆっくりと回転させて、トランスファーチューブの六角をドローバーの受け側の六角に合わせ、トランスファーチューブをドローバーにしっかりと押し込みます。

重要： トランスファーチューブを押し下げるために、木槌を使ったりやその他過度の力を加えないでください。手の力ではトランスファーチューブを固定できない場合は、TRP を取り外し、ドローバー上部のボーリングを点検します。

交換用スナップリング [3] をトランスファーチューブのベアリングに取り付けます。スナップリングがベアリングリテーナーの溝に完全に装着されていることを確認します。

スタブシャフトを清掃し、バリや欠陥がないことを点検します。

スタブシャフトのネジ山にBLUE ネじロッカー[1]を1滴分付けます。

重要：TSCユニオンは分解しないでください。

エルボフィッティング[1]の向きが表示の通りになっていることを確認します。

真空発生器の向きを確認します。画像[2]に示す向きになっている必要があります。

T-2080を使用してスピンドルがまだロックされていることを確認します。

トランスファーチューブの上部に破片や損傷がないか点検します。

ベアリングホルダーの上部が平らで、必要に応じてハイスポットが表面にぶつかっていないことを確認してください[1]。

ユニオンをベアリングホルダーに配置し、5mmの六角Tハンドルまたはアレンレンチを使用して、スタブシャフト[2]をトランスファーチューブにねじ込みます。
 注記： TSC シャフトには左手スレッドがあります。

4本の取付けボルト[3]を取付け後に締め、1/4回転戻します。

スピンドルを手で回転させながら、徐々に取付けボルトを締め、十字パターンで締め付けます。

 注意：正しいトルク値については、「Haasファスナートルク仕様」を参照してください。

注記：この手順では、直径0.275インチで長さが少なくとも2.6インチの端が平らなドウェルピンまたはその他のシリンダー状の部品が必要です。

ピストン[3]に接触するまで、ドウェルピン[1]を上部JIC取付金具[2]に挿入します。

注： この画像では、ピストンを示すために上部カバーとTSC真空発生器を取り外しています。ユニオンは分解しないでください。

ピストン [3] が底に達するか、シャフト[4]に接触して隙間[5]がなくなるのを感じるまで、下に押します。ピストンは約0.040インチ移動します。

ホースをクーラントユニオンに再度取り付けます。

スピンドルモーターを 100 RPM で実行し、ユニオンがシャフトをこすっていないことを確認します。スピンドル速度を 100 から最大 RPM に徐々に上げ、異常なノイズと振動がないかクーラントユニオンをチェックします。

 TSC ホース[1]、エアライン[2]、および排出ライン[3]をユニオンから再度取り付けます。

スピンドルモーターを 100 RPM で実行し、ユニオンがシャフトをこすっていないことを確認します。スピンドル速度を 100 から最大 RPM に徐々に上げ、異常なノイズと振動がないかクーラントユニオンをチェックします。

TSCがエルボ取付金具側をTSCユニオン[1]に接続した状態で方向づけられている場合は、非エルボ側がTSCユニオン[2]に接続されるようにホースの向きを変えます。