Service Minute - チップコンベヤの張力

チップコンベヤのトラブルシューティング - Haas Serviceのヒント

ツールルーム旋盤コンベヤの設置

ここでは、コンベヤの交換用モーターを取付けて配線する方法について、手順を説明します。交換用モーターを受け取ると、モーターケーブルは、以下のいずれかの状況になります。

• ケーブルは、既存の電気ケーブルと一致する場合があります。この状況では、変更は必要ありません。
• ケーブルは、既存の電気ケーブルと一致しない場合があります。この状況では、2つのオプションがあります：
  • 機械の延長ケーブルをバイパスして、新しいモーターケーブルを、I/O PCBに直接接続できます。
  • 古いモーターからケーブルを取り外し、新しいケーブルを取付けることができます。ここでは、その変更を行う方法について、手順を示します。

縦型ミルおよび旋盤には、P/N 93-1224Bを使用してください。横型ミルにはP/N 93-2381を使用してください。

ケーブルクランプ[1]を取り外します。

使用済みのモーターを取り外します。

CHIPC MOTOR 1/8HP 235V 50/60HZ [A]を、コンベヤシャフトに押し込みます。モーターシャフトのスロットを、コンベヤシャフトのキー[2]に合わせます。

モーターを、コンベヤヘッドに取り付けます。

ケーブルクランプ[1]を取り付けます。

電気ケーブルを接続します。

モーター付属のケーブルを変更する必要がある場合は、この手順を実行します。

機械の電源をオンにします。

[CHIP FWD]を押します。

モーターが正しく配線されていれば、チップコンベヤが前進します。

[CHIP REV]を押します。

モーターが正しく配線されている場合、チップコンベヤは後退します。

1. コンベヤ
2. 駆動モーター
3. 電源コード
4. コンベアドライブシャフト／スプロケット
5. ベルト
6. ベルトテンションスクリュー

1. コンベヤトラフカバー
2. ガスケット
3. コンベヤトラフ
4. ダブルチェーンリンクアウター
5. シングルチェーンリンクアウター
6. チェーンスペーサー
7. ベルトピン
8. チェーンリンクインナー
9. ベルトプレート
10. コンベヤトンネルインサート
11. コンベヤーブラケット
12. HHB 5/16-18 X 1
13. コンベヤーランプカバートップ
14. コンベヤーランプカバーサイド
15. コンベヤーランプ
16. コンベヤーシュート
17. コンベヤートラフエクステンション
18. BHCS 5/16-18 X 1 SS

是正措置：

損傷の兆候がないかモーターケーブルを点検します。プラグに焼け跡がないか確認してください。これは、クーラントの汚染が原因である可能性があります。

プラグのモーター電源ケーブルリード[1]のオームを測定します。脚と脚の間に抵抗があるはずです。計測値が開の場合は、モーターまたはケーブルの不良を示唆しています。

プラグの各電源レグから接地レグ[2]までのモーター電源ケーブルのオームを測定します。この計測値は開でなければなりません。

プラグで接地と短絡しているレグがある場合は、モーターの電源ケーブルを外し、モーターシャーシ[3]と各モーター電源リード線間を確認します。計測値が開いている場合は、ケーブルに障害があります。リード線テストが短絡を示した場合、モーターが短絡しています。

是正措置：

I/O PCBでチップコンベヤモーターケーブル140を見つけます。 [CHIP FWD]を押します。針先プローブ付きのマルチメーターを使用して、ケーブルの黒と赤のワイヤー間の電圧を測定します。

誰かに [CHIP REV]を長押ししてもらいます。黒と白のワイヤー間の電圧を測定します。I/O PCBが正しく動作している場合、各電圧の読み取り値は240VACです。

I/O PCBの電圧が正しい場合は、コンベアモーターのジャンクションボックスを開きます。針先プローブ付きマルチメーターを使用して、モーターの電源リード線の電圧を確認します。

電圧がない場合は、モーターとケーブルを確認してください。電圧がある場合は、キャパシタを確認してください。電圧とキャパシタが正しいことを確認したら、モータードライブシャフトとキー溝を点検します。

是正措置：

I/O PCBの右下隅にあるヒューズを確認します（ヒューズタイプ：AGC 5amp）。

• 単相モーター：FU2 [1] /FU3 [2] FU4[3]にはヒューズがあってはなりません。
• 三相モーター：FU2 [1] /FU3 [2] / U4 [3]

モーターまたはケーブルの短絡によりヒューズが飛んだ可能性があります

是正措置：

コンベヤのモーターキャパシタに破損がないかどうかを確認します。損傷したキャパシタは通常、キャパシタのケースに変形や気泡の兆候があります。これは、モーターまたはケーブルの短絡が原因である可能性があります。

モーターのジャンクションボックスを開きます。キャパシタを確認してください。ケースの焼け跡を探します。

キャパシタを測定します。ほとんどのマルチメータは、手動でアクティブ化したときに静電容量を測定できます（正しい測定単位に合わせ、黄色のボタンを押します）。キャパシタのケースに記載されているように、6または9マイクロファラッドでなければなりません。

是正措置：

コンベヤベルトに損傷がないか点検します。

是正措置：

ベルトの張りが正しいことを確認してください。機械の側面にあるステッカーを参照してください。Jorgensenコンベヤーの正しいベルトのたるみは0.25"〜0.38"（6〜10mm）です。Hennigコンベヤーの正しいベルトのたるみは0.12"〜0.25"（3〜6mm）です。

[CHIP FWD] を押してコンベアを運転します。コンベアが逆走する場合は、モーターの配線を確認し、正しく配線されていることを確認してください。下記の配線図を参照してください。